2006年6月25日日曜日

第34話 王の怒り

シン教授はもう一度、薬と毒を区分する試験を行う。チャングムをはじめ、修練生たちが問題に取り組む。回答用紙を回収したシン教授は、チャングムの答えを見てチャングムに尋ねる。「薬と毒の区分は?」。チャングムは、薬と毒は区別できないと答える。薬も使い方によっては毒になるというのだ。シン教授はその通りだと言う。前回の区分試験で、薬とその副作用について記述したのはシンビだけだったので、シンビのみが合格となったと説明する。納得する一同。シン教授は、薬と毒は使い方によって変わるので、医者に無知や失敗は許されないし、それ以上に傲慢は許されないと言う。
チャングムはシン教授に会いに行く。シン教授は、医者に求められる人物像を語る。しかし、人間は変わるのは難しいから謙虚さを心に刻むようにチャングムに言う。その話を聞いていたシンビは、シン教授が厳しいのはチャングムに期待しているからだと言う。そしてシンビは、幼い頃体が弱く、死ぬかも知れないと思っていたこと、役所の医者に治療してもらったが家が貧しくお礼ができなかったことを話す。そして、その医者から「治療してもらってありがたいと思ったら、いずれ世の中にお返ししなさい」と言われたことが医女を目指す理由だと打ち明ける。チャングムはそれを聞いて何かを考えている。

