2006年12月31日日曜日

科学的方法

年末、大晦日に密かに楽しんでいた番組は、「ビートたけしのTVタックル−超常現象スペシャル−」(テレビ朝日系)でした。「チュパカブラ」(架空の吸血獣)や「フライイング・ヒューマノイド」(人間が飛行しているように見える映像)など、怪しいアイテムも生み出しています。また、大槻教授と火星の住民票を持っていると主張するオジサンのバトルもばかばかしくて面白い。

しかし、今年は放送が30日になり、内容も(全部見たわけではないですが)レベルダウンしていました。この番組の貴重なところは、大槻教授が「超常現象」を解明して行くプロセスが紹介されたところ。
他の科学番組と称する番組は、基本的に江戸時代の平賀源内の実験と何ら変わるところがありません。つまり、「こんなに不思議な現象があります、驚いたでしょう!」という程度のもの。それに比べて、TVタックルでは、超常現象の証言を聞き、あるいは現場で検証し、推論を立て、実験で確かめる、そういう科学的アプローチが十分とは言わないまでも紹介されています。
理科や科学に対する理解を養うために、まず興味を引きたいという気持ちも分からないではないですが、正統的手法を見せるという本来のあり方を紹介しないと、実は何の意味もないわけです。この番組は、その数少ない事例でした。
ところで、小泉前首相の政策の流れで、科学・技術も金儲けに直結しないと予算が確保しにくい状況になりつつあります。その方向性は分からないではありませんが、一方で、科学や理科の考え方をきちっと教える場を学校でも社会でも用意しないと、日本はますます沈没しているばかりではないかと危惧しています。
ゆとりの教育や、教育基本法をいじる(ほとんど神学論争にしか見えない)のも結構ですが、政策を考える方々には、来年こそは問題の本質に迫って欲しいと思います。
  ☆
さて、今年もあと数時間で終わりです。このブログは必ずしも多くの方にご覧頂いているわけではなかったですが、「読んでますよ」「面白かった」と言われることも、タマにあります。それを励みに、来年も続けて行こうと思います。今年は良いニュースばかりではなかったですが、来年、みなさまにとって幸多い年でありますことを祈念しております。

2006年12月29日金曜日

天文年鑑

「天文年鑑」(誠文堂新光社)は、1年間の天文現象をまとめた年鑑です。その年にどのような天文現象が見られるか、惑星の動き、日食や月食、流星群など、注目すべき内容満載なのですが、最近は買ってもほとんど見ることはありません。
理由は簡単で、天文シミュレーターとインターネットの利用が中心になったから。天文シミュレーターを使えば、どのように現象が見られるか、日時と場所を設定すればビジュアルに把握できます。また、インターネットなら、リアルタイムに情報が得られます。
というわけで、まだ2007年版を買っていません・・・。買いに行かないと。

PS
大晦日の日に買いに行きました。来年は、日本で日食が1回、月食が1回見られ、ペルセウス座流星群とふたご座流星群が最良の観測条件、火星が小接近という年です。

2006年12月28日木曜日

教師の最後の言葉

高校を卒業する日のクラスの担任の先生の最後の言葉、
 「本当に悪いことをしなければならない時は、迷わずやりなさい」

大学で、退官する教授の最後の講義での言葉、
 「何かごまかしをしてその場をしのげても、やがて必ずバレる」

どちらも含蓄のある台詞ですが、いまだに覚えています。特に、今年いろいろな事件が報道された中で、改めて思い起こす機会もありました。

2006年12月24日日曜日

私はキミちゃんの味方

ソフトバンクの携帯電話のCMが批判を浴びています。登場人物のうち、「キミちゃん」だけがソフトバンクの携帯電話を持っていないという設定で、疎外感を感じさせる、ひいては“いじめを助長する”という訳です。

しかし、私はキミちゃんの味方です。キミちゃんはauをお持ちかも知れませんが(勝手な想像)、全国どこでもつながるし、音楽も聴ける、良いキャリアです。

些細なことでいじめられる、あるいはいじめられたと感じる若い人はいるかも知れませんが、そんなことは気にせず、あなたの人生を歩んでほしいと思います。


毎日新聞
ソフトバンク:携帯電話CMに「いじめ助長」の抗議相次ぐ
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/news/20061224k0000m040081000c.html

2006年12月22日金曜日

MacOS X 10.4 Tiger

ずーっとMacOS X 10.3 Pantherを使っていましたが、数週間前からスリープするとかなりの頻度で固まるようになってしまいました。やむを得ず、以前使いものにならなかったMacOS X 10.4 Tigerにアップグレードしました。バージョンも10.4.8になっているので、「安定しただろう・・・」という期待も込めて。
運良く、Tigerで使えるようになりました。ただ、以前Tigerにして、Pantherに戻していた影響で、iCalのデータが無くなってしまいました。思わぬトラブルでした。一方、以前設定していたWigitは当時のまま復活しました。

しかし、Eudoraとの相性が悪いらしく、ことえりの入力予測オプション(「過去に使用した言葉から入力を予測して候補を表示する」)を使うと固まります。

いずれにしても、MacOS Xが固まるのはほとんどの場合Finderが固まっているので、他の端末からSSHで入って再起動などはできる訳です。もう少しFinderを安定させてほしいものです。

2006年12月19日火曜日

神戸ルミナリエ

今日、神戸に出張に行ってきました。帰りの飛行機までの時間があったので、明後日(12/21)まで開催と言う「神戸ルミナリエ」を散歩がてら見に行きました。いや、トンでもない人手です。人のことは言えないけど、携帯電話で写真を撮っているから前に進まないこと・・・。
ちなみに、携帯カメラはオートホワイトバランスが効いているので色が白っぽいですが、実物はもう少し暖かい色です。


神戸ルミナリエ

2006年12月13日水曜日

JTBの著作権法違反

JTBがパンフレット用の写真を無断で使用して警視庁の捜索を受けました。私も、JTBではありませんが、某大手旅行代理店が私の書いた文章を勝手に使っているのを見つけたり、某サイトで写真が無断で掲載されているのを発見したりしているので、実はあまり驚いていません。
この業界のコンプライアンスは相当怪しいと言わざるを得ません。

毎日新聞
��TB写真無断使用:「本社の指示不徹底」 捜索受けおわび
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/archive/news/2006/12/13/20061213dde041040008000c.html

2006年12月12日火曜日

スターバックスvsタリーズ

先日、仕事の合間にタリーズに行きました。日曜日と言うこともあって、店は早めに閉店だったのかもしれませんが、電気が点いていたので店内に入ったところ「7時で閉店です」とのこと。僅か10分の差・・・。
向かいのスターバックスの明かりが点いていたので、そちらに向かいました。ラテを注文したのですが、にこやかに作ってくれました。
しかし、ここのスターバックスも7時で閉店だったみたいです。

今回はスターバックスの圧勝です。

スターバックス
http://www.starbucks.co.jp/

麹町店
http://www.starbucks.co.jp/cgi-bin/Kstore_locator_prefst?lang=jp&prefecture=013&station=%B9%ED%C4%AE%B1%D8

2006年12月11日月曜日

spamとの戦いは続く

先日、spamフィルターを導入して、ほとんどのspamを排除することができていましたが、今度はぷららのメールスプールがspamによって溢れてしまいました。ぷららの仕様で、「受信箱」と「ジャンク」を合わせたメールの件数に5,000件の上限があり、到着spam数が自動消去数(2週間で消去される仕様)を上回った模様です。
しかも、「5,000件の上限に達しました」というバウンスメールをMTAが返しており、メールアドレスをspam業者に配信している状況になっています。
ぷららのMTA設定には問題があると言わざるを得ませんが、サポートの方はまず「何が問題なのか」を理解できるスキルが無かったみたいで・・・。

現在サポートからの回答待ちなので、続報があるかも知れません。

株式会社ぷららネットワークス・サポートセンターから、「対策を施さない」旨の回答が12月12日にありました。残念です。
【解説】
「バウンスメールが返される」ということは、spam送信者に「そのメールアドレスは有効である」という情報を積極的に提供していることになります。この事実を、ぷららのサポートの方々は理解できないみたいです。
【ぷららMTA調査中】
(1)HELOの引数のチェックをしていない(詐称できる)
(2)MAIL FROMの引数のチェックをしていない(詐称できる)
(3)RCPT TOの引数のチェックをしていない(詐称できる)

2006年12月9日土曜日

暴君考

よその国では、いわゆる暴君と呼ばれる為政者がいて、民が苦しめられるという情報を見聞きする機会は少なくありません。また、歴史上の暴君も何人かは浮かぶと思います。彼らが本当の暴君であったかは別にしても、日本には「誰もが認める暴君」がちょっと思い浮かばないのです。

日本書紀には、武烈天皇が暴君に該当する行いをした記述がありますが、後の継体天皇の皇位継承を正当化するためのでっちあげの可能性大ですし、陽成天皇の乱行も、廃位したあとの後づけの理由の可能性も指摘されています。そもそも、側近たちにとって難しかったかはともかく、人民を苦しめたという指摘はいずれもありません。
その意味では、日本はまれに見る「暴君のいない社会」であったと言えないでしょうか?

なぜこんな事を考えたかと言えば、最近の政治状況が、かなり暴君的になってきているから。それはとりもなおさず、日本の政治や社会が欧米化して、暴君を生み出す文化を取り入れた結果だと推測しているからです。私は社会科学の専門家ではないので、全くの間違いかも知れませんが、100年後、1000年後に評価される政(まつりごと)をしているか、政治家の皆さんは自問してほしいものです。

2006年12月8日金曜日

参議院の定数を10で済ます方法

参議院が衆議院のカーボンコピーで無くすためには、選挙の仕組みを変えるしかありません。そのため、参議院の定数を10にし、(完全)比例代表制にします。立候補できるのは、衆議院に10以上の議席を持つ政党のみとし、投票を行います。
そして、上位10政党に1人ずつの当選者を割り当てます。議会での投票の際は、得票数に応じた重み付けを行います。例えば、A政党が50%、B政党が20%、C政党が15%の得票だったとしたら、A議員の1票は50票分、B議員は20票分、C議員は15票分とするわけです。
ただし、議員が10人では仕事にならないので、各々の議員に10~20名の政策スタッフを配置します。
どうでしょう?

PS
重み付けは衆議院でもやって欲しいものです。選挙区の区割り上、1票の格差を完全に無くすことが難しいのなら、都会の議員の1票は地方の議員の2票分に相当するとか・・・。

2006年11月27日月曜日

一期一会

今年の5月に韓国に行った時、駅や道ばたで何人もの人に何か尋ねられました。しかし、私は全く韓国語が理解できないので、何を聞かれたか分からず、こちらが英語で返しても先方は英語を理解できず・・・で、そのまま別れてしまいました。
私の座右の銘の一つは「一期一会」。しかし、あの時聞かれたのが何だったのか、もう二度と判明することは無いんですね。惜しいです。

2006年11月23日木曜日

EOS 20D故障

先日現場で写真を撮っていたら、使用中のEOS 20Dが故障しました。Err99表示とともに、内部でシャッターが切れ続けるような異音が発生。何の操作もできなくなりました。現場では、最後のショットを撮り終わった後だったので(全くの偶然)良かったのですが、撮影中だったらと思うと、ぞっとします。
新品で買って約1年半、EOS 20Dのシャッター耐久は非公開ですが、EOS 30Dと同じだとすると10万ショット程度で、確かにその程度撮っています。毎回1年半で故障して、その度に修理で本体価格の2割ほどを取られるとしたら、果たしてどうなんでしょう・・・。

因に、今日の現場ではスピードライト550EXが壊れました。ここのところ連続で現場での故障続きです。
【追記】
修理に出して1週間、返ってきました。幸い、前板ユニットの交換をしなくて済んだので、シャッターユニット+αで収まりました。
シャッターユニットはそんなに高くないので、前板ユニットの交換をしないで済む構造にすれば、プロユースでもランニングコストはそれほどかさみませんね。
※前板ユニットの交換不要な構造→例えば、EOS-1N RSのようにペリクルミラーを採用する

2006年11月11日土曜日

spamフィルター

今までぷららの「迷惑メール振り分けサービス」(個別学習フィルタ)を利用していましたが、今ひとつ精度が高くありませんでした。また、学習効果も一向に上がらない傾向も見られました。私が使っているEudoraではちゃんとspam判定されるので、ぷららのエンジンに難があると言わざるを得ません。

どうしようかと思っていたところ、WebArena(NTT PCコミュニケーションズ)が無料でspamフィルターの提供を始めました。早速設定して、使い始めましたが、ぴたっと所謂迷惑メールが届かなくなりました。
とりあえずこれで様子を見ようと思っています。

NTTPC メールサービスで
高性能迷惑メール判定エンジンを採用
〜 レンタルサーバーとして日本初の無償提供開始 〜
http://www.nttpc.co.jp/press/html2006/20061024.html

2006年11月4日土曜日

温故知新

10年以上も前の話、「全国ニューメディア祭」というものが開催されていました。たまたま、高知で開催された時に寄稿文を寄せていたのを見つけて、読み返してみました。今でも十分通用する内容です。
鋭い指摘だった、と自慢話に終わればそれまでですが、10年経っても状況があまり変わっていない事の方が問題かも知れません。
同時に、私は評論家ではないので、ではどうすべきだったか、もう一度自問してみたいと思っています。


以下、原文のまま引用
メッセージ
「全国ニューメディア祭'95 in こうち」に寄せて
まずは、「全国ニューメディア祭'95 in こうち」の開催をお慶び申し上げます。このフェスティバルが、高知県や地元の住民、ひいては日本にとって実りある成果をあげることを期待しております。
ところで、高知はいわゆる“いなか”として位置づけられますが、20世紀の文明の定義における“いなか”とは、人と物流の田舎、すなわち物質過疎状態と捉えることができると思います。しかし、21世紀の文明は、モノだけではなく情報の果たす役割が主役になっていくと考えます。この意味では、高知が21世紀も“いなか”のままなのか、そうでないのかは、今後の取り組み次第と言えるのではないでしょうか。現在も高知県は、高速道路の建設や、その他のプロジェクトを抱えて、いわゆる「開発」が進んでおりますが(またその気持ちも分からなくはありませんが)、そうやってせっかくの高知の豊かな自然を破壊し、「情報」と言えば入ってくるだけ、という状態になれば、次の100年間もこのまま“いなか”であり続けることでしょう。私は、高知にある豊かな自然と、20世紀型文明にある程度毒されていない風土が、21世紀の情報発信の貴重な資源になると考えています。こういう点で今回のフェスティバルが、高知が「情報過疎」に陥らないため、何が本当に重要で、何を今後しなければならないかを考える、良い機会になればと思っています。
システムデザイナー
フォトグラファー
森  正

2006年11月2日木曜日

JR東日本

今日、電車に乗ろうとしたら、ちょうど運転が止まったところでした。駅のホームで延々と「線路内に人が立ち入ったため、係員が確認中・・・」とアナウンスしています。穿った見方をすれば、「JR東日本には責任がありません・・・」と言い訳しているようなもの。
私たち乗客は、そんな事よりも復旧までどのくらい時間がかかるのかを知りたいのです。10分なら待つ、30分なら諦める、そういう判断を奪っているとしか言いようがありません。
��こんな事は、随分前から指摘されているのに、いっこうに改善される気配がないのも不思議です。

しかも、Suicaで入場してしまうと、改札を出る事ができません。窓口に長蛇の列。電車に乗るのを諦めて、外に出ようと思っても、それもできないシステムです。困ったものです。

2006年10月31日火曜日

エクセシオール・カフェの謎

以前、エクセルシオール・カフェとエクセシオール・カフェの違いについて書いた事がありますが、ドトールのWWWページにも掲載が無いし、どういう位置づけなのか、いまだに謎です。都内では恵比寿と新宿にしかないらしい。(実際に見かけたのは恵比寿のみ。もう1店は大宮・・・らしい)

以前の記事では「単なるスペルミスであろう」と結論づけました。事実、五反田のエクセルシオールの看板はEXCEISIORと綴られていました。(これはEXCELSIORに改修済み)

メニューはどうなのか、店の雰囲気はどうなのか、やっぱり気になっていますが、“女性をターゲットとしたフランス風の・・・”と言われると足が遠のいてしまいます。

エクセルシオール・カフェ
http://cgi36.plala.or.jp/super_yo/imgdiary300/diary/bn2005_10.html

今日スタバに行ったら、クリスマスブレンドのプロモーションをやっていました。試飲しましたが、香りが良いと思います。味は少々あっさりした感じ。
それにしても、1年が短いです。明日から11月です。

2006年10月28日土曜日

第50話 波紋

チャングムを自分の主治医にするという王の命令を聞いて驚く皇后。その頃、チャングムとミン・ジョンホは宮廷の外で落ち合う。また、右議政はチョンホの辞表をチョンホの部下から受け取っていた。右議政は、すぐにチョンホを探すよう命じる。カン・ドックは、チャングムの置き手紙を見つけて驚く。しかし、ナジュテクは二人の駆け落ちをお見通しだった。それでもトックは、二人を追いかけると言って、ナジュテクの制止を振り切って出かけてしまう。

チャングムとチョンホは船に乗っている。チョンホは、これが夢ではないかと思うと怖いと言う。船着き場でトックはチャングムたちの行方を尋ねている。そのやり取りを密かに聞いている右議政の部下たち。
内医院では、イグァンヒ左議政が怒っている。チャングムに、主治医を辞退するよう宣言して出て行く。他の医女たちもチャングムに反発している。しかし、シンビだけはチャングムに味方する。
皇太后は皇后を訪ねる。チャングムを主治医にするなどもってのほかと言い、皇后からも王を説得するように言う。議政府でも王の決定に大臣たちが反発している。そこに右議政への知らせが届く。チョンホたちの足取りが掴めたという内容だった。内禁衛の長は駆け落ちの件が他に知れると自分たちの立場が危ういと言い、何としてでも彼らを連れ戻し、チャングムに主治医を辞退させて、事を収拾するべきと言う。
ナジュテクがチャンドクに、チャングムたちが駆け落ちした事を話す。驚くチャンドク。そこに、シンビがやって来て、チャングムが王の主治医に指名された事を知らせる。困惑する二人。
雪道を歩くチャングムとチョンホ。チャングムの両親の話をする。しかし、次の船着き場にやって来た時、右議政の追っ手に見つかってしまう。それでも振り切ろうとするチョンホだが、右議政本人がやって来て、チョンホを説得する。右議政とチョンホは話をする。それをチャングムは外で聞いている。時間をくれと言うチョンホ。右議政はそれを許す。部下は「大丈夫でしょうか」と心配するが、右議政は「必ず帰ってくる」と答える。
チョンホはチャングムに、寺子屋と薬房を一緒に作ろうと提案するが、チャングムはそれを涙ながらに断る。右議政はチョンホに、宮中に戻って事態を収拾するよう、また、チャングムに主治医の指名を辞退するよう命じる。
宮中への帰り、チョンホはチャングムに、主治医を引き受けるように話す。例え女であっても、実力のある者はそれに相応しい地位に就くべきだというのだ。それをじっと聞いているチャングム。
トックの家でナジュテクたちが話をしているところにチャングムが帰ってくる。チャンドクは、チャングムに主治医を引き受けるよう勧める。例え1日でもいいから、医女でも男に負けない実力がある事を示してほしいというのだ。
宮中に戻ったチャングムは、ヨンセンに呼ばれる。主治医を辞退するように言われる。ミン最高尚宮も騒ぎを起こさないで、と言う。内医院ではイグァンヒがチャングムに、主治医を辞退するように改めて言う。また、皇后からは、自分のチミル尚宮になるように言われる。
王殿で、大臣たちは王に考えを変えるように進言する。しかし、王は受け入れない。そしてチャングムは、主治医を引き受けると言う。驚く大臣たち。
右議政はチョンホに、チャングムに主治医受諾を撤回させるように命じる。しかしチョンホは、撤回はできないと言う。一方イグァンヒは、チャングムが主治医を引き受けたのはかえって都合が良いと言う。チャングムは右議政派だから、非難の矛先が右議政らに向かうと言うのだ。
皇太后と皇后は、ヨンセンの部屋で王とチャングムを密かに会わせたという話をチミル尚宮から聞く。すぐにヨンセンを呼び出す皇太后。皇太后はヨンセンを厳しく詰問する。ヨンセンは、陰謀の意図などないと答える。
その頃、シン・イクピルはイグァンヒに辞表を提出する。チャングムはイクピルに詫びるが、イクピルは「全てを失った」と答える。チョン・ウンベクは、主治医を引き受けるのはチャングムの意志だが、応援はしないと言う。他の医女たちも辞表を書いていた。しかし、シンビは辞表提出を拒む。チャングムは正しいというのだ。
チャンイが内医院にチャングムを呼びにくる。ヨンセンの容態が悪いというのだ。チャングムは、早産と診断し、すぐに治療を始める。難産の末子どもは生まれたが、ヨンセンは心停止してしまう。ヨンセンの早産の知らせは王や皇太后にももたらされる。チャングムは必死でヨンセンの治療にあたる。幸い、ヨンセンは回復し、命は助かった。
内医院にチョンホがチャングムを訪ねてくる。チャングムは、主治医を辞退すると言う。自分は人を助けるのが使命で、人を殺す医女にはなりたくないというのだ。
翌日、王殿でチャングムは主治医を辞退すると申し出る。そこに、キョンウォン王子が倒れたという知らせが入る。
   ☆
前半のチャングムとチョンホの駆け落ちが、後半のヨンセンの早産事件で影が薄くなってしまいました。チャングムとチョンホの船上での掛け合い−「怖いですか」「ときめいています」が良いと思うのですが、カットですね。
   ☆
今週の名言
「男女の情には何事も超えさせる力がある」
右議政が、チョンホに宮中に戻って事態を収拾するよう説得したときの右議政の台詞。分かっているじゃないですか、と思わず突っ込みたくなりますが、分かっていても政(まつりごと)を遂行する立場だと自由気侭にはできないという事なのでしょう。右議政はイグァンヒらと共にチャングムたちを非難する立場に回りますが、それは立場だなぁと思います。チャングムには、女性でも男性顔負けの仕事ができるという事を示す役割があり、右議政には政治の混乱を収拾し遂行する責任があり、チョンホには正しいと思う信念に従って周りを説得する使命がある。その葛藤が今回描かれます。

