2007年1月31日水曜日

「あるある」問題

関西テレビの番組『発掘!あるある大事典』がねつ造疑惑で非難を浴びていますが、この番組に限らず、いわゆる理科系の番組はそのほとんどが私に言わせればインチキです。「いまさら何を騒いでいるの?」というのが正直な感想。
報道によれば、同番組での“実験”と称するものが実は実験を行っていなかったり、データをねつ造したりしていたことが問題とされていますが、もしも、“実験”を行っていて、データが取得されていればOKかと言えば、全くそんなことはありません。
例え“実験”が行われていても、それは科学的な観点から言えば何の意味も無いものです。データをでっち上げようが、どうしようが、問題の本質にさほど関係しない。
この点が実は一番重要なのですが、それを議論するマスコミは皆無という状況では、今後ともこの問題は永久に解決する見込みが無いという意味で、絶望的です。

2 件のコメント:

  1. 社会の嘘を暴くのが仕事のマスコミが嘘をつく事は絶対許してはいけないと思う。
    警察が泥棒をしたり消防士が放火したりするのと一緒。
    T/MORIさんの言う通り、マスコミの不正にマスコミの自浄努力は期待できない。
    それは政治家のスキャンダルと同じ構造。
    視聴者が行動に起こしたり政治によって律して行かなければならない。
    この辺をルーズにしていると政治家の嘘や報道の捏造にもルーズな国になってしまうよ。
    ちなみに私は『ためしてガッテン』は信用してます。

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  2. 一般の人(理科に詳しくない人)に実験計画法とか誤差論とか言いはじめてもアレなので、簡単な判定法(ウソを見分ける)を提示すると、それは「予算」です。
    例えば、ある食材が“がんの予防になる”という話があるとして、それを「実験で」確かめるためには1,000人規模で5年くらいの調査が必要な筈ですが、『ためしてガッテン』や『発掘!あるある大事典』にそれだけの番組制作費があるのか・・・を考えれば、結論は自ずと明らかです。
    テレビでできるのはせいぜい、過去に行われた実験をサンプル追試してみせる程度。実験というのは分かり易いのですが、統計と同じく大衆を騙す常套手段にもなり得ます。
    PS
    NHK『ためしてガッテン』の番組制作費は、1本あたり1,680万円で制作期間は6週間、うち4週間を“実験”に充てているらしい。

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