チョドンが他の修練生たちに難産の話をしている。感心する一同だが、研修で実際の出産に立ち会って気絶してしまう。患者の世話をする修練生に厳しく声をかけるシン教授、試験に備えて書物を必死に読む修練生、事故でけが人が多数搬送されてきて、治療にあたるシン教授と修練生たち、そんな日々を過ごしているチャングムのもとに来客がある。チャングムが行ってみると、それはチャンドクだった。済州島から医女試験があることを知らせに来たと言う。チャンドクはチャングムが病気に違いないと言う。何故なら、チャンドクでさえ辛かった医女修練なのに、チャングムは元気にしているからだと言うのだ。そこに、チョン・ウンベクがやって来る。久しぶりのチャンドクとの再会を祝うつもりだったのだが、悪い知らせをもたらす。チャングムが不可3つで落第したと言うのだ。驚くチャングムとチャンドク。
修練の最終日、イ・ヒョヌクが成績の集計をして明日発表すると言う。立ち去り際に、チャングムを見て意地悪く薄笑いを浮かべる。シン教授はイ・ヒョヌクにチャングムを落第させることに抗議するが、イ・ヒョヌクはシン教授の過去を持ち出して反撃する。
ウンベクは、チャングムにもはや手だては無いと告げる。チャンドクも、次の医女試験の機会はあるだろうが、同じことの繰り返しになると言う。
チャングムは落胆して市場を歩いている。思い立ってミン・ジョンホ宅を訪ねるが、不在だと告げられる。
ウンベクは、シン教授を説得している。上訴しても無駄だというのだ。何かを考えているシン教授。チャングムはシン教授に声をかけるが、何も言わずシン教授は立ち去ってしまう。
翌日、発表の日が来た。シン教授が発表する。「シンビ、不可3つ落第。チャングム、不可3つ落第。」 しかし、他の修練生も次々と落第が告げられていく。何と、全員が落第という結果だった。チャングムとシンビは、シン教授の作戦に気づく。イ・ヒョヌクたちから発表の結果を知らされた左賛成は、膨大な予算を使って医女修練を行っているのに、全員不合格とは納得できないといい、自ら再試験を実施する。患者の診察、薬剤の名前、口頭試験を行った結果、むしろ例年より優秀な修練生たちだったことが分かる。左賛成はイ・ヒョヌクたちに、特に優秀だったチャングムが不合格になった理由を問いただす。シン教授は、医師の資格を持たないで治療を行ったこと、薬と毒の区分試験に合格しなかったことを告げる。一方のイ・ヒョヌクは素養が足りないと曖昧な答えをする。また、シン教授が不可を付けた修練生は、実習に来なかったことが理由だと言う。左賛成はシン教授を退席させ、イ・ヒョヌクを問いつめる。案の定、イ・ヒョヌクが医女を妓生の代わりに酒宴に出席させたことを知る。
その頃、ウンベクはチョンホに、チャングムが不可3つで落第したことを知らせる。チョンホは事実の確認に向かう。
左賛成は王に、医女修練生が全員落第したことを報告する。そして、その理由が医女を妓生の代わりに酒宴に出席させたことが原因だと言う。王はそれを聞いて怒る。オ・ギョモは医女が妓生の代わりになるのは慣行だと反論するが、王はそれを一蹴する。今後医女を酒宴に出席させないよう厳命する。王殿からでできた左賛成をチョンホが迎える。そして、左賛成の意見が採用されたことを知る。
修練場でシン教授が修練生たちに医女の資格証を配っている。恵民署に行く者、地方に行く者、採用されなかった者、いろいろだ。チャングムの番が来た。チャングムは宮中に配属と言われる。喜ぶチャングム。シンビも同じく宮中に配属になる。感慨深げに修練場の部屋を見渡したチャングムは、その場を立ち去る。そして、門でチョンホに出会う。チョンホが結果を尋ねると、悪戯っぽく合格を告げる。
カン・ドックが酒を売っている。神仙固本酒という触れ込みだ。それを見ていたチャンドクが、偽物だと言う。部屋に入ったチャンドクに、ナジュテクは邪魔をするなと言うが、逆襲にあってしまう。そこにチャングムが帰ってくる。医女合格を喜ぶトックたち。宴席の厨房でチャンドクはチャングムに、宮中での医女の地位は低く、厳しいと告げる。また、済州島には戻らないとも言う。
翌朝、チャングムは宮殿に出勤する。懐かしげに水刺間の前を通りかかるチャングム。内医院で医女のピソンがチャングムたちを迎える。1年間の修練期間があり、その間に採点をすると言う。そして、医女のウンビに指導をするように言って立ち去る。ウンビが見学と実習が主だと行った後、女官宿舎から呼び出しがあったのでチャングムたちに対応するように命じる。チャングムたちが行ってみると、肌の手入れをするように言われる。シンビは反抗するが、チャングムは素直に従う。それが宮中の医女の現実だった。
その夜、皇后が倒れてしまう。関係者を招集して対策会議が開かれる。チャングムたちも同席する。最高尚宮が遅れて入って来る。それはクミョンだった。驚くチャングムとクミョン。
   ☆
シン教授の作戦勝ちです。シン教授のお陰でチャングムは医女になることができました。シン教授は医術をチャングムに教えただけでなく、その地位も授けてくれたのです。その意味で、シン教授の功績は計り知れません。
ところで、「うれしいですか?悲しいです」「悲しいですか?うれしいです」「怖いですか?わくわくしています」「わくわくしていますか?怖いです」−チャングムとミン・ジョンホが修練場から連れ立ってカン・ドックの家に行く途中の掛け合いの台詞ですが、NHK版ではカットされています。この場面は後の伏線になっていると思うのですが、カットは残念です。
   ☆
今週の名言
「医者は聡明な人間ではなく、深みのある人間が良い」
シン教授がチャングムに言った台詞。このストーリーの名言の中でも1位2位を争う良い台詞です。結局シン教授の過去の失敗は語られませんが、苦い経験から出た言葉と推察されます。

2006年6月24日土曜日

FIFAワールドカップ2006ドイツ大会・日本vsブラジル

まさに完敗と言っていいでしょう。日本がブラジルに勝つ可能性はほとんど無かったとは言え、ここまで負けてしまっては話になりません。韓国もおつきあいして決勝トーナメントに進めず、アジア勢は全滅しました。
多分次回のワールドカップのアジア枠は1つ減らされて3.5。韓国とオーストラリアが当確とすると、残り1.5を日本は争うことになります。イラン、イラク、サウジアラビア、バーレーンなど中東の国から1カ国も出場しないという事態も考えにくいので、残りは0.5。すると、日本はプレーオフに回って北中米カリブ海か南米の国と戦うことになるかもしれません。