2006年10月27日金曜日

スターバックス

スターバックスが値上げになります。11月8日から、ショート・ラテが290円→310円。その他の価格がどうなるか、まだ分かりませんが、数十円程度の値上げの見込み。これって、“戦後最長の経済成長”の影響を微妙に受けているということでしょうか。値上げの理由の一つに、人件費の上昇を挙げていますから。

また、タリーズがあの伊藤園の傘下に入ると言う発表もありました。タリーズが値上げに追随するか、見守りたいと思います。


ビバレッジ商品の価格改定について(プレスリリース)
スターバックスコーヒージャパン株式会社
http://www.starbucks.co.jp/ja/pr2003_081.htm

10月31日現在のコーヒーの価格
ドトール
カフェラテ Sサイズ     210円
エクセルシールカフェ
カフェラテ ショートサイズ 280円
スターバックス
カフェラテ ショートサイズ 290円
タリーズ
カフェラテ ショートサイズ 290円
セガフレード・ザネッティ
カフェラテ ピッコロ    340円
タリーズが高いという印象が私にはある(カフェラテトールサイズが350円、スタバは340円)のですが、セガフレードがダントツでした。スタバが値上げしても多分かないません・・・。

2006年10月26日木曜日

Mozilla Firefox 2.0

昨日(2006/10/25)Mozilla Firefox 2.0がリリースされました。私はメインでFirefoxを使っていますが、1.xから外観に大きな変化は見られません。しかし、日本ではFirefoxはあまり使われていないのでしょうか。先日、チケットをオンラインで買おうとして、チケット○あのページに(Macで)アクセスしたのですが、対応しているのはInternet Explorer(2003年に開発中止)とNetscape (2003年以来バージョンアップされていない)のみということで、MacOS Xの標準ブラウザーであるSafariも、Firefoxも「使えない」とのことでした。

��世の中は窓機のIEだけなのでしょうか・・・。

ちなみに、このブログの左側にある月齢表示の右側には東京の日の出と日の入りを出力するようにしています。OBJECTタグを正しく扱えるブラウザーでしか表示できませんが、Internet Explorer 6では表示できないことを確認しています。(Internet Explorer 7では表示されます)

PS
2007年より、日の出・日の入りの時刻に代えて、天気予報の表示に変更しました。

2006年10月24日火曜日

MNP開始

今日(2006/10/24)からMNP(携帯電話番号ポータビリティ)の受付が始まりました。私は仕事用とプライベート用の2台の携帯を持っていますが、NTTドコモのPDC機を使っていた時、一時期通話性能が非常に悪くなったことがあります(悪名高いハーフレート導入時期)。通話が頻繁に切れて使いものにならず、cdmaOneを採用していたプライベート用のauで仕事の電話をかけていました。結果、プライベートの番号がお客様に広く知られるようになり、仕事用とプライベート用がねじれてしまっています。

こういう理由でMNPを検討する人は他にいないと思いますが、MNPを利用すれば、このねじれを解消できるわけです・・・。が、手数料を払ってそこまでする必要もないか、とも思っています。

ちなみに、昨日、MNP導入前夜、ボーダフォンが「通話料0円」を打ち出しました。正確には料金定額制だと思いますが(こういう宣伝って、不正競争防止法に引っかからないのでしょうか?)、良く聞くと、時間帯によっては通話料を取られ、他社携帯との通話は割高になるという仕組みです。
通話の空いている時間帯に通話を移行させるだけなら追加の設備投資も要らず、利用者の時間帯移動に依る減収は他社通話料金を高めに設定することによりカバーする、なかなかうまい考え方です。

ソフトバンクは携帯端末も無料にしました(条件付き)。これはやると思っていました。ソフトバンクどうしの通話を無料にして、1人だけでなく知り合いも引き込む“道連れ戦略”ですが、果たして効果を生むでしょうか。
逆に、“道連れ戦略”が適用しにくい法人対策がどうなるか、今後に注目です。
PS
12月12日、ソフトバンクに“0円”広告に対して公正取引委員会から景品表示法違反の虞ありとして警告が出されました。
ソフトバンク:0円広告で公取委が警告 他社には注意(毎日新聞)
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20061212k0000e020058000c.html

2006年10月17日火曜日

役所の窓口

たまたま用事で某区役所の窓口に行ったら、あるお年寄りが「医療費の負担が3割になって、年寄りに死ねというのか・・・」と窓口の役人に文句を言っているのを聞きました。その気持ちは分かるのですが、それは政治で変えないとダメでしょう。

最近、苦情が窓口に寄せられるようになっているそうですが、役人は制度に従って動くのが基本ですから、その制度そのものを変えないと無意味です。

日本では、小泉政権以来「小さな政府」=「善」という公式が人口に膾炙していますが、「小さな政府」は政治の選択の一つでしかないと、もう一度気づくべきでしょう。

同時に、近くのならず者国家に付き合って、核武装だとか、軍事力の行使だとかを議論する日本の現在の状況は果たして冷静な議論と言えるのか、疑問です。

国が美しくても、国民が不幸だったらシャレになりません。

2006年10月16日月曜日

第49話 つかの間の和み

昔を回想する王。幼いチャングムが酒を配達に来て、側の尚宮に変な挨拶をしたこと。酒の名前をすらすら話したこと。そのチャングムが、宮中で仕えていたのだ。王は、チャングムに何か望みは無いかと尋ねる。チャングムは、もう一つあると答える。自分を活人署に送って欲しいというのだ。王や周りの役人は驚く。チャングムは、民のために働き精進したいと言う。王はその話を聞き、男なら医務官にするものを、と残念がりながらも許可する。
内医院の新しい責任者として、イ・グァンヒが着任する。今回は正規な手段で無く王の治療をしてしまったため、秩序が乱れたと言い、これからは秩序を取り戻さねばならないと宣言する。また、新たな医局長にシン・イクピルが就任し、チョン・ウンベクも医局長補佐になり、一階級昇進する。

イ・グァンヒが退席した後、ミン・ジョンホは自分のせいで内医院の秩序が乱れたことを詫びる。しかし、医務官たちは自分たちにも刺激になったと答える。医女の新たな体制について議論を始めようとしたところ、チャングムが発言を求める。自分は活人署に行くことになったというのだ。一同は驚く。シン・イクピルとチョン・ウンベクは、さらに精進したいと言うチャングムの話を聞き、快く受け入れる。他の医女たちも、チャングムを認めている。
チャングムは、シンビにヨンセンの世話を頼むが、ヨンセンは寂しがる。また、皇后に挨拶に行く。皇后は、必要なときは駆けつけるようにと依頼する。
感慨深げに宮中を出るチャングム。翌朝、早くから出かけようとするチャングムに、ナジュテクは呆れる。活人署に行くと、チョンホが子どもたちに凧を作っている。チャングムはチョンホに、「優れた医者とは、ただ病を治すだけでなく、病人に病と戦い病に打ち勝つ勇気を与える医者だ」と言い、チョンホがチャングムより良い医者だと嬉しそうに言う。しかし、チョンホは何故かつれない態度だ。活人署には多くの病人やけが人が訪れ、チャングムは休む暇も無い。ある日、思い立ってチョンホ屋敷に立ち寄る。しかし、「何か御用ですか」と冷たい態度。子どもたちに字を教えてほしい、凧を作ってあげてほしいと言うが、「分かりました」と言ってそのまま屋敷に入ってしまう。チャングムは、本当はチョンホに会いにきたのに、と小声で言う。
朝、チャングムは活人署に来ていたチョンホに会う。そのまま帰ろうとしたチョンホだが、チャングムは毎日来てくれないかと頼む。チョンホが何故かと尋ねると、チャングムはやっと「チョンホ様に会いたいから」、と本音を言う。チョンホは、それを聞いて笑い、チャングムをからかったと言って去って行く。
おやつを用意したチャングムは、病気の子どもがチョンホにたたかれようとしているのを見つける。チョンホは、宿題をやって来ると言ったのを忘れた罰だと言う。チャングムは、たたけば字を覚えるものでもない、と子どもをかばう。
水刺間では、クミョンを継いだ最高尚宮が、高齢を理由に引退を決意する。そこで、キョンウォン王子の誕生祝いを競い合いとし、新たな最高尚宮を選ぶと言う。ヨンセンの前では、ミン尚宮は、最高尚宮にチャレンジするつもりは無いと言うが、チャンイには競い合いに参加すると言う。
キョンウォン王子の誕生祝いは盛大に行われ、いよいよ最高尚宮が発表される。ミン尚宮に決まった。うろたえるミン尚宮。内侍府の長官から、すぐに引き継ぎを行うように言われるが、猶予が欲しいとしどろもどろになり、呆れられる。
カン・ドックの家を尋ねたミン尚宮から最高尚宮就任の話を聞いたトックとナジュテクは、本当に大丈夫か、と疑う。チャングムはまだか、と言うミン尚宮だが、そこにチャングムが帰ってくる。思わずチャングムに抱きつくミン尚宮。
チャングムは、いままで付けてきた料理に関するノートをミン尚宮に渡し、励ます。ミン尚宮は勇気づけられる。そこにシンビがやって来る。皇后が呼んでいるというのだ。
王に料理を出して、心配そうに見守るミン尚宮。こらえきれず、不相応な地位に就いてしまったと王に言う。王は、「美味である」と一言。ミン尚宮のチャレンジは続く。
一方、皇后殿を訪れたチャングムは、皇后からキョンウォン王子を呪った札を見せられる。自分の気が休まることは無く、自分のために東宮殿付きの医女になるよう依頼される。退出する時、チャングムはチミル尚宮に呼び止められる。チミル尚宮は、皇后の真意を説明する。皇后の地位を脅かす東宮を密かに暗殺せよというのだった。驚くチャングム。
チャングムは、皇后の命令で内医院に戻り、皇后と東宮の担当になる。しかしチャングムは、内医院でチョン・ウンベクの説明を上の空で聞く。また、東宮の世話もぎこちない。
チャングムは活人署を訪れる。チョンホが字を教えに来ていて、チャングムと会う。チョンホは、田舎で小さな寺子屋と薬房を開こうと提案する。それを聞いたチャングムは、涙ぐむ。チョンホが「嫌ですか」と聞くと、「小さな薬房では嫌です」と答える。チョンホは慌てて「薬房は大きくしましょう」と答える。真意に気づかないチョンホ。
宮中で皇后は、チャングムに「辛いであろう」と声をかける。また、自分も辛いと言う。
チャングムは、チョンホを門で待ち、市場に一緒に買い物に行く。贈り物を選ぶと言う。チョンホは、ノリゲをチャングムに渡す。チャングムは、父親の形見のノリゲをチョンホに贈る。
翌日、チャングムは皇后を訪ねる。そして、自分の命を返すと言う。人の口に入る料理が権力に利用されるのを嫌ったハン尚宮の意志を自分は継いでいるというのだ。
その時、王が皇后殿にやって来る。チミル尚宮は皇后に声をかけようとするが、取り次げない。王は、皇后とチャングムの会話を聞いている。チャングムは、「命は差し上げられても、心は差し上げられない」と涙ながらに言う。それを聞いて皇后は、自分のチミル尚宮になるように言う。
取り次ぎを受けた王は、何食わぬ顔で皇后と話をする。その後、王は内侍府の長官に、チャングムを密かにヨンセンの部屋に呼んで来るよう指示する。
チャングムは、薬房で苦しんでいる。事情を知らないシンビとチボクは訝しがる。そこに、内侍府の長官がチャングムを呼びにくる。
王はチャングムに、皇后に何を言われたか言うように命じる。しかし、チャングムはそれを断り、自分の命を取ってほしいと言う。
ヨンセンの部屋を出たチャングムは、チョンホを思い出す。チョンホを探すチャングム。しかし、チョンホはなかなか見つからない。やっと夜になって、チョンホに出会う。チャングムは、涙ながらに自分を攫って逃げてほしいと言う。チョンホは、翌朝辞表を出すと答える。
チョンホは右議政に辞表を出しに行くため、王殿に向かう。チョンホは王殿で、王がチャングムを自分の主治医にすると宣言しているのを聞く。驚くチョンホ。一方チャングムは、トックとナジュテク宛の置き手紙を部屋に残して出て行く。
   ☆
前半で終わっていれば、平和な回でしたが、後半はチャングムが苦しみます。チャングムは、ミョンイとハン尚宮の無念を晴らすために行動した訳ですが、結果的にオ・ギョモらを失脚させ、宮中内のパワーバランスを変えてしまいました。また、そのパワーゲームにチャングム自身も巻き込まれて行きます。
��ちなみに、何の説明も無く大臣が変わっていますが、左賛成→右議政、イ・グァンヒ→左議政でよいのでしょうか・・・。また、オ・ギョモは右議政だったのですが、現実主義だったのに対し、新右議政とイ・グァンヒは原理主義的です。この事がさらにチャングムを苦しめます。
ミン尚宮が最高尚宮に就任します。第5話で、当時のチョン尚宮に「お前が最高尚宮をやったらどうか」と冗談を言われましたが、冗談ではなくなりました。また、第4話で王の夜食を台無しにしたチャングムを叱りつけたミン尚宮ですが、今回は立場逆転です。
   ☆
今週の名言
「命は差し上げられても、心は差し上げることができません」
皇后の東宮暗殺指令を断ったチャングムの台詞。良い台詞です。この物語のもう一つのテーマですからね。

2006年10月12日木曜日

Eudoraがオープンソースに

私がインターネットを利用し始めた頃、メーラーはフリーのEudora(ユードラ)でした。イリノイ大学で開発されたこのソフトは、Macの世界では事実上の標準(というか、他に選択肢も無かった)でした。
その後、Windows版が開発され、有償版(商用版)が発売される経緯を辿っています。日本では、悪名高い(?)オンザエッジ→ライブドアが扱うようになりました(現在はソニック・ソリューションズの取り扱い)。今でも私はEudoraを使っています。

しかし、時代の流れでしょうか、Eudoraの商用版が廃止になり、Mozilla Foundationのもとでオープンソースソフトウェアとして公開されることになりました。Mozilla Foundationはいま、ThunderBirdを公開していますが、これとの関係がどうなるのか、推移を見守りたいと思います。

QUALCOMM、Mozilla Foundation と Eudora 電子メールプログラムのオープンソース版の共同開発プロジェクトに着手
http://www.mozilla-japan.org/press/releases/2006/10/11/

2006年10月11日水曜日

第48話 チェ一族の崩壊

取り調べの場にチョン・ユンス医局長が現れ、一同は驚く。ユンスは、自分の身の安全のために匿ってもらったと話す。刺客がユンスを狙っていたと説明するミン・ジョンホ。オ・ギョモは、遺書が偽物だということがはっきりしたとチェ女官長を非難する。医女ヨリも女官長の指示で偽の遺書を提出したことを認める。しかしユンスは、硫黄アヒル事件の顛末はオ・ギョモとチェ女官長が共に仕掛けたと言う。それでもチェ女官長は、当日はアリバイがあると主張する。そこに証人としてホンイが呼ばれる。ホンイは、チェ女官長が当時宮中に戻っていたこと、アワビの甘露煮をヨンノの勧めで食べたことを証言する。さらに、前女官長のチミル尚宮が、当時のチェ尚宮からの手紙を携えて現れる。チェ女官長はそれでもシラを切るが、司憲府の長官はこの件を王に報告し、またチェ女官長の身柄を拘束すると言う。さらに、オ・ギョモは自宅に軟禁されることになった。

王殿で左賛成は、今回の件を自らに任せてほしいと願い出る。しかし、司憲府の長官は慎重な姿勢だ。王はしばらく考え、左賛成を審問官に指名する。オ・ギョモは義禁府に連行され、チェ・パンスルの屋敷に捜索が入る。逃げるパンスルと部下たち。しかし船に乗ろうとしたパンスルは、カン・ドックに捕まり、あえなく御用となる。
義禁府の取り調べで、オ・ギョモは自分は硫黄アヒル事件に関わっていないと申し立てる。しかし、左賛成は、成均館の学田での不正や、チェ・パンスルに宮中の取り引きを独占させ、賄賂を受け取っていた事実を指摘する。また、倭国との密貿易の罪も持ち出す。そこに、チェ女官長が逃亡したとの知らせが入る。左賛成は、ミン・ジョンホに捜索を命じる。
チェ女官長は氷庫に隠れている。皇太后殿のチミル尚宮を呼び出し、皇太后に取り次ぐように言う。チミル尚宮が皇太后に話をするが、皇太后は直ちに役所に通報するように命じる。氷庫に戻ったチミル尚宮は、チェ女官長に皇太后の命令を伝え、これから役所に行くと言って出て行ってしまう。チェ女官長は物置で通りかかった尚宮に取りなしを頼むが、尚宮は内侍府の役人に通報してしまう。チェ女官長はキムチ納屋に逃げ込む。ここで必死に考えるチェ女官長。チェ女官長が逃げ込んでいることを知ったミン尚宮は、それをチャングムに伝える。チャングムはキムチ納屋に入り、チェ女官長と対峙する。チャングムは、「その握り締めた拳を開いてあげたい。あなたの手は血と汗で汚れている」と言う。そして、自首するよう言い残してその場を去る。ミン尚宮は、チャングムに役所に通報するように言うが、チャングムは自首すると信じたいと言う。
チェ女官長はキムチ納屋を出る。そして、ミョンイの墓に辿り着く。チェ女官長はミョンイに語りかける。ミョンイだけには、自分の悪事を見てほしくなかった。自分はチェ一族に生まれてしまったため、その運命に逆らえなかった。そして、チェ一族を存続させるために自首すると。山を下りるチェ女官長は、木にリボンがかかっているのを見つける。幼少の頃を思い出すチェ女官長。チェ女官長はリボンを取ろうと身を乗り出すが、足を踏み外してしまう。木にぶら下がりながら、ミョンイ、ペギョン(後のハン尚宮)が受け止めてくれると言った昔を回想する。そして、とうとう力尽きてしまう。
チョンホはチャングムに、チェ女官長がトンイン山で死んでいるのが見つかったと言う。チャングムは、トンイン山は母ミョンイの墓があるところだと話す。一方、ミン尚宮は、チェ女官長が死んでしまったのは残念だと言う。それを聞いたヨンセンは、みんなを酷い目にあわせたのだから同情できないと言う。その剣幕に驚くミン尚宮とチャンイ。クミョンは牢で、チェ女官長の死を知り涙を流す。
義禁府で判決が申し渡される。オ・ギョモは黒山島に流刑、パク・プギョムは済州島に奴婢として追放。チェ・パンスルは鞭打ちの上、咸鏡道の鉱山で奴婢として働かせることになる。また、チョン・ユンスは医務官の資格を剥奪、ヨリも医女の資格を剥奪される。オ・ギョモとパク・プギョムは檻に入れられて移送される。しかし、チェ・パンスルは、連行される途中で死亡してしまう。
クミョンは、宮中を出ることになる。その日、サリョンにチャングムを呼びに行かせる。チャングムはクミョンに会う。クミョンは、伯母に燃やせと命じられたミョンイの手紙を燃やせなかったと言いながら、手紙をチャングムに渡す。ミン・ジョンホが、外でクミョンを待っている。そしてクミョンに「申し訳ない。それしか言う言葉が無い」と声をかける。クミョンは、「また生まれ変わっても、その言葉だけは聞きたくない」と言って、去って行く。
カン・ドックの家で、チャンドクとチョン・ウンベクがチャングムの復讐達成を祝っている。しかし、肝心のチャングムは帰っていない。
チャングムは王殿で、オ・ギョモの悪行を暴いた功績とあわせて褒美をもらう。また、チャングムは王に3つの願いを申し出る。それは、ハン尚宮の身分回復、母ミョンイの身分回復、そして、臨時の最高尚宮就任であった。
チャングムが最高尚宮として水刺間に入る。医女としてのチャングムを知る女官たちは驚く。テキパキと指示を出すチャングム。内医院では、チャングムが一時的に水刺間に行ったことが報告され、新しい体制について話される。王の担当がシン・イクピル、皇后と皇太后の担当がチョン・ウンベクと決まる。
王はチャングムの料理を美味しそうに食べる。最高尚宮の部屋に帰ったチャングムは、最高尚宮に伝わる秘伝の書にミョンイの思いを綴る。途中泣き崩れるチャングム。
チャングムが水刺間を見回っている。女官見習い(センガッシ)に声をかけるチャングム。その時、ハン尚宮の幻を見る。幻が消え、慌てて甘酢の瓶を埋めた場所に走る。それをそっと見守るチョンホ。その夜、チャングムはチョンホに、自分を攫って欲しいと願ったのは、自分の方だったと打ち明ける。
翌日、医女に戻ったチャングムは王に報告する。望みが叶ったと喜ぶチャングム。その時、王は昔を思い出す。王がまだ晋城大君だった頃、酒を配達に来て「自分を女官にしてほしい」と願い出た子どもはチャングムではなかったかと言うのだ。チャングムは嬉しそうに、「私です」と答える。
   ☆
とうとうチェ一族は滅んでしまいます。最強の敵であったチェ一族とオ・ギョモが居なくなって、これから平和が訪れる、わけでも無いんですね。もともとこのドラマは全50話のはずでしたから、当初は平和理に終わるのだったと思いますが、好評につき全70話にするという話があって、それは長過ぎると言うことで全54話に落ち着きました。
この回でヨンセンがチェ女官長を激しく非難することや、チャングムがチョンホに自分を攫ってほしかったという話をするなど、今後の伏線も用意されています。
   ☆
今週の名言
「あなたやペギョンがチェ一族に生まれていたとしたら、どういう運命をたどったのかしら」
義禁府から逃げ出したチェ女官長がミョンイの墓の前で言った台詞。視聴者が誰しも思う疑問であろう。人は運命や生まれた環境に逆らえないのか、チャングムのように自らの努力と才能で道を切り開けるのか。
次点
「燃やせと言われたけど燃やせなかった。それが私」
ミョンイの手紙をチェ女官長に燃やすように言われたが、燃やせなかったクミョン。その手紙をチャングムに渡す時に言った台詞。
「一族の一員としては迷いを捨てきれず
かと言って自分の意志を貫くことも出来ず
心から自分を信じることも出来ず
心から自戒することもなく
曇りのない才能を持つこともなく
曇りのない真心を持つこともなく
ひたむきな想いを寄せられることもなく
ひたむきに恋に生きることも出来ず・・・」
が続く。チャングムに心情を吐露する場面の台詞。クミョンとチェ一族の悲哀の深さを改めて感じさせる。ちなみに、どちらを「今週の名言」にするか、迷いました。

