2009年10月3日土曜日

東京落選

2016年のオリンピック開催都市を決めるIOC総会が、コペンハーゲンで開催されています。インターネットのライブ中継を見ていましたが、2回目の投票で東京が落選しました。下馬評の高かったシカゴがまず落選したので、波乱含みかと思いましたが、決戦はリオデジャネイロ vs マドリードになりました。2012年にロンドンで開催されるので、まさかマドリードはないと思いますが・・・。

このあと、約50分後に結果が発表されます。

追記
2016年のオリンピック開催はリオデジャネイロに決定しました。







都 市1回目 2回目 3回目 
リオデジャネイロ 264666
マドリード282932
東京2220-
シカゴ18--
投票数949598

この結果から、オリンピックの果たす役割というものを考えたとき、まだ、開発主導という要素は外せないものだと感じました。リオデジャネイロが治安が悪いとか、インフラが整備されていないとか言えば言うほど、「だからこそオリンピックを開催して、国を豊かにしましょう」という流れにつながったような気がします。
東京は、成熟した、次世代型のオリンピック=今回は環境・エコを前面に出しましたが、いまひとつ訴求力に欠けました。東京の主張は誰しも納得するところだと思うのですが、「別にオリンピックでなくてもいいのではないか」という印象を与えた可能性があります。また、日本ほどの国力があれば、改めてオリンピックを開催しなくても、独自に何かできるのではないかと思わせたかもしれません。
敗因は複数のポイントが挙げられると思いますが、根本は、「人類にとってオリンピックとは何か」という点で、東京はそれに合わなかった(オリンピックがまだついてこなかった)と言えるのではないでしょうか。2012年のロンドンオリンピックでも、ロンドン郊外の低所得者層の住む地域の開発を行うという点も強調されていました。
日本はこれで三連敗ですが、作戦の練り直しが必要かもしれません。
ただし、日本の主張は今は受け入れられないかもしれないが、これからも主張し続けて、「日本人がオリンピックのあり方を変えるのだ」ということであれば、私は全面的に応援します。

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