今回の予選リーグ敗退を糧として、次の4年間の立て直しを図るべきです。まずは、反町ジャパンに期待したいと思います。(オリンピック世代を育てて2010年に臨む)

日本 1−4 ブラジル

2006年6月22日木曜日

第33話 うぬぼれ

シン・イクピルが医女修練の仕組みを説明する。半年の間に50回の試験を実施し、優、秀、良、可、不可で採点し、得点の高い者から宮中に採用すると言う。宮中に入れなかった者は地方で医女として働き、合格しなかった者は奴婢に戻ることになる。また、優をたくさんとっても、不可が3つになるとその者は落第になるとも言う。ここで、「チャングムは誰だ」と聞く。チャングムが「私です」と答えると、シン教授は「お前は不可1つだ」と言う。チャングムが医女の資格を持たないのに病気の治療をしたことがけしからんと言う。
早速授業が始まる。次々に修練生に問いかけをするシン教授。チャングムは答えたそうな雰囲気だが、指名しない。他の修練生は答えに窮している。チャングムは、自分が誤解されていると信じてシン教授に直訴に行く。しかしシン教授は、「お前には医女になる品性のかけらも無い」と、取りつくシマも無い。シン教授の厳しい授業は続く。呼吸法、養生法、食事の摂り方など。一方、教典を担当するイ・ヒョヌク教授はチャングムに代読をさせ、さっさと退出してしまうなど、まるで医女を教育する熱意が無い。しかし、シン教授よりも身分が上なので、影響力は大きいと言う。

シン教授が薬剤の授業をしている。チャングムは優秀そうだ。案の定、チャングムとシンビが組んだ試験で、教授はチャングムを優、シンビを可とする。その後、薬と毒を区分する試験を実施する。課題に取りかかる修練生たち。
その頃、ミン・ジョンホは地方に行っている志ある者を都に呼び戻すべく説得していた。しかし、色よい返事が無い。チョン・ウンベクにも声をかけるが、宮中に仕えるつもりなはいと言う。
カン・ドックとナジュテクが歩いている。恥も外聞も捨てて、チェ・パンスル商会に取り入ろうというのだ。頼まれもしない仕事を手伝うトックだが、チェ・パンスルは無視して出かけてしまう。必ず酒を納めさせると毒づきながら屋敷を去っていくナジュテクたちに、チョンホが声をかける。チョンホは、王がトックの薬膳料理を食べたいと言っているので、やがて宮中から知らせが来るだろうと言う。それを聞いて喜ぶ二人。チェ・パンスルの屋敷に取って返して、ボランティア仕事を元に戻す。チェ・パンスルの執事たちは呆れてその様子を見ている。堀の土を埋め戻しているところに屋敷の者がやって来て、料亭に酒を納めるようにとトックに話す。トックたちは喜び、もう一度堀の土を掘り返すのだった。
オ・ギョモとチェ・パンスルが話をしている。ミン・ジョンホが司憲府の監察官に就任したことを憂慮していた。しかし、国防に功績があったための起用で反対もできない。
トックの家で、チョンホがオンドルの修理をしている。トックは申し訳ないと言うが、ナジュテクはチャングムのためだろうと察していた。
薬と毒の区分試験の結果が貼り出される。合格したのはシンビだけで、他の者は不可だった。不思議に思う一同。チャングムは自分が嫌われていると思い、シン教授に直談判に行く。シン教授は、チャングムが虞れを知らず、失敗に学んでいない、医女になる資格は無いと言う。チャングムは、炊事、洗濯、掃除をするので怒りを鎮めてほしいというが、シン教授は怒っていないと言って立ち去る。
その日から、チャングムは他の修練生の分も含めて、炊事、洗濯、掃除を全て担当する。しかし、その様子を見たシン教授は、「医師は意地でなるものではない。悪あがきは止せ」と言う。
ある晩、イ・ヒョヌクからチャングムに呼び出しがある。何事かと行ってみると、不可を取り消してやると言う。しかし、翌日の高官の屋敷での宴会に出席しろとも言う。医女を妓生の代わりに使うのは王の命令で禁止されていたが、慣例だと言う。
翌日、他の修練生は宴会に出かける。この日からシン教授の実習があるのだが、出席したのはチャングムとシンビだけだった。シン教授は二人を患者の部屋に連れて行く。そして、二人に診察を命じる。チャングムは素早く診断したが、シンビは悩んでいる。シン教授が何日あれば診断できるか、と聞いたのに対してシンビは10日間と答える。シン教授は10日間のあいだに診断と処方を決めるように言う。
翌日、シン教授は宴会に出かけた修練生の入場を拒否する。イ・ヒョヌクはそんなシン・イクピルを非難する。シン・イクピルには、誤診で人を死なせた過去があるらしい。結局、修練生を実習に参加させることにする。
いつもの通りシンビは患者に詳しい話を聞いている。その話から、チャングムは病気の原因が実は違うところにあったことに気づく。そして、「シン先生は正しかった」と言う。
10日が過ぎて各々の修練生が診断と処方を発表している。しかし、チャングムとシンビの組は違う結論だった。これは、シンビが知識に頼らず徹底して患者の話を聞き、生活の背景や習慣から正しい結論を導き出したからだった。チャングムは自分がうぬぼれていたと気づいた。シン教授は、まだチャングムを信じられないと言うが、もう一度、薬と毒の区分試験を実施する。この試験に失敗すると、チャングムは不可3つで落第になってしまう。
   ☆
私はこの33話と34話のエピソードが一番好きです。知識がある者が知識に溺れて本質を見失う危険からチャングムは立ち直ります。それを助けたのはシン教授に他なりません。後のシン教授(医務官)は精彩を失いますが(他のキャラクターでも務まりますが)、この一連のエピソードでは欠かせない存在です。
   ☆
今週の名言
「医師は意地でなるものではない」
チャングムが炊事、洗濯、掃除を一人で担当しているのを見たシン教授がかけた言葉。チャングムが幼い時、「お前は女官になる資格が無い」と追い出されたことがありましたが、それでも自前の努力で女官になることができました。今回も自分ではまった罠から抜け出そうともがいています。