2006年10月7日土曜日

乾燥スパゲティの謎

以前から不思議に思っていた「乾燥スパゲッティの謎」が説明されました。「乾燥スパゲッティの謎」とは、乾燥したスパゲティを曲げた時、折れると二つになるのではなく、三つ以上に別れる現象のこと。
��ちなみに、私はスパゲティではなく、蕎麦のスナックでこの現象に注目していましたが・・・

先日発表されたイグ・ノーベル賞の物理学賞を受賞したSebastien Neukirch氏が、この「乾燥スパゲッティの謎」を解明しました。
��簡単に言うと、最初の破壊が起こった場所が急激にもとのまっすぐな状態に戻ろうとする時の振動が2箇所目の破壊を引き起こす。

何の役にも立たない(かも知れない)知識ですが、すっきりしました。

Breaking Spaghetti (Short Story)
http://www.lmm.jussieu.fr/spaghetti/short_story.html

Breaking Spaghetti(論文)
http://www.lmm.jussieu.fr/spaghetti/publi.html

2006年10月6日金曜日

第47話 口封じ

深夜、チャングムのもとにヨンノが尋ねてくる。ヨンノは、チェ女官長から約定をもらい宮中を出るよう命じられたこと、同じくオ・ギョモの部下からも約定をもらい、翌朝役所に行ってチェ一族を告発するよう言われたことを話す。そして、チェングムに、皇后に取りなして自分を女官長にするよう要求する。チャングムはそれをきっぱり断る。事実を話し、罪を償えというのだ。
その頃、チェ女官長とチェ・パンスルは、医局長の遺書の存在を心配していた。もし遺書が存在すれば、自分たちが不利になる。策を考える二人。

チャングムは一晩中考え事をしている。夜が空け始めた頃、ナジュテクが声をかける。何と、女官長が訪ねて来ていた。女官長はチャングムに詫びを言い、母ミョンイの墓に案内するよう言う。チャングムはチェ女官長を案内する。チェ女官長は、幼かった頃のミョンイやハン尚宮との思い出話をする。そして、ミョンイ殺害の経緯を話す。チャングムは、チェ女官長の謝罪を受け入れると言うが、同時に、役所に行って事実を話すように要求する。チェ女官長は、それはできないと断る。話し合いが決裂して戻ってくるチャングムを、心配して追いかけてきたカン・ドックとナジュテクが迎える。チャングムは思い詰めた様子で立ち去る。
ヨンノが失踪したとチェ・パンスルに報告が入る。しかも、前夜、オ・ギョモの側近と会っていたというのだ。パンスルは直ちに探すよう命じる。ヨンノは役所に向かっていた。門で待つパク・プギョム。しかし、寸でのところでチェ一族に捕らえられてしまう。取り調べで、オ・ギョモの約定が見つかる。チェ女官長から何かを言い含められたヨンノは、役所に出頭する。そして、オ・ギョモが試験で不正を働いた件を告発する。オ・ギョモは、取りなしてもらおうと皇太后に会おうとするが、先回りしていたチェ女官長の入れ知恵で、追い返されてしまう。
また、ヨンノはチェ一族の手で宮中から追放されてしまう。ミン・ジョンホから、ヨンノがオ・ギョモを告発した件を聞いたチャングムは、ヨンノの身が危ないと言う。チョンホは部下にヨンノの捜索を命じる。
取り調べでオ・ギョモが反論している。自分を告発した人物を連れてこいというのだ。そこにチョンホが入ってくる。ヨンノが死んでしまったという知らせだった。
女官長は、皇太后にオ・ギョモと縁を切るよう説得する。また、チャングムが医局長の遺書を持っている件も話す。
一方、ヨンセンはヨンノの死を聞いて、悲しんでいる。仲が悪かったとは言え、幼い頃から水刺間で共に学んだ仲だった。
クミョンはチェ女官長に、自分たちに尽くしてくれたヨンノを殺害してしまったことを非難する。しかしチェ女官長は、それはクミョンを守るためだと言う。クミョンは硫黄アヒル事件に関与していないので、万が一チェ女官長が罪に問われても、クミョンは女官として残り、再起を図るように言う。そして、やるからには完璧にやるべきだと言った伯母は正しかったと言う。クミョンにも、ヨンノに見せた情けはきっぱり捨てるように説得するのだった。
ヨンセンと王が話している。ヨンセンは、チャングムのハン尚宮の名誉を回復してほしいという願いを、話題にする。そして、チョン・ユンス医局長の遺書の話をしてしまう。
医局にいるチャングムに、皇太后が呼んでいるという知らせが来る。皇太后殿に行くと、無理矢理身体検査をされる。中に入ると、チェ女官長がいた。皇太后はチャングムに、チョン・ユンス医局長の遺書を差し出すよう命じる。しかしチャングムは、遺書は無いと答える。訝しがる皇太后。
一方、王も内侍府の長官に命じて、チャングムの持っているという遺書を回収するように言う。長官はチャングムに、遺書を出すように言うが、遺書は無いと答える。
チェ女官長は、ヨリを呼び出し、手紙を役所に届けさせる。それは、ねつ造された医局長の遺書だった。偽の遺書が提出されたことを知ったチャングムとチョンホは、前の女官長に会いに行く。
王はオ・ギョモを激しく非難している。職を剥奪し、屋敷で謹慎するよう命じる。王殿から出てきたオ・ギョモに、パク・プギョムが偽の遺書が出されたことを伝える。オ・ギョモらは、皇太后に取りなしてもらおうと、皇太后殿に向かう。しかし、一緒にいるチェ女官長の差し金で、門前払いされる。そこに役人がやって来て、オ・ギョモを連行する。
オ・ギョモは取り調べで、チェ一族の罪とハン尚宮やチャングムの関係を話す。司憲府の長官はその話に驚く。そこに内侍府の長官がやって来て、硫黄アヒル事件に関わった者を招集して取り調べると言う。
ユン・マッケがチェ女官長に、硫黄アヒル事件の調査のために招集がかかったことを伝えにくる。チェ女官長はマッケに、素直に宮中から出て行けば命を落とさずに済んだのにとヨンノのことを話す。唇を噛み締めるマッケ。
ヨンセン、ミン尚宮、チャンイが話をしているところにクミョンがやって来る。招集の件を知らせに来たのだ。ミン尚宮も同行する。内医院からはチョン・ウンベクが出席することになった。また、内侍府の長官も出席する。
いよいよ取り調べが始まる。オ・ギョモはチェ女官長らを非難するが、女官長の反撃は凄まじい。また、硫黄アヒル事件の時、チェ女官長らは太平館にいて、アリバイがあると言う。形勢不利なオ・ギョモ。
その時、扉を開けて入ってくる人物がいる。何と、死んだと思われていたチョン・ユンス医局長本人だった。
   ☆
最もドラマティックな回です。チャングムとチョンホの作戦で、チョン・ユンス医局長が匿われていました。遺言というよりは、本人の証言が得られるわけです。それにしても、取り調べの時にオ・ギョモが話したチェ一族の罪状とハン尚宮、チャングムの関係は、戸板に水のごとく完結明瞭にこの物語をまとめていました。
   ☆
今週の名言
「反省とは自らの行動に責任を取ること」
チェ女官長がミョンイの墓の前で泣いてチャングムに詫びながらも、チェ一族は温存させて欲しいと言った時のチャングムの台詞。当然ですが、チャングムは容赦ないです。また、チェ女官長の涙も“作戦”という感じもします。(100%“作戦”では無いと思いますが)

2006年9月30日土曜日

正統な日本料理店

以前、和食ブームのパリと題して記事を書きましたが、JETROが“正統な”日本料理店を認定する制度がスタートするようです。Parisの“惨状”を考えれば、それも当然と、私は思います。
ただし、Parisの庶民が“正統な”日本料理を頻繁に口にする機会があるか、は別の問題かも知れません。

読売新聞
「正統」な日本料理店にお墨付き、仏で1日から新制度
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20060930it11.htm

SOLAR-B/M-V-7打ち上げ

先週の土曜日、ISAS/JAXAがM-V-7ロケットで太陽観測衛星「ひので」(SOLAR-B)を打ち上げました。私もインターネット中継の実施のため、現地に行きました。M-Vロケットの運用が今回で最後ということもあり、感慨ひとしおでした。また、衛星の打ち上げは成功し、有終の美を飾れたのは良かったです。

このM-Vロケットは、「はるか」「のぞみ」「はやぶさ」「すざく」「あかり」「ひので」と、天文観測や技術試験の分野で大きな成果をあげた衛星を打ち上げてきました。最近では「はやぶさ」が話題になりましたが、今後も日本から科学技術分野で人類に貢献できる仕事ができるよう、期待してやみません。



打ち上げ前日の発射台(内之浦宇宙空間観測所)

宇宙科学研究本部/JAXA
http://www.isas.jaxa.jp/j/index.shtml
SOLAR-B/M-V-7カウントダウンページ
http://www.isas.jaxa.jp/j/countdown/index.shtml

打ち上げ記念寄せ書き

記念品

2006年9月29日金曜日

コブクロDENPO PartII

NTT西日本のCFで、コブクロDENPOというのがあります。私はNTT東日本の営業地域なので、オンエアーでは見ていないのですが、昨年のCFは見ていて、ブログにも書きました
現在は第4弾が放映中のようです。NTT西日本のWWWページでも見られますが、凝った作りです。

過去ログ
コブクロDENPO
http://cgi1.plala.or.jp/~salut-ta/imgdiary300/diary/bn2005_10.html

NTT西日本
http://www.ntt-west.co.jp/

DENPO KOBUKULOG 5296×115
http://5296.jp/denpokobukulog09/d-mail.html

2006年9月25日月曜日

王様の耳はロバの耳

「王様の耳はロバの耳」というのは、ミダス王の耳がロバの耳だったのを、秘密を知る床屋が、地面に穴を掘って叫んだ結果、生えてきた葦が風に揺れてささやいた、という物語の一節です。誰でも知っている話だと思いますが、ミダス王の耳が何故ロバの耳なのか・・・。

それは、ミダス王が関わった“事件”を求めて、時をさかのぼる必要があります。
ある日、ミダス王の領地にお酒の好きなシーレーノスという神様がやって来て、酔っぱらって寝込んでしまいます。ミダス王は彼を歓待し、10日間のあいだ宴を開きました。11日目にシーレーノスを見送り、彼の弟子の神様であるデュオニューソスのもとに返します。これに感激したデュオニューソスは、お礼に、ミダス王に何でも望むものを1つ与えると言います。
ミダス王は喜んで、「では自分に触れるものが全て黄金に変わるように」との願いを申し出ます。デュオニューソスは、内心「もっと賢い願いをすればいいいのに」と思いますが、ミダス王の願いを叶えてあげます。
ミダス王は、自分の願いが叶ったか確かめるため、林檎に手を触れます。すると、林檎はヘスペリスの園から持ってきたような見事な黄金の林檎に変わってしまいます。喜んだ王は、早速宴会を開くことにします。しかし、食べようと手に持ったパンはたちまち黄金のパンに変わってしまいます。飲もうと思ったワインは黄金の滴に・・・。ここに至って、王は黄金に囲まれながら餓死してしまうという危機に瀕していることに気づきます。
慌ててデュオニューソスに祈り、この呪いを解いてもらうよう懇願します。デュオニューソスは慈悲深い神様でしたから、ミダス王の願いを聞き入れ、パクトーロスの川に行って、その手を洗い清めるように言います。
お告げに従って、ミダス王がパクトーロスの川で手を洗うと、川の砂が金に変わり、彼の呪いは解けたのでした。ちなみに、パクトーロスの川で砂金が取れるようになったのはそれ以降の話です。
この事件以来、ミダス王はすっかり富とか権力が嫌になり、野原で自然と一緒に住まうようになりました。そして、パーンという野原の神様を信仰します。パーンは外見は醜い姿でしたが、葦笛の名手でした。ミダス王はパーンの葦笛が大好きです。
ところがある日、パーンが、竪琴の名手であるアポロンと腕比べをしようと言い出します。アポロンはそれを受け入れ、審判に山の神トモーロスが選ばれました。野次馬も集まってきます。まずパーンの葦笛が披露されます。その美しい音色に、ミダス王は大喜びです。今度はアポロンの番。アポロンの竪琴は、森の木々をなびかせるほどのもので、その見事さに、トモーロスは直ちにアポロンの勝利を宣言します。しかし、納得のいかないミダス王は一人異議を唱えます。それを聞いたアポロンは、「お前の耳はロバの耳にふさわしい」と言って、ミダス王の耳をロバの耳に変えてしまいました。
それ以来、ミダス王の耳はロバの耳になってしまったのです。
○今回の星座
りゅう座
北の空にある星座。黄金の林檎があるヘスペリスの園を守っている。ここで登場するデュオニューソスは、お酒の神様。パーンはヤギの足と角を持つ。父親はヘルメス。パーンの愛したニンフ(妖精)が彼を嫌って逃げ、最後に葦になった。それ以来、パーンは葦笛を得意とするようになる。ちなみに、パニックという言葉はパーンから来ている。
○関連項目
アポロン
パリスの審判
ゴルディアスの結び目

2006年9月18日月曜日

夕焼け

今日も東京では美しい夕焼けが見られました。台風の影響なのですが、自然はヒトに対して脅威になるとともに美しさも提供してくれます。



Canon EOS 20D EF10-22mm F3.5-4.5

第45話 失明の危機

誤診であったとチャングムたちが主張したものの、牢に入れられているチェ女官長らは、事態が掴めず色々と想像している。一方、パク・プギョムは、思わぬ事態の展開にチェ一族追求の証拠の提出をためらう。その判断を正しいと言うオ・ギョモ。一方内医院では、チェ・チボクが持ち込んだ貴重な医学書をもとに、王の病気の診断について議論している。また、「チャングムが帰ってきた」という知らせももたらされる。チャングムは、内医院の医務官らの前で皇后に王の病気について報告する。チャングムは病気の処方を見つけたと言うが、病名を答えられない。その時、チョン・ユンスが「狐惑病」だと言う。そして、狐惑病の標準的な処方をするよう主張する。しかしチャングムは、それに反対する。

内医院では、処方について激論が交わされる。ミン・ジョンホは、医務官たちにもう一度王の診察をするよう命じる。オ・ギョモは大臣たちから、皇后がしきたりを破ってチャングムに王の病気の原因を探らせたのはけしからんと苦情を受けている。その頃、皇后は3人の医務官たちから王の病気の診断結果について報告を受けている。チョン・ユンスは狐惑病と主張し、その処方をするべきと言う。一方、チョン・ウンベクはチャングムの診断に賛成する。最後にシン・イクピルが意見を言おうとしたところ、オ・ギョモたちが皇后を訪ねてくる。オ・ギョモは、皇后がしきたりを無視して王の病気について対処したのを諌める。皇后はそれを聞いて、止むなくオ・ギョモの意見に従い、チョン・ユンスに治療を任せることにする。しかし、王の病状はかえって悪化してしまった。皇后は関係者を集めて非難する。その結果、チャングムの処方に従って処置することになる。チャングムは、鍼を打つ場所を指示する。内医院の一同はその言葉に驚く。危険だと言うのだ。
全体会議で内侍府の長官はチャングムに、王の食事について尋ねる。チャングムは、それは最高尚宮の担当だと言った時、クミョンが入ってくる。長官は、チェ女官長とクミョンにしばらくの間謹慎するよう命じる。
カン・ドックとナジュテクがオ・ギョモとヨンシン前女官長を見張っている。二人はチョンホにオ・ギョモらの動静を伝えるが、チョンホは申し訳なさそうに事実を話す。それを聞いて、その場で疲れのあまり眠り込んでしまうトック。
ヨンセンの部屋で、チャングムやミン尚宮たちと話をしている。その場に内禁衛の役人がやって来て、チャングムを連行してしまう。王の目が見えなくなったというのだ。チョンホも捕らえられていた。オ・ギョモはチャングムたちを処分すると宣言するが、そこに皇后がやって来る。チャングムは、失明をする事態を恐れていたと話す。そして、王を直接脈診させてほしいと申し出る。一同は驚く。オ・ギョモは、判断を皇后に任せる。その夜、皇后が縄をかけられているチャングムのもとにやって来る。そして、苦しい胸の内を話す。部屋で考え込む皇后。翌朝、チェ女官長がチャングムのもとにやって来て、王の治療をするようにという皇后の伝言を伝えにくる。しかし、治療の間チョンホは牢に入れられることになった。王を診察するチャングム。その後、書庫で書物を調べながら悩んでいる。内医院の医女たちは、チャングムの能力を疑い始める。チャングムは、水刺間の水や食材を調べる。その後、チャングムは処方が決まったと皇后に報告する。しかし皇后に、確かめたいことがあるので外出許可が欲しいと申し出る。皇后は兵を同行させる条件で許可する。チャングムは、王専用の井戸の水や、沐浴の温泉を調べる。また、牧場で家畜も調べている。
チェ女官長は、ヨリにチョン・ユンスの処方箋にヒ素を書き加えるよう命令する。驚くヨリだが、そのまま引き下がる。チェ女官長はヨンノに、ヨリの動きを探るよう指示する。ヨリはヨンシン前女官長に会いに行く。その様子を探っていたユン・マッケの情報がチェ女官長にも伝えられる。
チャングムはチャンドクと王の病について話している。チャンドクも納得した様子だ。翌日、チャングムは皇后に、防己と紅参を処方すると言う。 それを聞いて何かに思い当たるチョン・ウンベクたち。チャングムは、薬の処方とともに食事の世話もする。しかししばらくして、王は食べ物をもどしてしまう。その様子を見た皇后は動揺し、チャングムを追い出す。そして、牢に入れられてしまう。そこにチェ女官長とクミョンもやって来る。全員が牢に入ることになってしまった。翌日、義禁府の取り調べを受けるチャングム。チョンホも並んで取り調べを受けることになった。その時、内侍府の長官がやって来て、チャングムを解放するように言う。皇后が呼んでいるというのだ。王殿に行くと、王の病状が改善していると聞かされる。皇后は再びチャングムに治療を依頼する。チャングムは王のマッサージをする。それが終わると、王に目を開けるよう声をかける。
   ☆
皇后の賭け、という雰囲気の回です。確かに皇后は、もう少し冷静であればと思わないでもないですが、後ろ盾の王が病気の危機にあり、しきたりを無視してことを進めているという背景からすれば、同情の余地もあります。振り回される周囲の人たちは大変ですが。余り上司にしたくないキャラかな・・・。
   ☆
今週の名言
「誠実だが能力のない者、能力はあるが不実な者、どちらも命を奪うという意味では同じ」
捕らえられているチャングムたちのもとに皇后がやって来てかけた言葉。確かにその通りです。政(まつりごと)も良い心で正しい手段で行ってほしいと思う、日本の現状。

iBook G4バッテリー その後

私のiBook G4のバッテリーがリコール対象になっていたわけですが、昨日代替品が届きました。代わりに古いバッテリーをF山通運の人に渡しておしまい。説明書には「一度完全に放電してから使うように」という記載がありました。「そんな必要があるのか・・・」とは思いましたが、一応指示に従って放電後フル充電。
これで、航空機内でも使えるんですね、たぶん。

2006年9月15日金曜日

キヤノンからDIGIC III

先日キヤノンがEOS Kiss Digital Xを発売したばかりですが、1,000万画素で新しいエンジンDIGIC IIIを搭載したPowerShot G7を発表しました。コンパクトデジタルカメラにまずDIGIC IIIを採用というのも面白いですが、現時点(9/15)で日本語での発表が無いというのも興味深いです。
DIGIC IIIでは「顔認識」機能を搭載し、顔にピントと露出を合わせることができるようになります。またISO1600でのノイズ低減処理も強化されているようです。

