2010年7月18日日曜日

「はやぶさ」帰還・カプセル回収祝賀会

小惑星探査機「はやぶさ」が帰還してから、ほぼ1ヶ月が経ちました。回収したカプセルの中に、微粒子が発見され、今後の解析結果に期待が高まります。

そんな中、7月17日に、「はやぶさ」帰還・カプセル回収祝賀会が相模原市立博物館で、関係者を集めて開催されました。私も出席してきました。

川口先生を始め、JAXAを古くから支えてきた方々、はやぶさの運用に尽力して下さったメーカーの方々、広報を担当した方々、そうそうたるメンバーです。

私の個人的なハイライトは、宇宙研・相模原キャンパス近くにある共和小学校の子どもたちからのビデオメッセージと、寄せ書き。
この子どもたちの中から、未来の科学技術を背負って立つ人物が登場することを期待してやみません。


寄せ書きを受け取る川口教授

セカンドハイライトは、RCSとリアクションホイールが故障して、はやぶさの姿勢制御が困難になったとき、太陽輻射圧を利用して姿勢制御するアイデアを「いつ思いついたか?」という質問に対する回答でした。

「打ち上げ前に想定していました」

とのこと。脱帽です。私もどちらかと言えば技術系の仕事をしている端くれの一人として、この“最後の追い込み”をやるか、やらないかがプロジェクトの正否を分ける分水嶺になるという実例は、教科書に大きく載せてほしいものです。
奇跡は起こるものではなくて、起こすものなのです。

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