2006年6月19日月曜日

FIFAワールドカップ2006ドイツ大会・日本vsクロアチア

引き分けで良かったのでしょうか・・・。この後の試合でオーストラリアがブラジルに大敗し(4点差以上)、次の試合で日本がブラジルに2点差以上で勝ち、オーストラリアとクロアチアが引き分ける、そんな条件になりました。可能性は無いわけではないですが、現実は厳しいです。
今回は前回の反省を踏まえてディフェンスも集中していたし、ジーコ監督も早めに動いてきました。この点は評価できます。
私は、日本に決勝トーナメントに進出してもらって、チェコとの試合が見たいです。

クロアチア 0−0 日本

2006年6月13日火曜日

FIFAワールドカップ2006ドイツ大会・日本vsオーストラリア

まさかの敗戦、勝ち点0。しかし、得失点差-2は想定していませんでした。こうなると、次のクロアチア戦に2点差以上で勝ち、ブラジルに最低でも引き分ける必要があります(オーストラリアが1勝1敗1分けで行く場合を想定)。もちろん、日本がクロアチアに勝ち、ブラジルに引き分けて、オーストラリアが残り2試合を全敗し、クロアチアも1勝2敗になれば、勝ち点で日本が上回ります。(あくまでも皮算用)
しかし、可能性は無い訳ではないですが、厳しくなった事は事実です。そう言っても始まらないので、残り2試合をがんばってもらうしかありません。!Animo!