キヤノン
PowerShot G7
http://www.canon.co.jp/Imaging/psg7/index-sp-e.html

その後日本語版も公開されました。
キヤノン
PowerShot G7(日本語)
http://www.canon.co.jp/Imaging/psg7/index-j.html

2006年9月14日木曜日

第44話 投獄

皇后の取り計らいで、チャングムは密かに菜園で王の病の原因を探る事になる。実はミン・ジョンホが内侍府の長官にチェ女官長より先に話をつけ、皇后を説得したのだった。この件にチャンドクも巻き込まれている。文句を言いながらも協力するチャンドク。菜園には既に、王の病と似た症状の患者が運び込まれていた。チャングムとチャンドクは病気の原因を調べている。
内医院でチョンホは、チャングムを済州島に送り返したと話す。医女長は自分に相談も無く決められた事に抗議するが、同席したオ・ギョモは、それよりも王の病の件が重要だと報告を求める。チョンホは、チョン・ウンベクとシン・イクピルにも王の脈診をさせるよう主張する。難色を示すチョン・ユンス医局長だが、診断に問題が無ければそれが裏付けられると言われ、渋々黙認する。王の脈診をしたチョン・ウンベクと、シン・イクピルの診断は、チョン・ユンスの意見と同じであった。それを受け、チョン・ウンベクたちは文献の調査と医女への聞き取りをする事になる。チョン・ユンスはヨリに、チェ女官長と和解したいと申し出る。しかしヨリは、隙をみて水刺間でクミョンが使っている薬味入れに何かを入れる。

オ・ギョモ、チェ女官長、チェ・パンスルらが話をしているところに、ヨンノが飛び込んでくる。水刺間を内侍府が捜査しているというのだ。しかも、チェ・パンスルの屋敷までが捜査の対象になっていると言う。チェ女官長らは驚くが、オ・ギョモは「形式的なものだ」となだめる。
チェ・パンスルの屋敷では、チョンホが捜査の指揮を執っている。部下に、徹底的に捜索をするよう指示。
関係者会議で王の病について話し合われている。内医院は診断と処方に誤りは無いと主張。水刺間も食事に問題は無いと言うが、内侍府の調査で押収された毒草が問題になる。しかし、クミョンは、女官の教育に使うものだと言う。それをチョン・ユンスは補強する。しかし、薬味入れにワライ茸が入っている事が分かり、大騒ぎになる。チェ女官長は、何かの罠だと言う。
菜園では、チャングムが、患者の鍼を打った場所が腫れているのに気がつく。他にも、赤くなったり膿が出たりする症例があり、王も同様の疾患がある事から病との関係を疑う。チョンホはチャングムに、水刺間でワライ茸が見つかった件を伝える。二人はそれを訝しがる。また、チェ・パンスルの屋敷で見つかった薬味についてチャングムの意見を求める。倭国の胡椒だと答えるチャングム。それを聞いて何かに思い当たったようなチョンホ。チャングムは、チョンホにシンビを通じて調べてほしいことがあると言う。それを内密に伝えるチョンホ。シンビは、密かに調べを進める。ウンビに、王の皮膚の病について尋ねているシンビの話を立ち聞きしたチョン・ユンスは、何かに気がつく。
チェ・パンスルは、屋敷の捜索やワライ茸の件で打撃を受け、オ・ギョモにイ・グァンスを訪ねて支援してもらうよう依頼し、賄賂を渡す。オ・ギョモは依頼に従ってイ・グァンス邸を訪問する途中、メッセージを受け取る。訪ねていくと、そこにいたのは何と前の女官長のパク・ヨンシンだった。しかも、ヨリはパク・ヨンシンの意向を受けて宮中で動いていたのだ。パク・ヨンシンはオ・ギョモに、チェ一族を切り捨てて富を独り占めするようそそのかす。また、自分をもとの地位に戻してほしいと頼む。オ・ギョモは少し考えて、イ・グァンス邸を訪ねる事無く屋敷に帰っていく。
一方宮中では、クミョンが取り調べのため内禁衛に渡されていた。声をかけるチェ女官長。その様子を見守っていたチョン・ユンスとヨリは、チェ女官長と目が合うと思わず目を背ける。
菜園で、シンビは密かに調べた王の病状についてチャングムに話す。チャングムは患者に皮膚の症状について尋ね、確信を得る。同じ頃、チョン・ユンスも書物を調べていて、何かの症例を見つける。その時ヨリが入ってきて、チョン・ユンスとワライ茸の話をする。チョン・ユンスは何者の仕業かと訝しがるが、ヨリは自分がやったと白状する。驚くチョン・ユンス。
オ・ギョモとチェ女官長が話をしている。オ・ギョモは女官長に、クミョンはすぐに釈放されるとあての無い推測を言う。
カン・ドックがオ・ギョモを尾行している。とある屋敷で見かけたのは、パク・ヨンシンであった。トックとナジュテクはその件をチョンホに報告する。チョンホは、チャングムが戻れるようになるためにも引き続きオ・ギョモとチェ・パンスルの見張りを依頼する。しかし、トックたちは納得がいかないようだ。ナジュテクは、オ・ギョモとパク・ヨンシンの関係を疑う。
とうとうチェ・パンスルが内禁衛に連行されてしまう。また、チェ女官長も連行される。この事実にヨンノは狼狽える。そして、ヨンセンのもとに行き、詫びを言う。しかしヨンセンは、ハン尚宮やチャングムを奴婢にした片棒を担いだヨンノを許さない。だが、ヨンノからチャングムが処刑されたと言う話を聞いたヨンセンは、気分が悪くなってしまう。ミン尚宮たちは、ヨンノを追い出し、シンビを呼びにいく。間もなく到着したシンビは、チャングムは無事だとそっとヨンセンに告げる。安心するヨンセン。
菜園では、チャングムたちがやっと病の処方を見つけていた。チョンホはチャングムに、チェ一族が捕らえられたと話す。このままにしておけば、チェ一族は処刑されるが、チャングムが誤診であった事を明かせば、チェ一族は放免されてしまう。ジレンマに陥るチャングム。
牢に入れられているチェ女官長とクミョンのもとに、チャングムが訪ねてくる。死んだはずのチャングムを見たチェ女官長たちは驚く。チャングムは、罪を悔い、ハン尚宮に謝罪するように言う。しかしクミョンは、それをきっぱりと断る。そして心の中で、「謝罪するとすればあの方に(チョンホ)だけ」と言う。
チャングムは、チェ女官長たちから謝罪の言葉を聞けなかったものの、このまま黙って彼女らを処刑させてしまう事はできないと考える。
パク・ヨンシンは、チェ一族の悪行の証拠をオ・ギョモに渡す。パク・プギョムは、オ・ギョモにチェ一族と縁を切るよう進言する。一方チェ女官長たちは、オ・ギョモが自分たちを助けるため奔走しているはずと信じている。
義禁府でチェ女官長たちが取り調べを受けている。自らの無実を主張するチェ女官長たち。拷問にかけられようとしたその時、チョンホとチャングムがやって来て、皇后の命令で取り調べを中止するように言う。チャングムは、王の病は食事が原因ではなく、誤診だったと言う。

   ☆

ハン尚宮とチャングムが捕まった同じ理由で、チェ女官長とクミョンが捕まってしまいます。人を呪わば穴二つ、という事でしょうか。チェ一族の形成不利とみるや、ヨンノやオ・ギョモまでもがチェ一族を見捨ててしまおうとします。利益でつながる関係は、利益が無くなればそれまでという悲しさ。ハン尚宮とチャングム、チョン尚宮とヨンセン、そしてチャングムとヨンセンの関係とは雲泥の差です。

   ☆

今週の名言

「会ってみても、あなたが傷ついただけでしょう」

チャングムが牢に入っているチェ女官長たちに会った後、ミン・ジョンホがチャングムにかけた言葉。チェ女官長たちの悔改に期待するのは元々無理だったのでしょうか。でも、ここで彼女らにチャンスを与え、結果的に彼女たちを助ける事になる誤診という事実を明かすためのステップとして、やはり必要だったのかも知れませんね。

2006年9月11日月曜日

Windows Vista RC1日本語版

Windows Vista RC1日本語版がリリースされたので、検証機にインストールしてみました。1台目の検証機(ノートPC)にはすんなりインストールできましたが、2台目(デスクトップ機)はNG。「パーティションの空き容量が足りない」と怒られます。SolarisやらOS/2やらを入れているので、そのせいかも(もちろん、FDISKで隠しているんですが・・・)
安定性とか、機能についてはこれから調べてみようと思います。


2006年9月7日木曜日

セ・トワ・キ・ヴァ・・・

トヨタ・アルファードのCFの、ジャン・レノの台詞が気になっていました。日本語字幕が出ているので、意味は分かるのですが・・・(次に花を咲かせるのは君だ)

女性の台詞 C'est magnifique!(素敵!)に続いて言っているのは、

C'est toi qui va t'épanouir.(※)

だそうです。代名動詞s'épanouir(※)の二人称でした。聞き取れませんでした。でも、セシールのCF以来のフランス語の謎が解決しました。

※ t'epanouirのeにはアクセント記号がつきます。

フランス語会話向上組合掲示板
http://apcf.s7.xrea.com/cgi-bin/raib.cgi?md=mv

ちなみに、セシールの台詞は
Il offre sa confiance et son amour.
です。(信頼と愛情をお届けします)

2006年8月30日水曜日

第42話 王の病

ヨリは、ヨンセンが風熱であることをチェ女官長に報告する。ヨンセンはやがて発作を起こし、胎児も助からないというのだ。それを立ち聞きしたチャングムは驚く。チャンイのもとに行き、これからは淡白な食事を出すように指示する。ヨリが薬房に来ると、シン・イクピルが呼んでいると言われる。ヨンセンの部屋に行くと、医女一同がヨンセンの脈を診ていた。医局に戻った一同は、ヨンセンが風熱であることがはっきりしているのに、ヨリが血虚だと診断したのは何故かと追求を受ける。答えられないヨリ。シン・イクピルは、ヨリを恵民署に送るべきだと主張する。しかし、チョン・ユンス医局長はヨリを庇い、そのまま内医院に居ることになった。

その後チャングムは、ヨリに「もしヨンセンにまたあんなことをすれば、二度と許さない。そうチェ女官長に伝えて下さい」と強く言う。ミン尚宮から、ヨンセンの食事が急に質素になった理由を聞かれたチャングムは、チェ女官長の差し金でヨンセンの胎児を流産させようとしていた陰謀を話す。驚くミン尚宮とチャンイ。チャングムは、ヨンセンを守ってほしいと言う。
また、チャングムはミン・ジョンホにチェ女官長たちの企みを説明する。そして、先手を打つと言う。心配するチョンホだが、チャングムの決意は固い。チャングムは、硫黄アヒル事件の時王が倒れたのは、別の原因があったと推測している。そして、それを知るため、秘文書館に収められている王の病状日誌を見たいと内侍府の長官に頼む。しかし、長官は「それはできない」と断る。
チェ女官長は、チャングムがヨリに言った言葉を聞き、「我々に対する宣戦布告だ」と怒る。チェ・パンスルも、「あの時チョンホを始末しておけばこんな事にならなかった」と残念がる。
一方チャングムは、皇后に直接秘文書館への立ち入りを願い出る。その事が医局に漏れ、チャングムは非難の的になる。しかし、チャングムは意志を曲げない。シンビは、せっかく信頼を得てきたのに、どうしてかとチャングムの行動を訝しがる。
しかし結局、チャングムは皇后から特別許可を得て、秘文書館に立ち入る事ができる。秘文書館で隙をみて、王の病状日誌を持ち出すチャングム。薬房に戻って日誌を取り出そうとしたところをヨリに見つかる。慌ててその場を去り、チャンドクのもとに駆け込む。チャンドクは驚きながらも、日誌を書き写すとチャングムを催促する。チャングムは連日秘文書館に出入りし、王の日誌を持ち出す。また、チャンドクに、王の傷寒症と似た患者を見つけて調べてほしいと依頼する。
ある日、クミョンはミン・ジョンホを呼び出す。突然の事に驚くチョンホ。クミョンはチョンホに料理を作り、用意していた。そして、「一度でいい、王様でなく大事な方のために料理を作りたかった」と、胸の内を打ち明ける。チェ女官長のもとに戻ったクミョンは、「(チョンホを)もう好きにして良い」と宣言する。
その頃、カン・ドックはユン・マッケから料理でもてなされる。そして、チャングムに縁談があると言う。トックは、チョンホの事があるのでそれを断ろうとするが、ナジュテクが割って入って、それを遮る。そして、慌てて連れ出す。ナジュテクは、隣の部屋にチェ・パンスルとパク・プギョムが居た事に気づいていた。チョンホにその事を報告する。チョンホとチャングムの仲を探っているらしい。
ナジュテクは、チャングムに昼間の事件を知らせる。そして、チョンホと結婚する事はできないから諦めろと諭す。何も言わず考え込むチャングム。
医局に王が傷寒症にかかったらしいとの連絡が入る。チョン・ユンスが自ら王殿に赴く。その後、何かを考えるユンス。ただの傷寒症では無いと疑っているのだ。秘文書館で調べものをするユンス。入れ替わりにチャングムが、持ち出していた王の病状日誌を返す。しかし、チャングムは内侍府の役人に連行されてしまう。
チェ女官長がチョン・ユンスと話しているところに、内侍府の役人がやって来て、チャングムを取調中でしばらく時間がかかると言う。チェ女官長は、チャングムが取調中と聞いて、硫黄アヒル事件を調べているのではないかと疑う。女官長は、ユン・マッケとヨンノに、内侍府の調査を命じる。
内侍府の取り調べで、病状日誌持ち出しを否定するチャングムだが、密かに処刑される事になってしまった。その時、長官が戻ってくる。そして、チャングムを見て驚く。チャングムは長官に、どうしてもハン尚宮の無念を晴らしたいと訴える。長官は、チャングムを助ける事にする。しかし、様子を探っていたチェ女官長は、「王様を裏切るつもりですか」と長官に問いただす。
   ☆
今回は最も美しい回と言えるでしょう。チャングムの先制攻撃は悲劇的結末の匂いがしますが、大逆転もあります。この後、チャングムは死ぬ事になったり、褒められたり、大変です・・・。
   ☆
今週の名言
「このぶんじゃ今夜は積もりそうだねぇ」
ナジュテクが、チャングムにミン・ジョンホを諦めるよう説得した後の台詞。チャングムが諦めそうにもないことを悟り、またその心を理解するが故のあきらめの言葉。しんしんと雪の降る夜だが、ナジュテクの思いやりが感じられる心暖かまる場面。
次点
「一度でいいから王様でなく、大切な人のために料理を作りたかった」
クミョンがミン・ジョンホを誘って料理をもてなした時の台詞。チャングムの周りには厳しく優しい母ミョンイ、見守る父、親代わりのトックおじさんとナジュテク、親友ヨンセン、師匠ハン尚宮、そしてミン・ジョンホが居るが、クミョンの周りは権力争いに血眼になっている人ばかり。

2006年8月26日土曜日

iBook G4バッテリー

SONY製バッテリーの不具合がアップルコンピュータ社製のPCにも及んでいます。iBook G4、PowerBook G4もリコール対象。私のiBook G4も対象機種でした。

最近、松下電器の石油暖房機の死亡事故以来、パロマの瞬間湯沸かし器、アイリスオーヤマのペーパーシュレッダーのCMなど、製品の欠陥や不具合に関する告知を見る機会が増えています。これは技術的な問題なのか、矜恃の問題なのか、考えてみる必要がありそうです。

日経新聞
米アップル、ソニー製電池180万個をリコール・発火の恐れ
http://it.nikkei.co.jp/pc/special/sonybattery.aspx?n=AS2M24030%2024082006

アップルコンピュータ
バッテリー交換プログラム - iBook G4 および PowerBook G4
https://support06.apple.com/index.html?lang=ja

2006年8月25日金曜日

Canon EOS Kiss Digital X

ニコンからD80が発表されたばかりですが、24日、キヤノンからCanon EOS Kiss Digital Xが発表されました。センサーは1010万画素。D80もそうですが、普及機も1000万画素時代になりました。
Kiss Digitalを私が買うことは多分無いですが、今後の製品の動向は気になります。

キヤノン
10.1メガピクセルCMOSセンサーを搭載した小型・軽量の普及型デジタル一眼レフカメラ
基本性能の充実とさらなる進化を実現した“キヤノン EOS Kiss Digital X”を発売
http://cweb.canon.jp/newsrelease/2006-08/pr-eoskissdx.html?jp=pr-eoskissdx

キヤノン:EOS KissデジタルX
http://cweb.canon.jp/camera/eosd/kissdx/index.html

第39話 ヨリの企み

皇后からメミルチョンビョンを作るよう言われたチャングムは、水刺間で調理ができないか調べている。そこにクミョンが入ってきて、「誰もが入って良い場所ではない」と激しく叱責する。黙って出て行くチャングム。チャングムは別の場所で調理する。その夜、クミョンが用意したのもメミルチョンビョンだった。クミョンが皇后に出しに行くと、チャングムの料理を食べるので下げるようにと言う。止むなく出て行くクミョンだが、ヨリと出くわす。クミョンはヨリに、部屋に来るように言う。
トックの家にチャングムが帰ってくる。ナジュテクはチャングムのために食事を作る。食事ができて部屋に持って行くと、チャングムは寝ていた。優しく布団をかけるナジュテク。その様子を聞いて、ミン・ジョンホは静かに立ち去る。

ヨリがクミョンを訪ねている。忠誠を示すと言うヨリ。その代わり望みを叶えるように言う。クミョンは同意する。
都の近くで疫病が流行している。この事は王に報告される。王は、オ・ギョモらに特使を派遣するよう命じる。疫病対策のため、医局長をはじめ内医院の医女、チボクらが現地に赴くことになった。ヨリも自分が行くと言う。チョン・ユンスは了承する。
ヨリはチャングムに、留守中のこともあるので皇后に薬を持っていくよう命じる。その間、チャングムが急病の女官の診察に行っていないと騒ぎになっていた。チャングムの代わりに鍼を打つヨリ。医女長たちは、急病人を放っておいて皇后殿に行ったとチャングムを非難する。チャングムは、急病人のことは知らされていない訴えるが、ヨリは確かに伝えたと主張する。チャングムは罰として、当直と掃除を命じられる。しばらくして、チョン・ウンベクが水刺間に知らせるべき食材に関する注意事項が伝わっていないことが発覚する。指示書が無かったことが原因らしい。指示書を探した一同は、書物の間に挟まっているのを発見する。そして、掃除をしたチャングムが疑われる。チャングムは、薬房でヨリを非難する。ヨリは、書庫に移動しようと言う。書庫でヨリを激しく追求するチャングムだが、その様子をシン・イクピルに見られていた。その件は医局長にも報告される。ヨリの嘘泣きに騙されたシン・イクピルは、チャングムを追放するべきと主張する。チョン・ウンベクはチャングムをかばう。結局チャングムは、ヨリの代わりに疫病の地域に派遣されることになる。医局長はヨリに、「(ヨリの)策士ぶりには負ける」と笑う。
疫病地域への派遣団が結成される。特使にパク・プギョム、特使補佐にミン・ジョンホが選ばれる。疫病の村で患者の治療にあたる医女たち。医局長はチャングムを呼び、薬剤庫の鍵を渡し、薬剤の管理を任せる。疫病が想定より深刻だと判明したため、宮中に報告に行くことになる。その際、追加の人員と薬剤を要請することになる。
一方宮殿では、ヨリがクミョンに、チャングムを皇后の力の及ばない地域に追いやったと説明する。
村では、パク・プギョムの前に捕らえられた者が連れてこられる。彼は、薬の横流しをしたと言う。そして、横流しをしたのはチャングムだと告発する。チャングムはその場で処刑が決まってしまう。しかし、チボクがやって来て、実は薬剤庫の管理をしていたのは自分だと言う。こうして彼の嘘が露見してしまう。命拾いをするチャングム。
その後、内医院から応援が到着する。その中にいたヨリは、医局長からチャングムの処分に失敗したと聞かされる。チャングムは他の医女に挨拶しても無視される。
しかししばらくして、村に封鎖令が出る。密かに封鎖令を伝える内医院の関係者。しかし、ヨリはチャングムに封鎖令のことを告げず、近くまで薬剤の調達に行くよう言う。チョボクやチョンホとも言葉を交わすが、チャングムが封鎖令のことを知ることは無かった。チャングムが薬剤を仕入れて村に帰ると、既に村は封鎖されていた。ヨリの企みに気づくチャングム。
その頃、集合場所でチャングムがいないことに気づいたチョンホは、チャングムが村に取り残されたと悟る。封鎖を強引に突破して村に戻ったチョンホは、呆然とするチャングムを見つける。チャングムは「内医院の医女仲間から見捨てられた」と訴える。
   ☆
最も辛いエピソードです。仲間から見捨てられるほど辛いことはありません。しかし、こういう時に助けてくれる人は本当にありがたい。チャングムのチョンホに対する信頼が確立した回とも言えます。
   ☆
今週の名言
「命令を下したあなたが禁を破るとは」
ミン・ジョンホが封鎖を突破する時、兵士から言われた言葉。ひょっとすると、上に立つ者はそういう局面もあり得るのかも知れません。

2006年8月24日木曜日

冥王星が惑星でなくなる

チェコのプラハで開催されているIAU(国際天文連合)の総会で、冥王星を惑星の定義から外す採決案(5A)が可決されました。結果、太陽系の惑星は全部で8個になりました。長年親しんできた冥王星が惑星で無くなったことに寂しさを感じます。

それにしても、冥王星の発見者トンボー博士は報じられても、冥王星の命名者野尻抱影氏が報じられないのは残念です。
ただ、天文学の学会ネタがこれほど報じられるのは珍しいことです。

そもそもこの件は、2003 UB313を第10惑星として認めるか、という議論が出発点だったはずですが、2003 UB313が惑星ならカロンもという話になって、それなりの大きさのエッジワース・カイパー・ベルト天体が発見される度に惑星として認めていたら、際限なく惑星数が増えてしまう・・・という反論を受けてしまいました。
逆に、エッジワース・カイパー・ベルト天体が惑星でないなら、冥王星も、ということで、ある意味とばっちりを受けてしまった感じです。

IAUの議決(5A)で、惑星(Planet)、矮惑星(Dwarf Planet)、太陽系小天体(Small Solar-System Bodies)が定義され、冥王星は惑星の定義から外れました(冥王星は矮惑星に分類される)。また、別の議決(6A)で、海王星以遠天体(Trans-Neptunian Objects)について新たなカテゴリーを設け、冥王星をその代表とすることが決まりました。海王星以遠天体のこの新しいカテゴリーについては、今後正式な名称が決められます。(「冥王星型天体」(Plutonian Objects)と呼ぶ案は否決)
IAU 2006 General Assembly: Result of the IAU Resolution votes
http://www.iau2006.org/mirror/www.iau.org/iau0603/index.html
※「矮惑星」「太陽系小天体」「海王星以遠天体」「冥王星型天体」は日本語訳が確定していません。

2006年8月23日水曜日

シュレッダー事故

シュレッダー事故が大きく報じられています。メーカーは挿入口の隙間を狭くする対策をとるようですが、挿入口を深くする(手が入っても刃物に届かない)方が良いのでは?
やはり、設計に問題があると言わざるを得ません。

毎日新聞
シュレッダー:事故さらに4件 経産省、対策徹底呼び掛け
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20060823k0000e040070000c.html

2006年8月22日火曜日

和食ブームのParis

いま、Parisは(そしてヨーロッパでは)日本食ブームです。確かに、LondonやParisの街を歩くと、日本食と称するレストランはすぐに見つかります。しかし、われわれ日本人から見てそれが和食かと言うと、似ても似つかないもの。ただ、現地の人たちはそれを日本食と信じて食べているわけで、いつの間にか、日本食とは中国人やベトナム人が作る料理ということになってしまうかもしれません。

私たち日本人が料理のカレーを思い浮かべるとき、インドの人がどう思うか、それと似た状況なのかも。

ただし、ブランドはやはり維持しないといけないと思うし、そのあたりの戦略って日本人は持っているのでしょうか?

