2007年2月24日土曜日

ザンサイアン by Cocco

久しぶりに、この週末Coccoを聴いています。Coccoワールドは毒のある純粋な美。これほどまでに残酷な詩を、これほどでに美しく歌うアーティストが他にいるでしょうか。でも、2001年に活動中止。当時は驚きましたが、同時に、コマーシャリズムに乗り始めたCoccoという「名前」の延長線上にCoccoが本当にやりたいことが存在しているのだろうか、と感じたのも事実。つまり、Coccoというパッケージとして市場に出て行くことにより、本来ポリヴァレントな彼女が窮屈になってしまったのではないかということ。
その後迂路曲折はありましたが、昨年の活動再開で、ファンの一人としてはやっぱり素直に嬉しく思いました。

最新アルバムの『ザンサイアン』は、今までとは雰囲気が違います。プロデュースの変化なのかも知れませんし、Cocco自身の方向性なのかも知れませんが、何となく沖縄のアイデンティティを覚えます。(Coccoの曲を聞いて「沖縄に行こう」と思ったことは無かったのですが、『ザンサイアン』を聴いたら沖縄に行きたくなりました)
CoccoがCoccoとして、パッケージではなく固有名詞のCoccoとして今後活躍することを、期待させてくれるような、大きな可能性を感じさせてくれました。

Cocco official site
http://www.cocco.co.jp/

ザンサイアン(初回限定盤)(DVD付)

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