オーストラリア 3−1 日本


今日の試合はジーコ監督の采配ミスでしょうか。オーストラリアがパワープレイに徹していて、ディフェンスが薄く、疲れも見えているという状況では、ボールをキープする戦術をとるべきではなかったでしょうか。それを小野に期待したのかも知れませんが。
私なら早めに大黒を投入し、疲れの見える中村に代えて小笠原を投入したところです。

2006年6月11日日曜日

第32話 無罪放免

済州島の行政官がオ・ギョモと会っている。オ・ギョモは行政官が倭冦を首尾よく撃退したという報告を知り、機嫌が良い。王からも褒められているという事で、都で仕事をするように依頼する。また、女真族の撃退に功績のあったキム・チソンも都に呼ばれる事になったが、それを牽制する役を担ってほしいとも言う。
義禁府での取り調べを受けているチャングムは、倭冦と通じていた事は無いと、無実を主張する。そこにミン・ジョンホがやって来て、取り調べを中止するように申し立てる。チャングムは無罪であるどころか、倭冦の情勢をチョンホに手紙で知らせた功労者だと言うのだ。取調官は難しい顔をする。
オ・ギョモと内禁衛の長官の前で、チョンホは済州島での倭冦撃退の真相を話す。事情を知ったオ・ギョモだが、敵の大将を治療した事実に変わりはなく、王からも厳しく罰するよう命令が出ていると反論する。

その頃、内医院の医女たちが「済州島の女」の噂をしている。医女として、住民が殺される事になっても敵方の治療をしてはいけないのか、判断に迷うところである。そして、その話を皇后にする。皇后は訪ねて来た王に、「済州島の女」の話と、「細かな事実」について話をする。
王は玉座で怒っている。真相を知った王は、「済州島の女」が民を救うために止むなく敵の大将を治療したのに、それを罰するとは本末転倒だと言う。オ・ギョモたちは返す言葉も無い。無事釈放されたチャングムをチョンホとクマンが迎える。今回のチャングムの釈放にはチョンホの働きも大きかったとクマンが言う。そこにチョン・ウンベクがやって来る。ウンベクは「済州島の女」の話を聞いていて、それがチャングムだった事を知る。ウンベクは、チャングムに何か話があるらしく、後で屋敷を訪ねると言う。
チョンホは内禁衛の長官から、都に戻るように説得される。キム・チソンも都に戻るので、一緒に都で仕事をしようというのだ。しかし、チャングムの事があるチョンホは、即答できない。
ウンベクはチョンホの屋敷に泊まっているチャングムを訪ねて来る。チャングムが復讐のために医女を目指しているのは誤りで、思い直すように説得する。しかしチャングムは、それではできないと答える。ウンベクは、近々医女試験があることを、とうとうチャングムに話さずに帰ってしまった。帰りにチョンホに会ったウンベクは、チャングムの復讐を思いとどまらせるよう説得してほしいと頼むが、チョンホはそれを断る。チャングムは道を踏み外すような人では無いし、仮にそうなったとしてもそれはチャングムが決める事だというのだ。その夜、チャングムとチョンホはそれぞれ思いに耽っていた。
翌日、カン・ドック夫妻がチャングムを訪ねて来る。得意の料理でもてなすチャングム。それを美味しそうに食べるトックとクマン。ナジュテクは、チャングムが自分の家を訪ねてこない事を薄情だと非難するが、チャングムは別れが辛くなるからと答える。その答えに言葉を失うナジュテク。