海外で日本食ブランドの危機
http://tenshoku.inte.co.jp/msn/news/0544.html

2006年8月16日水曜日

EOS 20DとMacOS X 10.4.7

地方に取材に行く必要があったので、Let's NoteとiBookを持って行ったのですが、EOS 20DをiBookが認識しない状態になっていることに気づきました。現地ではLet's Noteに画像を取り込みましたが、iBookを持ち込んだ意味が無くなりました。
帰って来て、キヤノンのサポートに照会したところ、「MacOS X 10.4.7からはOSの仕様でEOS 20Dとは通信できない」とのこと。10.4.6までは大丈夫だったらしいですが、いつの間にかこんなことになっては困ります。
「Windows機を持って行って良かった」でいいんですかねぇ。古くからのMac使いとしては納得がいきませんが・・・。

2006年8月5日土曜日

第38話 丸薬の秘密

皇太后が治療を拒否している間に症状が悪化し、煎じ薬が飲めなくなっていた。シン・イクピルは皇太后の病状にあった処方を見つけると言うが、チョン・ユンス医局長は「悠長なことを言っていられない」と詰る。そこに、至急皇太后殿に来るよう知らせが入る。皇太后の症状はさらに悪化し、食べ物も受け付けなくなっていた。皇太后は脚気と診断され、まずは嘔吐を抑える薬を処方することになる。
チェ・パンスルとチェ女官長は、皇太后にもしものことがあれば、左賛成の信頼は揺らぐと考える。
シン・イクピルは皇太后のために特効薬を探すべく書物をあたる。また、クミョンに食事の指示を出す。しかし、指示の内容は皇太后が嫌いなものばかりだと難色を示す。それでも出すように指示するシン・イクピル。チャングムは水刺間に戻り、クミョンに皇太后の献立表を要求する。渋々渡すよう指示するクミョン。

チャングムは、脚気の原因がそれまで信じられていたこととは違い、食事が原因ではないかと推測する。
皇太后は、医務官の指示に従って出された食事が、嫌いな食材ばかりということもあって食べられない。チェ女官長はそれを非難する。
一方チャングムは、シン・イクピルに食事の好き嫌いが病気の原因ではないかと話し、こっそり丸薬を作ることになる。ヨンセンの手伝いで丸薬を作るチャングムだった。
チェ女官長がシン・イクピルを呼び出す。皇太后が食べられないものばかりを出すように指示したのはけしからんと言う。シン・イクピルは、チャングムが作った丸薬を差し出す。丸薬を口にした皇太后は、「これは美味しい」と言う。シン・イクピルは、毎日食べるように指示する。その後、皇太后は食事はあまり食べないものの、丸薬は欠かさず食べていた。しかしヨリは、丸薬を作るのは自分の担当のはずで、見習いのチャングムが作るのは納得がいかないと不平を言う。シン・イクピルは、この丸薬はチャングムが作るのが適任だと答える。ヨリは、チャングムがどのように丸薬を作っているのか探る。そして、丸薬は薬ではなく、ニンニクなどの食材で作られていることを掴む。そのことを医局長に報告するヨリ。皇后もその事実を知る。皇后は直ちにヨンセンのもとに走り、ニンニクを丸薬と偽ったのかと詰問する。
内医院での会議で、シン・イクピルは、皇太后にはニンニクが必要だったから処方したと主張する。医局長はそれを一蹴するが、皇太后が煎じ薬を飲んだとの知らせが入る。
皇太后は、シン医務官の処方はすばらしいと褒める。しかし皇后は、丸薬が実はニンニクから作られいた事実を話す。シン・イクピルが皇太后に呼ばれる。皇太后は、ニンニクが嫌いなのに丸薬が食べられたのが不思議だと言う。チャングムが、お茶の葉などで匂いを消したと説明する。シン・イクピルは、処方を考えたのも、丸薬を工夫したのもチャングムだと言う。感心する一同。しかし、ヨリは不機嫌だ。皇太后の快復は王にも報告される。また、チェ女官長とオ・ギョモは、当てが外れる。
薬房に内侍府の長官が訪ねてくる。シン・イクピルとチャングムに王殿を訪ねるようにというのだ。その時、長官は、チャングムの顔を見て思い出す。アヒル事件で追放されたのに、医女として戻って来たのは辛かろうと言う。そして、何かあったら訪ねてくるようにと言う。
ヨンノはクミョンに、チャングムをどうすればいいか、と愚痴を言っている。オ・ギョモ、チェ・パンスル、チェ女官長らは、功臣田の削減が決まってしまい、また、皇太后の一件で信頼も失ってしまったと言う。
ヨリは、クミョンに近づく。自分はクミョン側に立つと言う。そして、代わりにチャングムを差し出すというのだった。
ミン尚宮がチャングムを呼び出す。ヨンセン、チャンイを交えて料理を作り、ささやかな宴を催す4人。その後ミン尚宮は、ヨンセンを自己流で“トレーニング”する。王に気に入られるためのテクニックだというのだ。必死で取り組むヨンセン。何故かチャンイも一緒にやっている。
王がヨンセンを訪ねてくる。しかし、ヨンセンは不在である。内侍府の長官は近くを探させる。内侍府の者がやっとヨンセンたちを見つけ、王が待っていると伝える。慌てて部屋に戻るヨンセンだが、王はいなかった。涙にくれるヨンセン。そのまま眠っているヨンセンの元に、王がやって来る。王とヨンセンは、その夜を共に過ごす。
ミン・ジョンホは、今回の件はチャングムの手柄だと褒める。しかしチャングムは、功臣田の件でチョンホも危ないと懸念する。
皇后殿の女官がチャングムを探している。皇后と会ったチャングムは、自分が水刺間の女官であったが、硫黄アヒル事件で奴婢にされたと話す。そして、ハン尚宮は無実だと訴える。皇后も、ハン尚宮が無実だと信じているが、周りの状況で助けられなかったと話す。しかし、今後は自分のために仕事をしてほしいと言う。まずは、メミルチョンビョンを作ってほしいとリクエストを出す。
チャングムが、メミルチョンビョンを作るべく厨房にいると、そこにクミョンが入ってくる。
   ☆
チャングムが皇后の信頼を得ます。また、王がヨンセンのもとを訪ねます。今後の硫黄アヒル事件解決に向かっての節目になります。しかし、その前に谷底があるんですね・・・。また、皇后の早合点(ニンニクを丸薬と偽ったのを非難)もチャングムを時として翻弄します。
   ☆
今週の名言
「何かあったら訪ねて来なさい」
内侍府の長官がチャングムを見かけて声をかけた時の台詞。チャングムはヨリという敵を作りますが、ミン・ジョンホをはじめ、ヨンセンとシンビや周りの人たちの支持も受けます。宮廷での政治はいかに味方を作るかにかかっています。

2006年7月31日月曜日

第37話 母・皇太后

皇太后は、昭格署廃止以来自分の意見を取り入れず、遠縁であるイ・ヒョヌクを罷免して粗末な医務官をよこしたのは自分を軽んじているからだと非難する。それを聞いてほくそ笑むチェ女官長。王は、何故皇太后がそのようなことを言い出したのか、オ・ギョモとチェ女官長に尋ねるが、二人はしらばくれる。王は、原因を探るよう命じるのだった。
今回の騒ぎで、功臣田の返上どころではなくなったと憂慮する左賛成とミン・ジョンホ。一方医女たちも、皇太后の態度を訝しがる。オ・ギョモは内医院でシン・イクピルたちを叱咤する。そして、皇太后に治療を受けさせるよう厳命する。
王は皇太后に治療を受けるよう説得している。薬を用意したシン・イクピルが皇太后殿を訪ねてくるが、やはり治療を拒否する。

イ・ヒョヌクは皇太后に、シン・イクピルが過去に誤診で高官を死なせたものの、チョ・グァンジョの揉み消しでうやむやになったと糾弾する。功臣田の件も、左賛成らのチョ・グァンジョ派の巻き返し工作であると信じた皇太后は、それを食い止めると決心する。
チャングムはチョン・ウンベクに、今回の件には裏があると言う。左賛成らへの攻撃ではないかというのだ。その話はチョンホにも伝えられる。
一方チェ女官長は、王に皇太后が治療を拒否している理由を知らせる。担当の医務官であるシン・イクピルが過去に犯した誤診を理由に、粗末な医務官だと思っていると言うのだ。
左賛成は王に、功臣田の返上は国防を第一に考えたのであって、他意は無いと言う。そこに、皇后とオ・ギョモがやって来る。皇太后の具合が悪いというのだ。それを聞いた王は、シン・イクピルの職を剥奪すると言う。それでも治療を受けない場合は、昭格署を復活し、それでもダメなら功臣田の返上を取りやめると言う。
チャングムは、シン・イクピルが免職になったことを知る。しかし、シン・イクピルは皇太后に治療を受けるよう説得している。あくまでも拒否する皇太后。見かねたチャングムは、自分と賭けをするように言う。皇太后と賭けをして、自分が勝ったら治療を受けてもらう、自分が負けたら命を差し出すというのだ。無礼を咎めるチミル尚宮を制した皇太后は、賭けを受け入れることにする。その賭けとは、謎かけであった。「人を当てる問い。その人は、古くから食医であり 一家の僕であり 家族全員の師匠でもある。生きている時は山であり 亡くなると水に沈んだ」。チャグムは、自分が必ず勝つと言う。そして、1日の猶予を設けるので、答えを待つと言う。
チャングムの謎解きの話は宮中に広がる。皇后はその一件を王に報告し、経過を待つと言う。また、医女たちはチャングムの思い切った行動に驚いていた。しかし、ウンビはチャングムをかばう。
宮中の外でも、この件が話題になる。チョン・ウンベクが、カン・ドックやチャンドク達に話をする。トックは、チャングムは聡明さにかけては随一だが、無謀さにかけても天下一だと言う。
チェ女官長とクミョンは、チャングムの邪魔が入ったことを苦々しく思っている。オ・ギョモはチェ・パンスルに、左賛成たちの息の根を止めると言う。
トックとナジュテクは、チャングムの謎について話している。しかし一向に要領を得ない。チェ女官長やクミョンも考えている。
宮殿に、チョドンとチョボクが恵民署からやって来る。チョン・ユンスからの命令で、チャングムたちの代わりらしい。水刺間と内侍府の会議に、ヨリがチャングム達を連れて行く。会議では、翌日からの王族の食事について話し合われた。クミョンは、五種粥とアワビの肝粥を出してはどうかと言う。この品は、ハン尚宮とチェ尚宮の競い合いの時の献立だった。それを思い出すチャングムとクミョン。
翌日、クミョンはチャングムの謎が解ける。チェ女官長に報告に行くクミョン。やがて、時間が来る。チェ女官長は皇太后に、どうするか促す。皇太后は、医務官の治療を受けると言う。驚くチェ女官長。一方、内侍府の長官から皇太后が治療を受けると報告を受けた王は喜ぶ。
オ・ギョモは、皇太后がチェ女官長からチャングムの謎の答を聞かされていたにも関わらず、治療を受けたのは何故か訝しがる。
王が皇太后を見舞っている。皇太后は、チャングムは実にけしからんと言う。皇太后は、答えは女官長から聞かされて知っていたと言う。王は、チャングムに答えを説明するように言う。その答えとは「母」であった。皇太后は、答えが分かったとき、自分が王を苦しめていることに気づき、治療を受けることにしたのだった。最初から、チャングムがこの賭けに勝つことは決まっていた。
ヨンセンがチャングムを訪ねてくる。無事に解決して喜ぶヨンセン。しかし、シンビから、皇太后が薬を飲めないという知らせが来る。治療が遅れたため、症状が悪化したというのだ。
内医院では、鍼は危険過ぎるとして、適切な処方を探すことになる。
   ☆
皇太后の気まぐれ(?)が今後もチャングムを困らせます。また、皇后もそれに絡んできます。医女たちの立場が微妙に変化していて面白い。医女長はチャングムに批判的ですが、ウンビはどことなくチャングムの味方です。医女の仲間の中で、信頼を失い、信頼を回復するチャングムのジェットコースター的展開の序章と言ったところでしょうか。
それにしても、シン・イクピルの唇が印象的です。実際には付け髭の糊に負けたためだそうですが、彼の窮地を物語っているようです。
   ☆
今週の名言
「無謀さにかけても天下一」
チャングムが命を賭して謎掛けをしたのを聞いたトックが、チャングムを評して言った台詞。この無謀さがアヒル事件の解明につながっていくのではありますが・・・。

2006年7月28日金曜日

歩く大気汚染

歩く大気汚染【あるくたいきおせん】Walking Air Pollution, Walking Air Polluter

路上喫煙。あるいは路上喫煙する人のこと。非喫煙者に迷惑なだけでなく、小さな子どもにとっては危険でもある。

2006年7月23日日曜日

土用の丑の日

今日(7/23)は土用の丑の日ですが、土用は季節の変わり目で1年に4回(春夏秋冬)あり、期間は約18日。18日ということは、丑の日が2回ある場合もある・・・、それを知りました。今年(2006年)は夏の土用の丑の日が2回あります。次は8月4日です。
平賀源内のコピーの話も有名ですが、うなぎ高騰の折、二の丑に再チャレンジも良いかも知れません。

2006年7月19日水曜日

第36話 誤診

ヨリの診断を疑ったチャングムだが、それを知ったヨリは遠慮なく申し出るようにと言う。ただ、チャングムは自分の診断に確信が持てないでいた。そのため、ヨリの診断に従って、皇后の治療が行われることになる。だが、症状は悪くなるばかりだった。内医院では皇后の症状が改善しないことを受け、診断に誤りがあるのではないかと疑われる。しかし、ヨリは絶対の信頼を得ていた。また、王も皇后の症状が思わしくないことを知り、オ・ギョモに何とかするように申し渡す。オ・ギョモは内医院で医務官たちに説明を求める。そして、皇后にもしもの事があれば、関係者を厳罰に処すると通告する。

そんな頃、シンビは密かにシン・イクピルに、チャングムがヨリの脈診を疑っていることを伝える。それを知った医務官たちは、内医院での会議でチャングムに説明を求める。チャングムは、皇后の所見と脈診から、死んだもう一人の胎児が、まだお腹の中にいるのではないかと言う。しかし、医女見習いであるチャングムが診たという散脈は、経験を積んだ者でも捉えるのが難しいものだった。ヨリの診断を疑ったチャングムを非難する医女達だが、ヨリはチャングムをかばう。
オ・ギョモは医女見習いの意見を取り入れるのかと驚くが、医務官一同でもう一度診断を行うという提案を受け入れる。チャングムとヨリが揃って皇后を診断する。ヨリは従来通りの診断結果だったが、チャングムも散脈を掴んだと言う。
オ・ギョモは、ヨリとチャングムの意見が違ったという報告を受ける。どうするのかと医務官に尋ねるオ・ギョモ。チョン・ユンスは担当医務官が判断すべきと主張する。チョン・ウンベクは、チャングムの診断に従うことにする。ユンスもそれで納得する。ウンベクは、ヨリにチャングムの診断に従って治療をするように協力を求めるが、ヨリはそれを断る。自分の診断ではないからというのだ。そして、チャングムにやらせるべきだと言う。チャングムは、シンビを実験台にし、ウンベクの指導のもと鍼を打つ練習をする。その後、チャングムは皇后に鍼を打つ。「まだ見習いなのに」と咎める女官長を、「治療中です」とたしなめるウンベク。
ミン尚宮とチャンイが薬房で文句を言っている。チャングムがまた騒ぎを起こしたというのだ。帰って来たチャングムに愚痴を言う二人。しかし、それにシンビが反論する。「チャングムにそっくりなのがもう一人いる」と驚くミン尚宮。
ヨンノとクミョンが話をしている。ヨンノは、チャングムの治療が失敗すれば、チャングムを厄介払いできる上、皇后もいなくなるので一石二鳥だと言う。口を慎めと諌めるクミョン。クミョンは、チャングムが刈っても刈っても生えてくる雑草だと言う。
チャングムが治療してから2日が経過したが、皇后の症状は好転しない。周りの者も不安に思うようになる。しかし、皇后は二人目を死産し、命が助かる。チミル尚宮は王に、もう安心だと報告する。オ・ギョモも一安心する。
ヨリは内医院の会議で、誤診を犯した自分を恵民署へ送ってほしいと申し出る。しかし、ユンスはそれをとどめる。代わりに当直を申し出るヨリ。周りの者はその態度を褒めたたえる。しかし、チャングムと二人きりになると、「よくも恥をかかせてくれたわね」と言う。驚くチャングム。
ユンスはチェ女官長に、チャングムの追放が難しくなったと報告する。その様子を見かけるヨリ。
チャンドクが診療所で歯の治療をしている。その後、チャングムが訪ねてくる。チャンドクはチャングムに、休みの日は診療所を手伝うように言う。
ミン・ジョンホは左賛成に、国防費をまかなうため功臣田の1割を返納させる提案をする。左賛成はそれを議政府の会議で提案する。王はそれを名案だと言う。オ・ギョモはその提案を聞いて苦々しく思う。オ・ギョモとチェ女官長達は、功臣田の返納は自分たちに対する左賛成らの攻撃だと受け取る。そして、チェ女官長はある人物に助力を求めると言う。
皇太后が医務官の治療を拒否していると言う。その話を聞いた王は、皇太后を訪ねる。しかし、皇太后は機嫌が悪く、王と会いたくないとも言う。昭格署の廃止ばかりか、イ・ヒョヌク医務官を罷免して、シン・イクピル(粗末な医務官と思い込んでいる)を担当に付けたことが気に入らないようだ。
   ☆
オ・ギョモは皇后の命が助かったことを喜んでいる様子ですが、チェ一族は違うようです。二者の対立構造は、実はここから始まっているのかも知れません(この対立は後に決定的になり、チェ一族の滅亡へとつながります)。
ヨリの二面性が明かされますが、後にチャングムを窮地に追い込むことになります。ただ、ヨリの“活躍”がその後しぼんでいってしまうのは少々残念です。動機としても、チャングムに誤診を指摘されたから、というのが少々弱い。チャングムvsチェ一族の二極対立の方が分かり易かったということでしょうか。
   ☆
今週の名言
「チャングムにそっくりなのがもう一人いる」
チャングムにおとなしくするように言いに来たミン尚宮が、シンビから反撃を受けた時の言葉。

2006年7月18日火曜日

パロマ

パロマの瞬間湯沸かし器の不具合による一酸化炭素中毒で、死者が何人も出ています。驚くのは会社の対応。当初、パロマには全く責任がないという立場でした。
エレベーター事故での死者を出したシンドラーエレベーター社と同じ対応。外資系の会社だから、という一般化はもう出来なくなりました。
そう言えば、盤石と思われたトヨタ自動車でも欠陥隠しがあった模様。日本の企業はどうなっているのでしょう?

