2006年8月5日土曜日

第38話 丸薬の秘密

皇太后が治療を拒否している間に症状が悪化し、煎じ薬が飲めなくなっていた。シン・イクピルは皇太后の病状にあった処方を見つけると言うが、チョン・ユンス医局長は「悠長なことを言っていられない」と詰る。そこに、至急皇太后殿に来るよう知らせが入る。皇太后の症状はさらに悪化し、食べ物も受け付けなくなっていた。皇太后は脚気と診断され、まずは嘔吐を抑える薬を処方することになる。
チェ・パンスルとチェ女官長は、皇太后にもしものことがあれば、左賛成の信頼は揺らぐと考える。
シン・イクピルは皇太后のために特効薬を探すべく書物をあたる。また、クミョンに食事の指示を出す。しかし、指示の内容は皇太后が嫌いなものばかりだと難色を示す。それでも出すように指示するシン・イクピル。チャングムは水刺間に戻り、クミョンに皇太后の献立表を要求する。渋々渡すよう指示するクミョン。

チャングムは、脚気の原因がそれまで信じられていたこととは違い、食事が原因ではないかと推測する。
皇太后は、医務官の指示に従って出された食事が、嫌いな食材ばかりということもあって食べられない。チェ女官長はそれを非難する。
一方チャングムは、シン・イクピルに食事の好き嫌いが病気の原因ではないかと話し、こっそり丸薬を作ることになる。ヨンセンの手伝いで丸薬を作るチャングムだった。
チェ女官長がシン・イクピルを呼び出す。皇太后が食べられないものばかりを出すように指示したのはけしからんと言う。シン・イクピルは、チャングムが作った丸薬を差し出す。丸薬を口にした皇太后は、「これは美味しい」と言う。シン・イクピルは、毎日食べるように指示する。その後、皇太后は食事はあまり食べないものの、丸薬は欠かさず食べていた。しかしヨリは、丸薬を作るのは自分の担当のはずで、見習いのチャングムが作るのは納得がいかないと不平を言う。シン・イクピルは、この丸薬はチャングムが作るのが適任だと答える。ヨリは、チャングムがどのように丸薬を作っているのか探る。そして、丸薬は薬ではなく、ニンニクなどの食材で作られていることを掴む。そのことを医局長に報告するヨリ。皇后もその事実を知る。皇后は直ちにヨンセンのもとに走り、ニンニクを丸薬と偽ったのかと詰問する。
内医院での会議で、シン・イクピルは、皇太后にはニンニクが必要だったから処方したと主張する。医局長はそれを一蹴するが、皇太后が煎じ薬を飲んだとの知らせが入る。
皇太后は、シン医務官の処方はすばらしいと褒める。しかし皇后は、丸薬が実はニンニクから作られいた事実を話す。シン・イクピルが皇太后に呼ばれる。皇太后は、ニンニクが嫌いなのに丸薬が食べられたのが不思議だと言う。チャングムが、お茶の葉などで匂いを消したと説明する。シン・イクピルは、処方を考えたのも、丸薬を工夫したのもチャングムだと言う。感心する一同。しかし、ヨリは不機嫌だ。皇太后の快復は王にも報告される。また、チェ女官長とオ・ギョモは、当てが外れる。
薬房に内侍府の長官が訪ねてくる。シン・イクピルとチャングムに王殿を訪ねるようにというのだ。その時、長官は、チャングムの顔を見て思い出す。アヒル事件で追放されたのに、医女として戻って来たのは辛かろうと言う。そして、何かあったら訪ねてくるようにと言う。
ヨンノはクミョンに、チャングムをどうすればいいか、と愚痴を言っている。オ・ギョモ、チェ・パンスル、チェ女官長らは、功臣田の削減が決まってしまい、また、皇太后の一件で信頼も失ってしまったと言う。
ヨリは、クミョンに近づく。自分はクミョン側に立つと言う。そして、代わりにチャングムを差し出すというのだった。
ミン尚宮がチャングムを呼び出す。ヨンセン、チャンイを交えて料理を作り、ささやかな宴を催す4人。その後ミン尚宮は、ヨンセンを自己流で“トレーニング”する。王に気に入られるためのテクニックだというのだ。必死で取り組むヨンセン。何故かチャンイも一緒にやっている。
王がヨンセンを訪ねてくる。しかし、ヨンセンは不在である。内侍府の長官は近くを探させる。内侍府の者がやっとヨンセンたちを見つけ、王が待っていると伝える。慌てて部屋に戻るヨンセンだが、王はいなかった。涙にくれるヨンセン。そのまま眠っているヨンセンの元に、王がやって来る。王とヨンセンは、その夜を共に過ごす。
ミン・ジョンホは、今回の件はチャングムの手柄だと褒める。しかしチャングムは、功臣田の件でチョンホも危ないと懸念する。
皇后殿の女官がチャングムを探している。皇后と会ったチャングムは、自分が水刺間の女官であったが、硫黄アヒル事件で奴婢にされたと話す。そして、ハン尚宮は無実だと訴える。皇后も、ハン尚宮が無実だと信じているが、周りの状況で助けられなかったと話す。しかし、今後は自分のために仕事をしてほしいと言う。まずは、メミルチョンビョンを作ってほしいとリクエストを出す。
チャングムが、メミルチョンビョンを作るべく厨房にいると、そこにクミョンが入ってくる。
   ☆
チャングムが皇后の信頼を得ます。また、王がヨンセンのもとを訪ねます。今後の硫黄アヒル事件解決に向かっての節目になります。しかし、その前に谷底があるんですね・・・。また、皇后の早合点(ニンニクを丸薬と偽ったのを非難)もチャングムを時として翻弄します。
   ☆
今週の名言
「何かあったら訪ねて来なさい」
内侍府の長官がチャングムを見かけて声をかけた時の台詞。チャングムはヨリという敵を作りますが、ミン・ジョンホをはじめ、ヨンセンとシンビや周りの人たちの支持も受けます。宮廷での政治はいかに味方を作るかにかかっています。

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