チャングムが済州島に出発する前の日、チョンホと話をする。チャングムはチョンホに、都に残って正義を貫ける力を蓄えてほしいと言う。その言葉に、チョンホも都に残る決心をする。翌朝、チャングムが既に出発した事を知ったトックは、慌てて後を追う。チャングムは道中、ハン尚宮が埋められている現場を通りかかる。そして、クマンに墓を作りたいと言う。渋るクマン。そこにトックが追いついて、墓を作る事にする。しかし、墓を作り終えたところに少年がやって来て、ここに墓を作ってはいけないと言う。チャングムは少年の様子を見て、病気にかかっている事を言い当てる。少年の家で、自分に治療をさせてほしいと申し出る。少年は、父親の反対を押し切って治療させる事にする。チャングムは牛の肉でスープを作り、少年に飲ませる。少年は苦しがるが、チャングムは治療を続ける。チャングムの治療のかいがあって、少年は完全に快復する。父親も喜ぶ。そして、ハン尚宮の墓を建てる場所を見つけ、お参りもすると約束してくれる。その時チャングムは、父親から医女試験がある事を聞く。しかもそれは翌日だというのだ。チャングムは医女試験を受ける決心をする。
試験会場に慌てて駆けつけるチャングムたち。何とか試験会場に入る事ができる。チャングムが試験場に入ると、そこにウンベクがいた。ウンベクは試験官だったのだ。医学の質問にすらすらと答えるチャングム。しかし、ウンベクが難問を出す。自分の仇が受診に来た時、治療するか見捨てるか、というのだ。チャングムは「決めかねている」と答える。
試験場から出てきたチャングムは元気が無い。ウンベクの質問で「下」を付けられ、不合格になったというのだ。チャングムはトックの家で、医女になる事と復讐を遂げる事は同時にはできないのかと悩む。
翌日、合格発表を見に行ったチャングムたち。トックは合格者の名前にチャングムがあるのを見つける。喜ぶトックたち。チャングムも信じられないという面持ちで喜ぶ。ウンベクに会ったチャングムは、ウンベクから、仇を治療するか決めかねていると答えたので、自分も判断を保留したと言われる。
トックの家でささやかな祝宴が開かれる。しかし、クマンが元気が無い。自分だけ済州島に帰らなければならず、寂しいというのだ。それを聞いたチョンホは、クマンが都に残れるよう手配すると言う。その後、チョンホとチャングムは、都に残れる希望が出てきた事を喜ぶ。チャングムならきっと宮中に戻れる、そして、復讐も成し遂げられるとチョンホは言う。
翌日、医女の修練が始まる。修練を担当するのはシン・イクピル教授。教授は開口一番、「今までの知識を全て忘れ、自分の言う事を全て受け入れろ」と申し渡す。
   ☆
第1話に出てきた老師に匹敵する不思議な少年が登場します。また、この縁でチャングムは医女試験を受ける事ができ、無事合格します。さて、私の一番好きなキャラクターであるシン・イクピル教授が登場しました。今後の活躍に期待。
   ☆
今週の名言
「例えそうなっても、チャングムさんが決める事です」
チャングムが医女になって復讐するというのを止めるよう説得してほしいと、ウンベクがチョンホに依頼した時、チョンホが答えて言った言葉。チャングムは道を外す事はないし、例え踏み外してもそれはチャングムが決める事、という立場の表明です。一見冷たく思える台詞ですが、チャングムを信頼し、チャングムと運命を共にするという宣言でもあります。この後、チャングムはさらなる試練を迎えますが、チョンホの助けでそれを乗り越えて行きます。