スペイン語を習い始めた頃、「パロマ(Paloma)」は「鳩」だという意味を知りました。平和の象徴の鳩を社名に掲げて、人々の豊かな暮らしに貢献するはずだった会社が、いつの間にか硬直化して、人の死を見て見ぬ振りする風土に変わってしまう。組織とは放っておくと恐ろしいものだとつくづく思います。

朝日新聞
パロマ器事故ほかに10件、死者20人に 工業社長辞意
http://www.asahi.com/national/update/0718/TKY200607180362.html
読売新聞
欠陥8年放置して事故、トヨタ品質保証部長ら書類送検
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060711i211.htm

2006年7月14日金曜日

暑中お見舞い申し上げます

ここ2〜3日、とんでもない暑さが続いています。暑中お見舞い申し上げます。



Scavi di Pompei, Italia

2006年7月12日水曜日

北のミサイル

北朝鮮がミサイルを発射して騒ぎになっていますが、一般の論調はアメリカ向けという見方が主流です。つまり、アメリカと直接交渉することを狙って、アメリアへの軍事的脅威を演出し、強引にテーブルに着かせようという戦術。

しかし、本当でしょうか?私はミサイルの発射で一番困った国が本当のターゲットであると考えています。つまり、中国。北朝鮮にしてみれば、このまま行けば中国の事実上の植民地、良くて属国になってしまいます。北の政権(王朝と言って良いでしょう)は体制維持に最も関心がありますから、中国にあれこれ言われたくないのが本音。しかし、中国の援助無しには国が立ち行かない。中国以外の援助が必要なわけです。その対立軸としてアメリカを熱望しているわけ。ロシアの態度が今ひとつはっきりしないのは、漁父の利を狙っているとしか見えません。

実は、韓半島の権益を巡る国際政治の生々しい本音が背後にあると私は思っています。


2006年7月4日火曜日

第35話 疑惑

内侍府の長官、内医院の医務官と医女、水刺間の最高尚宮らを交えた会議が始まる。女官長は所用で欠席。医務官から、皇后に流産の兆しが見られるとの報告がある。悪阻が酷く食べ物を食べないという事態に医務官は食事を指示する。クミョンは早速用意すると答える。会議が解散になった後、チャングムとクミョンはお互いを見つめるが、遂に言葉を交わすことは無かった。
内医院で、ウンベクがウンビに薬を皇后に届けるよう指示する。チャングムは水と手ぬぐいを持って皇后殿に行く。また、医女長や医女ヨリを呼び戻すよう手配がされる。

チャングムが水を持って皇后殿にやって来るが、ウンビは皇后が既に出血していることを発見する。慌てて医務官を呼びに行くウンビ。チャングムは残って皇后の世話をする。そこにチェ女官長が入って来る。驚くチェ女官長とチャングム。「なぜお前がここにいる」と尋ねるチェ女官長を遮るチャングム。そこにヨリが到着。しかし既に遅く、流産していた。
女官長は驚きつつも退出する。女官長を迎えたヨンノは「うまく行きましたね」と言う。女官長は王に、皇后が流産したことを報告。王に皇后を励ますよう申し出る。
内医院では皇后の世話をするよう一同に指示する。ヨリは、よくやったとチャングムたちをねぎらう。シンビが薬を皇后に届けに出た後、薬房にホンイが訪ねて来る。最高尚宮(クミョン)が呼んでいると言う。チャングムは水刺間を訪ねる。ハン尚宮との思い出に浸るチャングム。
そこにクミョンが入ってくる。チャングムはクミョンに最高尚宮になって「お幸せですか?」と尋ねる。しかし、その座を手にするために大事なものを捨てたと言って出て行こうとする。だがクミョンは、「お前はここに居られない」と言う。またチャングムは、出口で女官長に出会う。女官長は舞い戻って無事に済むと思うのかと問うが、それを無視して立ち去る。ヨンノにも出会う。うろたえるヨンノ。
チャングムは、チェ女官長たちに再会したら何と言うか練習していたが、何の言葉も浮かばなかった。残ったチェ尚宮は、母親もしぶといが娘もしぶといと言う。クミョンは関わったのが間違いだと言う。
チャングムは、女官の世話をしながらヨンセンの消息を尋ねるが、女官は知らないと言う。だが、ミン尚宮が王殿のチミル尚宮になったと聞かされる。王殿に向かったチャングムは、途中で女官にミン尚宮が内医院の水倉にいると教えてもらう。
ミン尚宮とチャンイは、王の便の検査を担当している。そこにチャングムがやってくる。驚くミン尚宮とチャンイ。チャングムは、ハン尚宮が追放された後、ヨンシン女官長も追放され、チェ最高尚宮が女官長に就任したことを聞かされる。また、ヨンセンが特別尚宮になったことも聞く。
チャングムはミン尚宮とともにヨンセンを尋ねて行く。ヨンセンは必死にお祈りしている。チャングムの無事を祈っているというのだ。チャングムはヨンセンに声をかける。涙ながらに抱き合う二人。もらい泣きするミン尚宮とチャンイ。ヨンセンは客に菓子を出したいと女官に言うが、ぞんざいに応対される。やむなくヨンセンは自ら用意する。ヨンセンを気遣うチャングム。ヨンセンは、硫黄アヒル事件の真相究明を王に直訴できないことを詫びる。しかし、チャングムはそれを遮る。またヨンセンは、現在はチェ女官長が宮中を牛耳っているので気をつけろという。
チェ女官長からチャングムが舞い戻ったことを聞かされたチェ・パンスルは、謀反人と指摘すればいいと言うが、今はそういう状況ではないとチェ女官長は答える。
王は成均館からの意見書を受け取る。その意見書にオ・ギョモは激怒している。チョ・グァンジョの関係者の復権を狙っているというのだ。一方、ミン・ジョンホはぜひこの人事を通してほしいと左賛成に言う。左賛成は王の心次第と答える。
王の前でオ・ギョモは、己卯士禍に関係のある者の登用に反対する。左賛成は優秀な武官を登用しないと国防はできないと主張。王は両者の意見を聞いて、左賛成に賛成する。チョ・グァンジョにこだわって有能な人材を登用できない方が問題だと言う。チョンホは左賛成の意見が通ったことを知らされる。
チェ女官長とオ・ギョモは策が必要と確認する。同じ頃、チョンホはチャングムに屋敷に来るように言う。チョンホも何かを考えているようだ。
内医院に、シン・イクピルが赴任してくる。イクピルが皇太后を担当することになった。
ユンスはチェ女官長から、パンスルが料亭で会いたいとの伝言を伝えられる。チョンホはチャングムとカン・ドックに手伝ってほしいことがあると言う。
料亭でオ・ギョモ、パクプギョム、パンスルと話しているところに使いが来ていると知らされる。左賛成が一席設けたいいうのだ。一同が出かけるところに、パンスルに呼ばれたユンスがやってくるが、パンスルはドタキャンする。
左賛成とオ・ギョモらは料理を楽しんでいる。一通り終わった後、オ・ギョモは本題を聞かせろと言う。左賛成は国防に協力してほしいという。その方が結局オ・ギョモにも得だというのだ。しかしオ・ギョモはその申し出を断る。左賛成は、この夜の料理は硫黄アヒルであると言う。もちろん、硫黄アヒルに何の問題も無いことは両者が良く知っている。一連のオ・ギョモの企みを指摘した後、それでも戦うのであれば、命をかけると言う。たとえオ・ギョモの勝ちになっても相当の犠牲を覚悟するべきというのだ。その帰り、パンスルを呼び止めたチョンホは、チャングムを中傷すれば宣戦布告と受け止めると言う。
翌日、パンスルはチェ女官長とクミョンに昨日のことを知らせる。オ・ギョモも勝算が五分五分の戦いはするべきではないと言っているらしい。チョンホはクミョンに会う。最高尚宮就任の祝いの前にパンスルから聞かせた言葉を残念と言う。
チャングムは女官の足をマッサージしながらから、肌がきれいになったと聞かされる。医学書に載っていると答えるチャングム。そこにクミョンが入ってくる。クミョンはチャングムに、足のマッサージをするように命令する。チャングムは、効能を述べながらマッサージする。また、クミョンの症状を指摘する。
チェ女官長はユンスと話している。硫黄アヒル事件で追放された女官が内医院に入ったと聞かされる。しかし、謀反の件をここで指摘できないと言う。ユンスは、チャングムはまだ見習いなので、難癖を付けて追い出すのは簡単だと請け負う。
内医院でユンスは、見習い医女の指導をチボクにやらせるという。一同は反対するが、ユンスの強い口調に渋々従う。そこに遅刻したチボクが入ってくる。ユンスはチボクに見習いの指導をするように言う。
チボクはチャングムとシンビを“指導”している。尚宮の病状について報告したチャングムは、チボクのとんちんかんな指示を受ける。一方、シンビの担当した尚宮に鍼を打つ“指導”をする。ソンドルを実験台に、田植え式なる方法を教えるチボク。
医女たちは、チボクが見習い医女を指導することを懸念している。ヨリはそれをたしなめた後、見習いを皇后殿に呼ぶ。皇后に、気をしっかり持つよう言うウンベク医務官。ヨリは退出し、チャングムたちが世話をする。
ウンベクは、ヨリに他の症状は無いかと確認する。薬が効かないのは何故か訝る。そこにユンスがやってくる。医女見習いがとんでもない治療をしたという。チャングムたちはチボクの指示通りに治療したと主張するが、チボクはしらばくれ、逆に医務官の指示に背いたのかと問いつめられる。ユンスは、チャングムたちを恵民署に回すと言う。
その後、皇后が気絶したと知らされるチャングムたち。内医院で、脈診・処方に誤りがあったのではないかと議論する。ユンスは、一同に書物をあたるよう指示。一方チャングムたちに恵民署に行くよう指示する。シンビの心配をよそに、チャングムはシンビに、皇后の脈を診て変だと思わなかったかと訪ねる。ヨリの診断は症状と合っていないのではないかと言う。シンビも実はそう感じていた。二人の話を聞いていたヨリは、「私の診断が間違っていると?」と気色ばむ。
   ☆
チャングムが宮中に戻ってきましたが、チェ女官長たちは追い出しを図ります。しかし、ミン・ジョンホが先に手を打って、何とか残れることになります。しかし、チェ女官長はチョン・ユンスに手を回して、チャングムを追い出す画策をします。
今回は、悪気があるかないかは別にして、チボクのために窮地に陥ることになるチャングムですが、後々チボクに助けられることになって行きます。
   ☆
今週の名言
「お幸せですか?」
チャングムがクミョンに水刺間に呼び出されたとき、クミョンに言った台詞。相当な皮肉です。クミョンはどう見ても幸せそうでは無かったですね。

2006年7月3日月曜日

EOSストラップ プロフェッショナルバージョン

昔キヤノンのプロサービスで、プロフェショナルバージョンのストラップ(プロスト)が配布されていました。数年前に“環境保護の理由”から配布が中止。その後はEOSデジタルの標準付属のストラップを使っています。しかし、特にEOS 20Dのストラップはごわごわして使いにくい。かといって、ストラップが良くないことは致命的でもないので、そのままにしていました。

ところが、6月からキヤノンはストラップのプロフェショナルバージョンを一般販売し始めます(CPSの知らせで今日知りました)。以前はプロストがネットオークションで高値で取り引きされていて、キヤノン販売(当時、現・キヤノンマーケティングジャパン)は苦々しく思っていたみたい。

とりあえず新しいストラップを使ってみようと思います。

キヤノン/一眼レフカメラアクセサリー
http://cweb.canon.jp/cgi-bin/camera/eos/accessary.cgi?eos=1&select_category=C0009

2006年6月25日日曜日

第34話 王の怒り

シン教授はもう一度、薬と毒を区分する試験を行う。チャングムをはじめ、修練生たちが問題に取り組む。回答用紙を回収したシン教授は、チャングムの答えを見てチャングムに尋ねる。「薬と毒の区分は?」。チャングムは、薬と毒は区別できないと答える。薬も使い方によっては毒になるというのだ。シン教授はその通りだと言う。前回の区分試験で、薬とその副作用について記述したのはシンビだけだったので、シンビのみが合格となったと説明する。納得する一同。シン教授は、薬と毒は使い方によって変わるので、医者に無知や失敗は許されないし、それ以上に傲慢は許されないと言う。
チャングムはシン教授に会いに行く。シン教授は、医者に求められる人物像を語る。しかし、人間は変わるのは難しいから謙虚さを心に刻むようにチャングムに言う。その話を聞いていたシンビは、シン教授が厳しいのはチャングムに期待しているからだと言う。そしてシンビは、幼い頃体が弱く、死ぬかも知れないと思っていたこと、役所の医者に治療してもらったが家が貧しくお礼ができなかったことを話す。そして、その医者から「治療してもらってありがたいと思ったら、いずれ世の中にお返ししなさい」と言われたことが医女を目指す理由だと打ち明ける。チャングムはそれを聞いて何かを考えている。

チョドンが他の修練生たちに難産の話をしている。感心する一同だが、研修で実際の出産に立ち会って気絶してしまう。患者の世話をする修練生に厳しく声をかけるシン教授、試験に備えて書物を必死に読む修練生、事故でけが人が多数搬送されてきて、治療にあたるシン教授と修練生たち、そんな日々を過ごしているチャングムのもとに来客がある。チャングムが行ってみると、それはチャンドクだった。済州島から医女試験があることを知らせに来たと言う。チャンドクはチャングムが病気に違いないと言う。何故なら、チャンドクでさえ辛かった医女修練なのに、チャングムは元気にしているからだと言うのだ。そこに、チョン・ウンベクがやって来る。久しぶりのチャンドクとの再会を祝うつもりだったのだが、悪い知らせをもたらす。チャングムが不可3つで落第したと言うのだ。驚くチャングムとチャンドク。
修練の最終日、イ・ヒョヌクが成績の集計をして明日発表すると言う。立ち去り際に、チャングムを見て意地悪く薄笑いを浮かべる。シン教授はイ・ヒョヌクにチャングムを落第させることに抗議するが、イ・ヒョヌクはシン教授の過去を持ち出して反撃する。
ウンベクは、チャングムにもはや手だては無いと告げる。チャンドクも、次の医女試験の機会はあるだろうが、同じことの繰り返しになると言う。
チャングムは落胆して市場を歩いている。思い立ってミン・ジョンホ宅を訪ねるが、不在だと告げられる。
ウンベクは、シン教授を説得している。上訴しても無駄だというのだ。何かを考えているシン教授。チャングムはシン教授に声をかけるが、何も言わずシン教授は立ち去ってしまう。
翌日、発表の日が来た。シン教授が発表する。「シンビ、不可3つ落第。チャングム、不可3つ落第。」 しかし、他の修練生も次々と落第が告げられていく。何と、全員が落第という結果だった。チャングムとシンビは、シン教授の作戦に気づく。イ・ヒョヌクたちから発表の結果を知らされた左賛成は、膨大な予算を使って医女修練を行っているのに、全員不合格とは納得できないといい、自ら再試験を実施する。患者の診察、薬剤の名前、口頭試験を行った結果、むしろ例年より優秀な修練生たちだったことが分かる。左賛成はイ・ヒョヌクたちに、特に優秀だったチャングムが不合格になった理由を問いただす。シン教授は、医師の資格を持たないで治療を行ったこと、薬と毒の区分試験に合格しなかったことを告げる。一方のイ・ヒョヌクは素養が足りないと曖昧な答えをする。また、シン教授が不可を付けた修練生は、実習に来なかったことが理由だと言う。左賛成はシン教授を退席させ、イ・ヒョヌクを問いつめる。案の定、イ・ヒョヌクが医女を妓生の代わりに酒宴に出席させたことを知る。
その頃、ウンベクはチョンホに、チャングムが不可3つで落第したことを知らせる。チョンホは事実の確認に向かう。
左賛成は王に、医女修練生が全員落第したことを報告する。そして、その理由が医女を妓生の代わりに酒宴に出席させたことが原因だと言う。王はそれを聞いて怒る。オ・ギョモは医女が妓生の代わりになるのは慣行だと反論するが、王はそれを一蹴する。今後医女を酒宴に出席させないよう厳命する。王殿からでできた左賛成をチョンホが迎える。そして、左賛成の意見が採用されたことを知る。
修練場でシン教授が修練生たちに医女の資格証を配っている。恵民署に行く者、地方に行く者、採用されなかった者、いろいろだ。チャングムの番が来た。チャングムは宮中に配属と言われる。喜ぶチャングム。シンビも同じく宮中に配属になる。感慨深げに修練場の部屋を見渡したチャングムは、その場を立ち去る。そして、門でチョンホに出会う。チョンホが結果を尋ねると、悪戯っぽく合格を告げる。
カン・ドックが酒を売っている。神仙固本酒という触れ込みだ。それを見ていたチャンドクが、偽物だと言う。部屋に入ったチャンドクに、ナジュテクは邪魔をするなと言うが、逆襲にあってしまう。そこにチャングムが帰ってくる。医女合格を喜ぶトックたち。宴席の厨房でチャンドクはチャングムに、宮中での医女の地位は低く、厳しいと告げる。また、済州島には戻らないとも言う。
翌朝、チャングムは宮殿に出勤する。懐かしげに水刺間の前を通りかかるチャングム。内医院で医女のピソンがチャングムたちを迎える。1年間の修練期間があり、その間に採点をすると言う。そして、医女のウンビに指導をするように言って立ち去る。ウンビが見学と実習が主だと行った後、女官宿舎から呼び出しがあったのでチャングムたちに対応するように命じる。チャングムたちが行ってみると、肌の手入れをするように言われる。シンビは反抗するが、チャングムは素直に従う。それが宮中の医女の現実だった。
その夜、皇后が倒れてしまう。関係者を招集して対策会議が開かれる。チャングムたちも同席する。最高尚宮が遅れて入って来る。それはクミョンだった。驚くチャングムとクミョン。
   ☆
シン教授の作戦勝ちです。シン教授のお陰でチャングムは医女になることができました。シン教授は医術をチャングムに教えただけでなく、その地位も授けてくれたのです。その意味で、シン教授の功績は計り知れません。
ところで、「うれしいですか?悲しいです」「悲しいですか?うれしいです」「怖いですか?わくわくしています」「わくわくしていますか?怖いです」−チャングムとミン・ジョンホが修練場から連れ立ってカン・ドックの家に行く途中の掛け合いの台詞ですが、NHK版ではカットされています。この場面は後の伏線になっていると思うのですが、カットは残念です。
   ☆
今週の名言
「医者は聡明な人間ではなく、深みのある人間が良い」
シン教授がチャングムに言った台詞。このストーリーの名言の中でも1位2位を争う良い台詞です。結局シン教授の過去の失敗は語られませんが、苦い経験から出た言葉と推察されます。

2006年6月24日土曜日

FIFAワールドカップ2006ドイツ大会・日本vsブラジル

まさに完敗と言っていいでしょう。日本がブラジルに勝つ可能性はほとんど無かったとは言え、ここまで負けてしまっては話になりません。韓国もおつきあいして決勝トーナメントに進めず、アジア勢は全滅しました。
多分次回のワールドカップのアジア枠は1つ減らされて3.5。韓国とオーストラリアが当確とすると、残り1.5を日本は争うことになります。イラン、イラク、サウジアラビア、バーレーンなど中東の国から1カ国も出場しないという事態も考えにくいので、残りは0.5。すると、日本はプレーオフに回って北中米カリブ海か南米の国と戦うことになるかもしれません。

今回の予選リーグ敗退を糧として、次の4年間の立て直しを図るべきです。まずは、反町ジャパンに期待したいと思います。(オリンピック世代を育てて2010年に臨む)

日本 1−4 ブラジル

2006年6月22日木曜日

第33話 うぬぼれ

シン・イクピルが医女修練の仕組みを説明する。半年の間に50回の試験を実施し、優、秀、良、可、不可で採点し、得点の高い者から宮中に採用すると言う。宮中に入れなかった者は地方で医女として働き、合格しなかった者は奴婢に戻ることになる。また、優をたくさんとっても、不可が3つになるとその者は落第になるとも言う。ここで、「チャングムは誰だ」と聞く。チャングムが「私です」と答えると、シン教授は「お前は不可1つだ」と言う。チャングムが医女の資格を持たないのに病気の治療をしたことがけしからんと言う。
早速授業が始まる。次々に修練生に問いかけをするシン教授。チャングムは答えたそうな雰囲気だが、指名しない。他の修練生は答えに窮している。チャングムは、自分が誤解されていると信じてシン教授に直訴に行く。しかしシン教授は、「お前には医女になる品性のかけらも無い」と、取りつくシマも無い。シン教授の厳しい授業は続く。呼吸法、養生法、食事の摂り方など。一方、教典を担当するイ・ヒョヌク教授はチャングムに代読をさせ、さっさと退出してしまうなど、まるで医女を教育する熱意が無い。しかし、シン教授よりも身分が上なので、影響力は大きいと言う。