2006年6月10日土曜日

Windows Vista

Windows 98, Windows Meのサポートおよびセキュリティーアップデート提供が今年7月11日で打ち切られるということで、騒ぎになりつつあります。また、WindowsXP HomeEditionも2009年にサポートが打ち切られる予定とのこと。
その理由をマイクロソフト社(MS社)は「最新のテクノロジーへの移行を促進するため」と説明していますが、要するに同社が儲け続けるためのビジネスモデルを確立するためということでしょうか。

MS社が用意している次期OSのWindows Vistaを少し使ってみました。マシンリソースをかなり消費するので、OSの移行だけではまず無理で、マシンごと買い替える必要がありそうです。また、Look&FeelはMacOS X Tigerのインターフェースにそっくりです。「ここまで真似するか?」という部分もあったりします。いやはや・・・。ちなみに、この記事の投稿はWindows VistaをインストールしたPCから行っています。


2006年6月9日金曜日

FIFAワールドカップ2006ドイツ大会

いよいよ始まります。私の優勝予想はオランダ。日本は初戦を落とせないので、対オーストラリアは2トップ/3バックで。2-1か2-0で勝ち点3を狙おう。2戦目は(初戦の結果にもよりますが)相手(クロアチア)がパスワークを活かして攻撃的に来る(初戦のブラジルには負けている想定)ので積極的に相手の裏を狙おう。場合によっては1トップ4バックでもいいかも知れない(中田浩二を左に配置、トップ下に中村と小笠原)。1-0か1-1で勝ち点を取りたい。最後のブラジル戦は正直厳しい。得失点差のこともあるので、とにかく守りに徹しよう。もしブラジルが決勝トーナメント進出を決めていれば、可能性もある。
ただし、始まってしまえば何が起こるか全く分かりませんけど。

2006年6月7日水曜日

SONY α100

いよいよ、家電デジタル一眼レフカメラの本命、SONY α100が発表されました。ボディ内手ぶれ補正機能、ダストリダクション機能、1020万画素APS-C撮像素子など、「こうなるだろう」と思った機能は盛り込まれました。オープン価格ですが、実売で税込み10万円を切っているのはかなり戦略的です。
あとは、レンズがどうなのか、操作性は、実際の絵は・・・が気になります。

SONY α
http://www.sony.jp/products/di-world/alpha/

PS
それにしても、このWWWページのBGMはプラネタリウムのノリ・・・。

SONY デジタル一眼レフカメラ α100 ボディ単体 ブラック DSLRA100/B

2006年6月4日日曜日

第31話 初めての鍼

チャングムが医女になるべく修行している頃、カン・ドックは済州島に出かけようとしていた。チャングムを訪ねようと言うのだ。ナジュテクとすったもんだした後、出立するトック。
また、チャングムがチャンドクのもとにに弟子入りして2年が経ったものの、チャングムの知識は十分なのに、鍼を打つ事ができないでいた。鍼の練習でチャンドクに鍼を打った時、失敗してチャンドクを危険な目に遭わせたからだ。そんなチャングムに、チャンドクは洞窟での過酷な修行を命じている。そこにチャンドクから呼び出しがかかる。チャンドクは、チャングムに患者の診察を命じる。的確な診断を下すチャングム。そしてチャンドクは、鍼を打つように言う。チャングムは試みるが、どうしてもできない。代わりに鍼を打ったチャンドクは、チャングムに「最初からやり直し」と言う。
ミン・ジョンホはチャンドクに、チャングムに対して厳しすぎないかと注文を付ける。チャンドクは、鍼を打てないのはチャングムが自分を許せないからで、自ら解決するしか無いと言う。また、それまでの期間が長ければ長いほど、人の命の大切さが分かるとも言う。
その後チャングムは、チョンホに人の命を助ける医術と、復讐を成し遂げる事の両立が難しい事を打ち明ける。チョン・ウンベクの「怒りの心で医術はできない」と言ったのは正しく、自分が傲慢だったと言うのだ。しかし、ハン尚宮の無念を晴らさないわけにはいかないとも言う。

ある日チョンホは、済州島の行政官から、牛島の放牧場の馬を献上するための護衛に行ってほしいを命じられる。チョンホは済州島の防備が手薄になるのを心配するが、行政官は意に介さない。また、牛島の兵士の多くが体調を崩しているので、医女のチャンドクも同行させると言う。
チョンホたちを見送った薬房の奴婢たちは、チャングムにこれで羽が伸ばせると言う。しかしチャングムは、患者が出たときは他の医者に頼むようにと言う。訝しがる奴婢たち。チャングムが患者の面倒を見ているところに急患が運ばれて来る。渋々向かったチャングムが見たのは、島にやって来たトックだった。酷い船酔いになったらしい。鍼を打つ準備をしたチャングムだが、打つ事ができない。結局、灸を据える事にする。しばらくして容態の回復したトックと再会を喜ぶチャングム。水軍の当直部屋に移動した二人は、近況を知らせ合う。硫黄アヒルの無害と効能を知ったチャングムだったが、宮中の様子は、トックが熟子を辞めさせられたため分からない。
その夜、海岸に倭冦が侵入して来る。手薄になった警備を突いて、あっという間に役所を占領してしまう。ほとんどの住民は山に逃げるが、逃げ遅れた住民と兵士が捕まってしまう。しかし、行政官はいち早く逃げ出していた。
翌日、倭冦の隊長が医者を捜している。指揮官が病気らしい。倭冦の隊長は、医者はいないかと捕虜に尋ねるが、誰も答えない。ムチで打ってしゃべらせようとしたところ、チャングムの名前を出した者がいた。やむを得ず名乗り出たチャングム。倭冦の隊長に連れられて、指揮官の治療に当たらされる。的確な診断を下したチャングムだったが、どうしても鍼を打つ事ができなかった。倭冦の隊長はチャングムを再び捕虜の前に連れて行き、治療しないなら捕虜を一人ずつ殺していくと言う。まずトックが処刑されようとした。さすがにチャングムはそれを止め、鍼を打つ事にする。何とか鍼を打ち終えたチャングムは、薬を煎じるので使いを出したいと言う。
薬房の奴婢が持ち帰った薬を開けようとしたチャングムは、中に手紙が入っている事に気づく。慌てて使いの奴婢に確認すると、チョンホたちが狼煙を見て済州島に戻っているらしい。チャングムは返事の手紙を書いて届ける。
翌朝、チャングムを連れて倭冦の兵が出立しようとしたとき、チャングムが足りない薬草があると言う。倭冦の隊長は渋々調達する事に同意する。役所の近くの薬草畑に向かい、兵士たちに摘み取らせる。そのとき、チョンホたちの水軍が倭冦に襲いかかる。激しい戦いの末、倭冦を撃退する。事態が収まったところで、チョンホはクマンを厳しく叱責する。その場に行政官が戻ってきて、自分も反転攻撃しようとしていたと話す。
その夜チョンホは、トックと酒を酌み交わす。トックのホラ話をにこやかに聞くチョンホとチャングムだった。その後チョンホは、チャングムが一歩ずつ前に進む毎に苦しくなっているように思える、いっそこのまま済州島にいればいいと言う。チャングムは、チョンホが自分をありのまま見てくれるので幸せだと答える。
翌日、チャンドクはチャングムに、生き物の毒を使った治療法を教えると言う。チャングムにその資格があると判断したのだ。しかし、そこに役所から呼び出しがかかる。出頭したチャングムは、取り調べのため連行されると告げられる。敵である倭冦の指揮官を治療した罪を問うというのだ。
   ☆
チャングムは鍼の練習で失敗して、チャンドクを危険な目に遭わせて以来、鍼を打てなくなっていました。それを克服したのが敵の倭冦の指揮官に鍼を打ったことがきっかけというエピソードです。この事がチャングムに大きな転機を迎えさせます。しかしそれにしても、今回のエピソードは分かりにくいです。チャングムが、トックが殺されかけなければ治療しなかったと言ったり、倭冦が兵士を付けずに薬房の奴婢を使いに行かせたり。つじつまを合わせるために、物語に無理が生じたのでしょうか。
因に、原語では倭冦の隊長たちは日本語で台詞を話しています。変な日本語ですが、韓ドラでは無条件に日本(人)は悪役ですね。(史実では、倭冦=日本人では無いですけど)
   ☆
今週の名言
「誰にでも最初はある」
倭冦の隊長がチャングムに鍼を打つように言ったときの台詞。単刀直入、その通りですが、チャングムがこの葛藤を乗り越えてから飛躍します。

2006年6月3日土曜日

バッシング社会

日本はつくづくバッシング社会だと思います。その時々で世論の反感を買った人物なり団体なりは、とことんまで追求される。アメリカの「大統領権限」を使った何でもありに相当するのは、日本では「あらゆる法令を駆使して」という言葉で正当化されます。
私はライブドアや村上ファンドは大嫌いだけれど(彼らは人の金を動かすだけで、自ら何も創造していないから)、じゃぁしょっぴいて締め上げれば良いのでしょうか。LD/MFで終わっているうちは良いのですが、もし「○○首相はけしからん」と発言したら「あらゆる法律を駆使して」警察/検察に呼び出されるような社会は真っ平御免です。