シン教授が薬剤の授業をしている。チャングムは優秀そうだ。案の定、チャングムとシンビが組んだ試験で、教授はチャングムを優、シンビを可とする。その後、薬と毒を区分する試験を実施する。課題に取りかかる修練生たち。
その頃、ミン・ジョンホは地方に行っている志ある者を都に呼び戻すべく説得していた。しかし、色よい返事が無い。チョン・ウンベクにも声をかけるが、宮中に仕えるつもりなはいと言う。
カン・ドックとナジュテクが歩いている。恥も外聞も捨てて、チェ・パンスル商会に取り入ろうというのだ。頼まれもしない仕事を手伝うトックだが、チェ・パンスルは無視して出かけてしまう。必ず酒を納めさせると毒づきながら屋敷を去っていくナジュテクたちに、チョンホが声をかける。チョンホは、王がトックの薬膳料理を食べたいと言っているので、やがて宮中から知らせが来るだろうと言う。それを聞いて喜ぶ二人。チェ・パンスルの屋敷に取って返して、ボランティア仕事を元に戻す。チェ・パンスルの執事たちは呆れてその様子を見ている。堀の土を埋め戻しているところに屋敷の者がやって来て、料亭に酒を納めるようにとトックに話す。トックたちは喜び、もう一度堀の土を掘り返すのだった。
オ・ギョモとチェ・パンスルが話をしている。ミン・ジョンホが司憲府の監察官に就任したことを憂慮していた。しかし、国防に功績があったための起用で反対もできない。
トックの家で、チョンホがオンドルの修理をしている。トックは申し訳ないと言うが、ナジュテクはチャングムのためだろうと察していた。
薬と毒の区分試験の結果が貼り出される。合格したのはシンビだけで、他の者は不可だった。不思議に思う一同。チャングムは自分が嫌われていると思い、シン教授に直談判に行く。シン教授は、チャングムが虞れを知らず、失敗に学んでいない、医女になる資格は無いと言う。チャングムは、炊事、洗濯、掃除をするので怒りを鎮めてほしいというが、シン教授は怒っていないと言って立ち去る。
その日から、チャングムは他の修練生の分も含めて、炊事、洗濯、掃除を全て担当する。しかし、その様子を見たシン教授は、「医師は意地でなるものではない。悪あがきは止せ」と言う。
ある晩、イ・ヒョヌクからチャングムに呼び出しがある。何事かと行ってみると、不可を取り消してやると言う。しかし、翌日の高官の屋敷での宴会に出席しろとも言う。医女を妓生の代わりに使うのは王の命令で禁止されていたが、慣例だと言う。
翌日、他の修練生は宴会に出かける。この日からシン教授の実習があるのだが、出席したのはチャングムとシンビだけだった。シン教授は二人を患者の部屋に連れて行く。そして、二人に診察を命じる。チャングムは素早く診断したが、シンビは悩んでいる。シン教授が何日あれば診断できるか、と聞いたのに対してシンビは10日間と答える。シン教授は10日間のあいだに診断と処方を決めるように言う。
翌日、シン教授は宴会に出かけた修練生の入場を拒否する。イ・ヒョヌクはそんなシン・イクピルを非難する。シン・イクピルには、誤診で人を死なせた過去があるらしい。結局、修練生を実習に参加させることにする。
いつもの通りシンビは患者に詳しい話を聞いている。その話から、チャングムは病気の原因が実は違うところにあったことに気づく。そして、「シン先生は正しかった」と言う。
10日が過ぎて各々の修練生が診断と処方を発表している。しかし、チャングムとシンビの組は違う結論だった。これは、シンビが知識に頼らず徹底して患者の話を聞き、生活の背景や習慣から正しい結論を導き出したからだった。チャングムは自分がうぬぼれていたと気づいた。シン教授は、まだチャングムを信じられないと言うが、もう一度、薬と毒の区分試験を実施する。この試験に失敗すると、チャングムは不可3つで落第になってしまう。
   ☆
私はこの33話と34話のエピソードが一番好きです。知識がある者が知識に溺れて本質を見失う危険からチャングムは立ち直ります。それを助けたのはシン教授に他なりません。後のシン教授(医務官)は精彩を失いますが(他のキャラクターでも務まりますが)、この一連のエピソードでは欠かせない存在です。
   ☆
今週の名言
「医師は意地でなるものではない」
チャングムが炊事、洗濯、掃除を一人で担当しているのを見たシン教授がかけた言葉。チャングムが幼い時、「お前は女官になる資格が無い」と追い出されたことがありましたが、それでも自前の努力で女官になることができました。今回も自分ではまった罠から抜け出そうともがいています。

2006年6月19日月曜日

FIFAワールドカップ2006ドイツ大会・日本vsクロアチア

引き分けで良かったのでしょうか・・・。この後の試合でオーストラリアがブラジルに大敗し(4点差以上)、次の試合で日本がブラジルに2点差以上で勝ち、オーストラリアとクロアチアが引き分ける、そんな条件になりました。可能性は無いわけではないですが、現実は厳しいです。
今回は前回の反省を踏まえてディフェンスも集中していたし、ジーコ監督も早めに動いてきました。この点は評価できます。
私は、日本に決勝トーナメントに進出してもらって、チェコとの試合が見たいです。

クロアチア 0−0 日本

2006年6月13日火曜日

FIFAワールドカップ2006ドイツ大会・日本vsオーストラリア

まさかの敗戦、勝ち点0。しかし、得失点差-2は想定していませんでした。こうなると、次のクロアチア戦に2点差以上で勝ち、ブラジルに最低でも引き分ける必要があります(オーストラリアが1勝1敗1分けで行く場合を想定)。もちろん、日本がクロアチアに勝ち、ブラジルに引き分けて、オーストラリアが残り2試合を全敗し、クロアチアも1勝2敗になれば、勝ち点で日本が上回ります。(あくまでも皮算用)
しかし、可能性は無い訳ではないですが、厳しくなった事は事実です。そう言っても始まらないので、残り2試合をがんばってもらうしかありません。!Animo!

オーストラリア 3−1 日本


今日の試合はジーコ監督の采配ミスでしょうか。オーストラリアがパワープレイに徹していて、ディフェンスが薄く、疲れも見えているという状況では、ボールをキープする戦術をとるべきではなかったでしょうか。それを小野に期待したのかも知れませんが。
私なら早めに大黒を投入し、疲れの見える中村に代えて小笠原を投入したところです。

2006年6月11日日曜日

第32話 無罪放免

済州島の行政官がオ・ギョモと会っている。オ・ギョモは行政官が倭冦を首尾よく撃退したという報告を知り、機嫌が良い。王からも褒められているという事で、都で仕事をするように依頼する。また、女真族の撃退に功績のあったキム・チソンも都に呼ばれる事になったが、それを牽制する役を担ってほしいとも言う。
義禁府での取り調べを受けているチャングムは、倭冦と通じていた事は無いと、無実を主張する。そこにミン・ジョンホがやって来て、取り調べを中止するように申し立てる。チャングムは無罪であるどころか、倭冦の情勢をチョンホに手紙で知らせた功労者だと言うのだ。取調官は難しい顔をする。
オ・ギョモと内禁衛の長官の前で、チョンホは済州島での倭冦撃退の真相を話す。事情を知ったオ・ギョモだが、敵の大将を治療した事実に変わりはなく、王からも厳しく罰するよう命令が出ていると反論する。

その頃、内医院の医女たちが「済州島の女」の噂をしている。医女として、住民が殺される事になっても敵方の治療をしてはいけないのか、判断に迷うところである。そして、その話を皇后にする。皇后は訪ねて来た王に、「済州島の女」の話と、「細かな事実」について話をする。
王は玉座で怒っている。真相を知った王は、「済州島の女」が民を救うために止むなく敵の大将を治療したのに、それを罰するとは本末転倒だと言う。オ・ギョモたちは返す言葉も無い。無事釈放されたチャングムをチョンホとクマンが迎える。今回のチャングムの釈放にはチョンホの働きも大きかったとクマンが言う。そこにチョン・ウンベクがやって来る。ウンベクは「済州島の女」の話を聞いていて、それがチャングムだった事を知る。ウンベクは、チャングムに何か話があるらしく、後で屋敷を訪ねると言う。
チョンホは内禁衛の長官から、都に戻るように説得される。キム・チソンも都に戻るので、一緒に都で仕事をしようというのだ。しかし、チャングムの事があるチョンホは、即答できない。
ウンベクはチョンホの屋敷に泊まっているチャングムを訪ねて来る。チャングムが復讐のために医女を目指しているのは誤りで、思い直すように説得する。しかしチャングムは、それではできないと答える。ウンベクは、近々医女試験があることを、とうとうチャングムに話さずに帰ってしまった。帰りにチョンホに会ったウンベクは、チャングムの復讐を思いとどまらせるよう説得してほしいと頼むが、チョンホはそれを断る。チャングムは道を踏み外すような人では無いし、仮にそうなったとしてもそれはチャングムが決める事だというのだ。その夜、チャングムとチョンホはそれぞれ思いに耽っていた。
翌日、カン・ドック夫妻がチャングムを訪ねて来る。得意の料理でもてなすチャングム。それを美味しそうに食べるトックとクマン。ナジュテクは、チャングムが自分の家を訪ねてこない事を薄情だと非難するが、チャングムは別れが辛くなるからと答える。その答えに言葉を失うナジュテク。
チャングムが済州島に出発する前の日、チョンホと話をする。チャングムはチョンホに、都に残って正義を貫ける力を蓄えてほしいと言う。その言葉に、チョンホも都に残る決心をする。翌朝、チャングムが既に出発した事を知ったトックは、慌てて後を追う。チャングムは道中、ハン尚宮が埋められている現場を通りかかる。そして、クマンに墓を作りたいと言う。渋るクマン。そこにトックが追いついて、墓を作る事にする。しかし、墓を作り終えたところに少年がやって来て、ここに墓を作ってはいけないと言う。チャングムは少年の様子を見て、病気にかかっている事を言い当てる。少年の家で、自分に治療をさせてほしいと申し出る。少年は、父親の反対を押し切って治療させる事にする。チャングムは牛の肉でスープを作り、少年に飲ませる。少年は苦しがるが、チャングムは治療を続ける。チャングムの治療のかいがあって、少年は完全に快復する。父親も喜ぶ。そして、ハン尚宮の墓を建てる場所を見つけ、お参りもすると約束してくれる。その時チャングムは、父親から医女試験がある事を聞く。しかもそれは翌日だというのだ。チャングムは医女試験を受ける決心をする。
試験会場に慌てて駆けつけるチャングムたち。何とか試験会場に入る事ができる。チャングムが試験場に入ると、そこにウンベクがいた。ウンベクは試験官だったのだ。医学の質問にすらすらと答えるチャングム。しかし、ウンベクが難問を出す。自分の仇が受診に来た時、治療するか見捨てるか、というのだ。チャングムは「決めかねている」と答える。
試験場から出てきたチャングムは元気が無い。ウンベクの質問で「下」を付けられ、不合格になったというのだ。チャングムはトックの家で、医女になる事と復讐を遂げる事は同時にはできないのかと悩む。
翌日、合格発表を見に行ったチャングムたち。トックは合格者の名前にチャングムがあるのを見つける。喜ぶトックたち。チャングムも信じられないという面持ちで喜ぶ。ウンベクに会ったチャングムは、ウンベクから、仇を治療するか決めかねていると答えたので、自分も判断を保留したと言われる。
トックの家でささやかな祝宴が開かれる。しかし、クマンが元気が無い。自分だけ済州島に帰らなければならず、寂しいというのだ。それを聞いたチョンホは、クマンが都に残れるよう手配すると言う。その後、チョンホとチャングムは、都に残れる希望が出てきた事を喜ぶ。チャングムならきっと宮中に戻れる、そして、復讐も成し遂げられるとチョンホは言う。
翌日、医女の修練が始まる。修練を担当するのはシン・イクピル教授。教授は開口一番、「今までの知識を全て忘れ、自分の言う事を全て受け入れろ」と申し渡す。
   ☆
第1話に出てきた老師に匹敵する不思議な少年が登場します。また、この縁でチャングムは医女試験を受ける事ができ、無事合格します。さて、私の一番好きなキャラクターであるシン・イクピル教授が登場しました。今後の活躍に期待。
   ☆
今週の名言
「例えそうなっても、チャングムさんが決める事です」
チャングムが医女になって復讐するというのを止めるよう説得してほしいと、ウンベクがチョンホに依頼した時、チョンホが答えて言った言葉。チャングムは道を外す事はないし、例え踏み外してもそれはチャングムが決める事、という立場の表明です。一見冷たく思える台詞ですが、チャングムを信頼し、チャングムと運命を共にするという宣言でもあります。この後、チャングムはさらなる試練を迎えますが、チョンホの助けでそれを乗り越えて行きます。

2006年6月10日土曜日

Windows Vista

Windows 98, Windows Meのサポートおよびセキュリティーアップデート提供が今年7月11日で打ち切られるということで、騒ぎになりつつあります。また、WindowsXP HomeEditionも2009年にサポートが打ち切られる予定とのこと。
その理由をマイクロソフト社(MS社)は「最新のテクノロジーへの移行を促進するため」と説明していますが、要するに同社が儲け続けるためのビジネスモデルを確立するためということでしょうか。

MS社が用意している次期OSのWindows Vistaを少し使ってみました。マシンリソースをかなり消費するので、OSの移行だけではまず無理で、マシンごと買い替える必要がありそうです。また、Look&FeelはMacOS X Tigerのインターフェースにそっくりです。「ここまで真似するか?」という部分もあったりします。いやはや・・・。ちなみに、この記事の投稿はWindows VistaをインストールしたPCから行っています。


2006年6月9日金曜日

FIFAワールドカップ2006ドイツ大会

いよいよ始まります。私の優勝予想はオランダ。日本は初戦を落とせないので、対オーストラリアは2トップ/3バックで。2-1か2-0で勝ち点3を狙おう。2戦目は(初戦の結果にもよりますが)相手(クロアチア)がパスワークを活かして攻撃的に来る(初戦のブラジルには負けている想定)ので積極的に相手の裏を狙おう。場合によっては1トップ4バックでもいいかも知れない(中田浩二を左に配置、トップ下に中村と小笠原)。1-0か1-1で勝ち点を取りたい。最後のブラジル戦は正直厳しい。得失点差のこともあるので、とにかく守りに徹しよう。もしブラジルが決勝トーナメント進出を決めていれば、可能性もある。
ただし、始まってしまえば何が起こるか全く分かりませんけど。

2006年6月7日水曜日

SONY α100

いよいよ、家電デジタル一眼レフカメラの本命、SONY α100が発表されました。ボディ内手ぶれ補正機能、ダストリダクション機能、1020万画素APS-C撮像素子など、「こうなるだろう」と思った機能は盛り込まれました。オープン価格ですが、実売で税込み10万円を切っているのはかなり戦略的です。
あとは、レンズがどうなのか、操作性は、実際の絵は・・・が気になります。

SONY α
http://www.sony.jp/products/di-world/alpha/

PS
それにしても、このWWWページのBGMはプラネタリウムのノリ・・・。

SONY デジタル一眼レフカメラ α100 ボディ単体 ブラック DSLRA100/B

2006年6月4日日曜日

第31話 初めての鍼

チャングムが医女になるべく修行している頃、カン・ドックは済州島に出かけようとしていた。チャングムを訪ねようと言うのだ。ナジュテクとすったもんだした後、出立するトック。
また、チャングムがチャンドクのもとにに弟子入りして2年が経ったものの、チャングムの知識は十分なのに、鍼を打つ事ができないでいた。鍼の練習でチャンドクに鍼を打った時、失敗してチャンドクを危険な目に遭わせたからだ。そんなチャングムに、チャンドクは洞窟での過酷な修行を命じている。そこにチャンドクから呼び出しがかかる。チャンドクは、チャングムに患者の診察を命じる。的確な診断を下すチャングム。そしてチャンドクは、鍼を打つように言う。チャングムは試みるが、どうしてもできない。代わりに鍼を打ったチャンドクは、チャングムに「最初からやり直し」と言う。
ミン・ジョンホはチャンドクに、チャングムに対して厳しすぎないかと注文を付ける。チャンドクは、鍼を打てないのはチャングムが自分を許せないからで、自ら解決するしか無いと言う。また、それまでの期間が長ければ長いほど、人の命の大切さが分かるとも言う。
その後チャングムは、チョンホに人の命を助ける医術と、復讐を成し遂げる事の両立が難しい事を打ち明ける。チョン・ウンベクの「怒りの心で医術はできない」と言ったのは正しく、自分が傲慢だったと言うのだ。しかし、ハン尚宮の無念を晴らさないわけにはいかないとも言う。

ある日チョンホは、済州島の行政官から、牛島の放牧場の馬を献上するための護衛に行ってほしいを命じられる。チョンホは済州島の防備が手薄になるのを心配するが、行政官は意に介さない。また、牛島の兵士の多くが体調を崩しているので、医女のチャンドクも同行させると言う。
チョンホたちを見送った薬房の奴婢たちは、チャングムにこれで羽が伸ばせると言う。しかしチャングムは、患者が出たときは他の医者に頼むようにと言う。訝しがる奴婢たち。チャングムが患者の面倒を見ているところに急患が運ばれて来る。渋々向かったチャングムが見たのは、島にやって来たトックだった。酷い船酔いになったらしい。鍼を打つ準備をしたチャングムだが、打つ事ができない。結局、灸を据える事にする。しばらくして容態の回復したトックと再会を喜ぶチャングム。水軍の当直部屋に移動した二人は、近況を知らせ合う。硫黄アヒルの無害と効能を知ったチャングムだったが、宮中の様子は、トックが熟子を辞めさせられたため分からない。
その夜、海岸に倭冦が侵入して来る。手薄になった警備を突いて、あっという間に役所を占領してしまう。ほとんどの住民は山に逃げるが、逃げ遅れた住民と兵士が捕まってしまう。しかし、行政官はいち早く逃げ出していた。
翌日、倭冦の隊長が医者を捜している。指揮官が病気らしい。倭冦の隊長は、医者はいないかと捕虜に尋ねるが、誰も答えない。ムチで打ってしゃべらせようとしたところ、チャングムの名前を出した者がいた。やむを得ず名乗り出たチャングム。倭冦の隊長に連れられて、指揮官の治療に当たらされる。的確な診断を下したチャングムだったが、どうしても鍼を打つ事ができなかった。倭冦の隊長はチャングムを再び捕虜の前に連れて行き、治療しないなら捕虜を一人ずつ殺していくと言う。まずトックが処刑されようとした。さすがにチャングムはそれを止め、鍼を打つ事にする。何とか鍼を打ち終えたチャングムは、薬を煎じるので使いを出したいと言う。
薬房の奴婢が持ち帰った薬を開けようとしたチャングムは、中に手紙が入っている事に気づく。慌てて使いの奴婢に確認すると、チョンホたちが狼煙を見て済州島に戻っているらしい。チャングムは返事の手紙を書いて届ける。
翌朝、チャングムを連れて倭冦の兵が出立しようとしたとき、チャングムが足りない薬草があると言う。倭冦の隊長は渋々調達する事に同意する。役所の近くの薬草畑に向かい、兵士たちに摘み取らせる。そのとき、チョンホたちの水軍が倭冦に襲いかかる。激しい戦いの末、倭冦を撃退する。事態が収まったところで、チョンホはクマンを厳しく叱責する。その場に行政官が戻ってきて、自分も反転攻撃しようとしていたと話す。
その夜チョンホは、トックと酒を酌み交わす。トックのホラ話をにこやかに聞くチョンホとチャングムだった。その後チョンホは、チャングムが一歩ずつ前に進む毎に苦しくなっているように思える、いっそこのまま済州島にいればいいと言う。チャングムは、チョンホが自分をありのまま見てくれるので幸せだと答える。
翌日、チャンドクはチャングムに、生き物の毒を使った治療法を教えると言う。チャングムにその資格があると判断したのだ。しかし、そこに役所から呼び出しがかかる。出頭したチャングムは、取り調べのため連行されると告げられる。敵である倭冦の指揮官を治療した罪を問うというのだ。
   ☆
チャングムは鍼の練習で失敗して、チャンドクを危険な目に遭わせて以来、鍼を打てなくなっていました。それを克服したのが敵の倭冦の指揮官に鍼を打ったことがきっかけというエピソードです。この事がチャングムに大きな転機を迎えさせます。しかしそれにしても、今回のエピソードは分かりにくいです。チャングムが、トックが殺されかけなければ治療しなかったと言ったり、倭冦が兵士を付けずに薬房の奴婢を使いに行かせたり。つじつまを合わせるために、物語に無理が生じたのでしょうか。
因に、原語では倭冦の隊長たちは日本語で台詞を話しています。変な日本語ですが、韓ドラでは無条件に日本(人)は悪役ですね。(史実では、倭冦=日本人では無いですけど)
   ☆
今週の名言
「誰にでも最初はある」
倭冦の隊長がチャングムに鍼を打つように言ったときの台詞。単刀直入、その通りですが、チャングムがこの葛藤を乗り越えてから飛躍します。

2006年6月3日土曜日

バッシング社会

日本はつくづくバッシング社会だと思います。その時々で世論の反感を買った人物なり団体なりは、とことんまで追求される。アメリカの「大統領権限」を使った何でもありに相当するのは、日本では「あらゆる法令を駆使して」という言葉で正当化されます。
私はライブドアや村上ファンドは大嫌いだけれど(彼らは人の金を動かすだけで、自ら何も創造していないから)、じゃぁしょっぴいて締め上げれば良いのでしょうか。LD/MFで終わっているうちは良いのですが、もし「○○首相はけしからん」と発言したら「あらゆる法律を駆使して」警察/検察に呼び出されるような社会は真っ平御免です。

2006年5月28日日曜日

第30話 新たなる挑戦

チャングムの「医女になって宮中に戻る」という話に、ミン・ジョンホも「そういう制度がある」と答える。薬房に帰ったチャングムは、医術を教えてほしいとチャンドクに頭を下げる。チャンドクは承知するが、先輩の奴婢たちが苦情を言う。チャンドクは、力のあるものにしか教える気はないと言う。そして、手に取った薬草の名前を奴婢たちに尋ねるが、誰も答えられない。チャングムは、名前と効能をすらすらと答えるのだった。また、皮膚病の子どもの治療のため、チャングムが薬を自腹で買って、真水を汲みに山まで行った事実を挙げ、チャングムの心構えも他の者たちより優れていると言う。
早速チャンドクは、チャングムに人の顔の色を見て記録するように命じる。赤、青、白、黄、黒の5種類があり、それぞれ病の特徴から来ることを説明する(五色診)。チャングムは書物でそれを覚えようとするが、実際に人の顔を見ないと分からない。そこで、道行く人の顔を覗き込んだりするが、迷惑がられる。それを知ったチョンホは、兵士たちに配給するとき、チャングムが五色診ができるように取りはからう。その後チョンホは、チャングムが「酷い」と言う。自分の顔の色を見てくれないからだと言うのだ。チャングムがチョンホの顔を覗き込むと、チョンホは顔を赤らめる。そして、チョンホはチャングムの手をそっと握る。チャングムは恥ずかしそうにその場を離れるのだった。チャンドクの厳しい教えは続き、医学書を全て覚えるように指示し、また、一度言ったことは繰り返さないという徹底ぶりだった。

その頃宮殿で、ヨンセンが犬と戯れているところに王が通りかかる。ヨンシン女官長からヨンセンは、王が来たことに気づかなかった事で叱責される。王はヨンセンが泣いていたのに気づき、なぜ泣いていたのか尋ねるが、ヨンセンは黙ったままだ。チミル尚宮も早く答えるよう促すが、王はそのまま去ってしまう。翌日ヨンセンは、そのことを聞いたミン尚宮から、ますます立場が悪くなると怒られる。
チェ・パンスルは、硫黄アヒル事件以降「順風満帆だ」とチェ尚宮に話している。チェ尚宮も、次世代のチェ一族を背負って立つサリョンの教育をしている話をする。しかしクミョンは、サリョンにハン尚宮流の教育をしている。それを知ったチェ尚宮は、クミョンを激しく叱責する。しかしクミョンは、自分たちは負けたと主張する。しかも、料理への情熱で負けたというのだ。しかしチェ尚宮は、強大な力を手に入れてチェ一族を繁栄させると主張する。チェ尚宮はチョンホのことまで持ち出すが、結局二人の議論は平行線を辿る。
ヨンセンが元気が無いのを見たヨンノが、けんかをしようと声をかける。何も言わないヨンセンだったが、そこに王のチミル尚宮がやって来て、着いてくるようにと命じる。何事かと着いて行くと、入念に化粧をされ、爪を切られる。王に召されたらしい。やがて王がやって来て、犬と戯れていた時なぜ泣いていたか、再度尋ねられるが、今度も答えられない。王は、自分も寂しいときがあると言う。
翌朝、ヨンシン女官長は、ヨンセンが特別尚宮になったことを宣言する。ミン尚宮が驚きながらもお祝いを言う。一方、チェ最高尚宮はにこりともせずおめでとうと言う。ヨンセンの部屋にやって来たミン尚宮とチャンイがはしゃいでいると、ヨンセンは「王が怖い」と言う。しかしチャングムのために我慢するとも言う。そして、硫黄アヒル事件のことを王に直訴するつもりだと話すのだった。それを聞いたミン尚宮は、慌てて制止する。時が来るまで決してそのことは話してはならないと言う。
カン・ドック家では、ナジュテクに子どもが授かったお陰でトックが細かな仕事をしている。突然ナジュテクが、「イチゴが食べたい」と言い出す。真冬にイチゴが取れるはずも無いが、やむなく調達に行くトック。チャングムがいればイチゴのような菓子も作ってくれたのに、と残念がる。
チャンドクの厳しい教えは続く。間違えるとムチで打たれるのだ。それを知った他の奴婢たちは、チャンドクに医術を教わらなくて良かったと噂している。チャンドクはチャングムに、脈の取り方を教える。チャングムは、料理や食材の比喩で的確に脈を取る。指先の感覚は合格と言うチャンドク。
チャンドクとチャングムがある患者の往診に来ると、何やら様子がおかしい。チャンドクが体質改善をしていた患者に、別の医者がニンジンを処方したらしいことを知る。チャンドクは怒り心頭でその医者のもとに向かう。チャングムは、その医者の部屋で見覚えのある書物を見つける。何と、その医者は以前菜園にいたチョン・ウンベクだった。ウンベクに仔細を話すチャングム。しかし、チャンドクは、ニンジンを処方したことを非難する。ウンベクはチャンドクに、ニンジンも蒸して紅参にすれば、処方できると説明する。
ウンベクは、自分が済州島に来た理由をチャングムに話す。菜園にいた頃腹部に腫瘍ができていて、自暴自棄になっていたが、チャングムの希望を捨てない姿勢に触発されて治療法を探しているというのだ。チャングムも、医女になる決心をしたことを話す。しかし、医女になって宮中に戻り、ハン尚宮たちを陥れた者を懲らしめると聞いたウンベクは、医女になってはいけないと言う。その主張にチャンドクが反論する。自分も医女になったのは親の仇を取るためだったというのだ。薬房への帰りに瓦松を採るようチャングムに命じたチャンドクは、一人何かを考えている。
翌日、クマンが流刑者の容態が悪いとチャンドクに知らせに来る。往診に向かうチャンドクたち。そこにウンベクが立ちはだかり、復讐のための医術は許せないと言う。チャンドクは一同を連れて流刑者のもとに向かう。流刑者の脈診をしたウンベクは、病気が自分と同じだと知る。そして、チャンドクは治療法を知っているというのだ。しかしでチャンドクは、この流刑者が自分の親の仇であると告げる。ウンベクは言葉を失う。
その夜、ウンベクはチョンホを訪ね、チャンドクが流刑者の命を奪ってしまうかも知れないと警告する。しかしチョンホは、それはチャンドクの問題だと言う。そして、ウンベクにこの件に関わらないように言う。しかしウンベクは、優れた医女であるチャンドクに罪を犯させるわけにはいかないと言う。
翌日チャンドクたちが流刑者を訪ねると、先にウンベクが来ていた。ウンベクは自分が治療すると言うが、チャンドクに促されて彼女に任せる。チャンドクは、一度は患者を殺すツボを狙ったが、ためらった後治療の鍼を打つ。ほっとするウンベク。
チャンドクは、自分は医術と復讐の狭間で悩んだが、これからはチャングムが悩む番だと言う。しかしチャングムに、医術と復讐の両方を成し遂げてほしいとも言う。チャングムは海辺で、将来のことを考えている。それを見守るチョンホ。
   ☆
今回はいろいろなことが起こります。チャングムが医術の修行に励み、ヨンセンが特別尚宮になり、サリョンの教育方針を巡ってチェ最高尚宮とクミョンの対立があり、ウンベクが再登場します。今後の展開の起点になっています。チャンドクも人に知られない事情があった訳ですが、チャングムにもやがて“選択の時”がやってきます。
   ☆
今週の名言
「料理で失敗してもまずくなるだけだが、医術で失敗すれば人の命に関わる」
チャンドクがチャングムに医術を教えているときの言葉。全くその通りですが、同時に復讐のために医術を学んだチャンドクが言うから重みも増すというものです。ウンベクを偽医者呼ばわりして非難するチャンドクは、チャングムが済州島に来たばかりのチャンドクに対する態度にそっくりです。

2006年5月25日木曜日

キヤノンの銀塩カメラ

キヤノンの内田新社長へのインタビューを読むと、銀塩一眼レフカメラについてはネガティブな姿勢のようです。もちろん、企業は売れない製品は作れませんから当然という気もします。社長の言葉を信じれば、キヤノンの最後の銀塩一眼レフカメラはEOS7s EOS Kiss 7ということになります。新製品の開発も無いので、EOS-1Vがずーっとフラッグシップ機であり続ける訳です。

それにしても、秋に「価格競争力をもった(デジタル一眼レフ)新機種を出す」と言っているのが気になります。EOS-3Dでしょうか、EOS-7Dでしょうか?それとも普及機でしょうか。


毎日新聞
キヤノン:内田新社長「フィルム一眼、商売成り立たない」
http://www.mainichi-msn.co.jp/keizai/kigyou/news/20060526k0000m020099000c.html

【訂正】
EOS 7sの発売日が2004年3月、EOS Kiss 7の発売日が2004年9月でした。キヤノンの最後の銀塩一眼レフカメラはEOS Kiss 7ということになります。
キヤノン-EOS 7s発表ニュースリリース
http://www.canon-sales.co.jp/newsrelease/2004-02/pr_eos7s.html
キヤノン-EOS Kiss 7発表ニュースリリース
http://www.canon-sales.co.jp/newsrelease/2004-08/pr-kiss7.html

2006年5月24日水曜日

アラブ・パージ

アメリカは日本と違って歴史が浅いからだと思いますが、時々“狂い”ます。禁酒法とかレッド・パージが思い浮かびますが、「テロとの戦いに国際法は適用されない」「大統領権限が全てに優先する」と称して、無関係の市民まで“しょっ引いて吐かせる”いまのアメリカの政治状況を、後の歴史家はきっと「アラブ・パージ」と命名するでしょう。
それに付き合う日本もいかがなものかと思いますが、国会での議論は慎重に行ってほしいものです。

それにしても、自由と民主主義を謳歌していた私たちの社会が、テロリストの攻撃で破壊されて、自らの手でその自由と民主主義を壊しているという現実は、テロリストの思う壺という意味できわめて皮肉です。

2006年5月22日月曜日

ジャーゴン PartII

ジャーゴンという記事で、一般に知られない略号や専門用語があることを話題にしましたが、逆にこれを使って大衆を誘導(「騙す」とまでは言いません)することができます。
例えば、マイナスイオン、コエンザイムQ10、イソフラボンなどのキーワードの商品はたくさん出回っていますが、では、購入する人が「正確に説明しろ」と言われて説明できるのか、怪しいものです。このての手法は政治にも利用されていて、ジニ係数とか、貧困率とか、聞き慣れない(しかし衝撃的な?)言葉遣いも見られるようになりました。
MHN係数が高い商品が多い世の中は、きっと危ない方向に世論を誘導し易い世の中になっているはずです。

“MHN係数”・・・もっともらしく説明されればあるかも知れないと思わせる用語ですが、単なる思いつきの造語です。(まったく、はなしに、ならん)
こういうことに惑わされないようにしないと。
ジニ係数は定義がはっきりしているのですが、「貧困率」ははっきりしません。“所得分布の中央値の1/2未満の所得者の割合”が統計学的にどういう意味を持つのか・・・。英文ではHead Count Ratioなのですが。

2006年5月21日日曜日

Macintosh SE/30

最初に買ったMacはMacintosh SE/30でしたが、最近不調です。起動に失敗します。原因は多分HDDなのですが、いまどきSCSIディスクも手に入りにくいし、そもそもMac Opener(筐体を分解するための治具)がどこかに行ってしまって見つかりません・・・。
Motorola 68030 16MHz、8MB RAM、System 7では何かに使えると言う性能でもないですが、時々電源を入れたくなります。外付けカラーモニター用カードも積んでいるんですが。

第29話 一筋の光

チャンドクの「私にお任せ下さい」という言葉に驚くチャングム。かまわずチャンドクは、チャングムを引き取る。まず、薬房で丸薬を作るように指示する。チャングムは丸薬をかじって、それがただの穀物を丸めたものであることに気づく。その時、ミン・ジョンホが薬房を訪ねて来る。チャングムは、チョンホが内禁衛を辞し、済州島の水軍の武官になったことを知る。そこに、通りかかった男からチャングムの無礼を咎められる。奴婢の身分で、水軍の武官に面と向かって話してはいけないというのだ。足早に立ち去るチャングム。薬房では、チャンドクが金持ちの患者に丸薬を高値で売りつけていた。呆れるチャングム。チャングムは、丸薬が特効薬などではなく、何で作ったかを言い当てる。チャンドクは感心し、作業場に強引に連れて行く。麦門冬の芯を抜けというのだ。チャングムは涙を流しながら作業に取りかかる。
一方クマンは、チャンドクと何やら相談している。非番の兵士を使って何かの建設をしているらしい。また、材料費と食事代はチャンドクが出しているようだ。翌日チャングムは、チャンドクから熟地黄を蒸す作業を命じられる。チャングムの抗議も意に介さない。他の奴婢は、麦門冬の芯を抜く作業でチャンドクから咎められなかったのを不思議に思っている。作業場でチャングムは、ハン尚宮の、人の口に入るものは何があっても手を抜いてはいけない、という教えを思い出していた。その時、チョンホがチャングムを訪ねて来る。チョンホと話しているところを咎められたので、顔を上げずに話すチャングム。寂しそうなチョンホ。用は何かと聞くチャングムに、硫黄を持ってきたと言う。顔を輝かせるチャングム。チャングムも、硫黄アヒル事件の解明をしようと思っていたと話す。

カン・ドックは、硫黄アヒル事件以降、引き取り手の無いアヒルを使って毎日アヒル料理を作って食べていた。呆れるナジュテクにかまわず、硫黄アヒルの無害を身をもって実証しようと言うのだ。その時、ナジュテクが吐き気を催す。何と、ナジュテクが妊娠していた。硫黄アヒルは、逆に体に良いと認識する二人。ヨンセンはトックからナジュテクの妊娠を聞き、硫黄アヒルに問題は無いことを改めて確信する。ホンイに、試食の時に他に食べたものは無いか尋ねる。ホンイは、ヨンノからアワビの甘露煮をもらって食べたことを思い出す。ヨンノが怪しいと言うヨンセンだが、ミン尚宮はそれどころではないと言う。閑職に追いやられていることが問題だと言うのだ。
王は、明国からの使者を迎えて食事をしている。明国の使者は、前回の使者から水刺間に優れた料理人がいると聞いているが、それはこの者たち(チェ尚宮たち)かと尋ねる。何も言えない一同。
クミョンは、チェ・パンスルの部下からチョンホが済州島に渡ったことを知らされる。そこにパンスルがやって来て、チョンホを生かしておきさえすれば、チョンホを忘れるはずだったと念押しされる。
懐妊中の側室の料理の担当をしているミン尚宮たちのもとに、クミョンがやって来る。食が進まないので、献立を変えてはどうかというのだ。ヨンセンがそれに反論する。側室にふさわしい献立を食べ易く調理するべきだ、それがハン最高尚宮の教えだったと言う。そこにチェ最高尚宮がやって来て、謀反人の名前が聞こえるのはけしからんと言う。ヨンセンは、例え謀反人でも料理で間違ったことは教えていないと反論する。
チェ最高尚宮を怒らせてしまったミン尚宮たちは、白装束で最高尚宮の部屋の前でお詫びをする。意に介さず出入りするチェ最高尚宮。ミン尚宮は、ヨンセンも詫びるように言うが、ヨンセンは拒否する。戻ってきたチェ最高尚宮は、ミン尚宮たちの部署替えをすると言う。与えられたのは、もやしを育てたり油を搾ったりする仕事だった。ミン尚宮とヨンセンは、こうなったのもヨンセンのせいだと責める。ヨンセンはいたたまれず外に出る。そこに一匹の犬がやって来る。犬を抱くヨンセン。
チャングムは、他の奴婢たちに薬草を正確に分類して教えている。それを見たチャンドクは、医女にならないかと誘う。チャングムはそれを断る。その場に急患の知らせが来る。チャンドクはチャングムを連れて患者宅に急ぐ。患者の家では、子どもが皮膚病で苦しんでいた。しかし、チャンドクは薬の処方をしない。貧しい患者の家では、薬代を払えないからと言うのだ。それに憤慨したチャングムは、チャンドクから処方箋をもらい出て行く。にやりとするチャンドク。その足でチャングムは、チョンホに会いに行く。薬を買うので、チョンホに金を貸してほしいというのだ。チョンホが金を渡すと、チャングムは、クマンとチャンドクが何やら企んでいるらしいと報告する。薬を調達して患者宅に戻ってきたチャングムだが、水に塩分が混じっていて煎じることができない。わき水が出ている場所に行くが、係の人間から身分の低い者に分ける水は無いと、乱暴に追い返される。チャングムは、道行く人からイルラ山の中腹にわき水があると聞かされる。水瓶をもって水を汲みにいくチャングム。近くにチョンホも来ていて、チャングムと出会う。クマンが兵士を連れてどこかに行くので、つけてきたと言うのだ。クマンはチョンホたちを見つけて、事情を話す。島には真水が少ないので、雨水を濾過する施設を作っていると説明する。その場にチャンドクがやって来て、金持ちから巻き上げた金で建設していること、外敵から島を守ることも大事だが、病気にならないよう民を守ることも大事だと話す。チャンドクを見直すチャングム。
チャングムは、水を持って患者宅に向かう。チャングムは薬を煎じながら、チャンドクがどういう人格の人間なのか、推し量っていた。薬を持って患者の部屋に来たチャングムは、チャンドクから病気はかかってから直すよりも予防する方が大事だと聞かされる。
ある日チャングムがチャンドクに連れられていった往診先は、流刑者の住まいだった。見張りの兵士をかいくぐって治療してしまう。その結果として、チャンドクは蔵に閉じ込められる罰を受ける。事情を知るチャングム。翌日、チャンドクに役所から呼び出しがかかる。チャンドクを内医院に迎えるというのだ。それを断るチャンドク。しかしその話を聞いてチャングムは、医女になれば宮中に戻れる可能性があることを知る。チャングムはチョンホのもとに走り、医女になると宣言する。
   ☆
今回はヨンセンが強いです。しかし、ミン尚宮たちの立場がますます悪くなっていきます。ヨンセンは、ミン尚宮たちに責められて、外で明国の犬と出会います。この出会いがヨンセンの運命を変えます。ところで、明国の使者の「優れた女官とはこの者たちか」と言ったのは強烈な皮肉でした。
   ☆
今週の名言
「病気にかかってから直すよりも、病気を予防する方が大切」
皮膚病にかかった貧しい子どもの患者の家で、チャンドクがチャングムに言った言葉。予防医療の考え方ですね。同じチャンドクの、「外敵から国を守ることも大事だが、民を守ることも大事」という台詞も名言でした。今回はどちらにするか迷いました。

2006年5月18日木曜日

日テレ男性アナ

日本テレビの男性アナウンサーが不祥事を起こしたらしいですが、日本テレビは「社員のプライバシーにかかわることなのでコメントできない。当社としてはすでに社員に対し適切な対応を取っている」とコメントしたらしいです。
なかなか良い対応なので、今後は日本テレビの報道では、全ての事件・事故について関係者のプライバシーに配慮して匿名報道を心がけてほしいものです。

asahi.com
http://www.asahi.com/national/update/0517/TKY200605170107.html

2006年5月17日水曜日

Canon EF-S 10-22mm f/3.5-4.5

キヤノンのAPS-Cサイズデジタル一眼レフカメラ(EOS 30D、EOS Kiss Digital Nなど)用のレンズにEF-Sシリーズがあります。対応カメラボディにしか付かないのですが、私が使っているEOS 20D用にEF-S 10-22mm f/3.5-4.5を購入しました。今まではEF17-35mm f/2.8Lを使っていたのですが、20Dで使ったときワイド側の引きが物足りなくて買ったのです。L玉に比べてどうか、と余り期待せずに使ったのですが、期待以上でした。
歪曲収差が目立たず、逆光にも強い、そして、EF17-35mmで目立っていた色収差も軽減されています。お買い得の1本と言って良いでしょう。



Scavi di Pompei, Italia
Canon EOS 20D, EF-S10-22mm f/3.5-4.5(f=10mm), 1/800sec. F6.3


Canon EF-S 10-22mm F3.5-4.5 USM APS-Cデジタル一眼用

2006年5月16日火曜日

Gメン現象

Gメン現象【Gめんげんしょう】G Men Phenomenon

知り合いである数人が道を歩くとき、横に並んで進む状態。TBSのドラマ「Gメン'75」(1975〜1982)において、オープニング映像で出演者が道幅いっぱいに横に並んでカメラに向かって歩いて来る、という映像から。
心理学的には、グループメンバーの力関係が同位の場合にこの現象が起こると言われている。後ろから歩く人、前からすれ違う人にとって迷惑になる場合がある。Gメン効果とも言う。

その他の造語
出口効果
peraperativement

2006年5月15日月曜日

ワールドカップ出場選手決定

いよいよサッカーワールドカップドイツ大会の出場選手が決まりました。私も納得の人選です。私なら遠藤の代わりに松井を選んだかも知れませんが、ジーコ監督の考え方も分かります。

後は、本大会での健闘を祈るのみです。

GK
川口、土井、楢崎
DF
加地、駒野、中沢、宮本、坪井、田中、三都主、中田(浩)
MF
福西、稲本、中田(英)、小野、小笠原、遠藤、中村
FW
高原、大黒、柳沢、玉田、巻
※ジーコ監督の発表順。なお、ジーコ監督は三都主をアレックスと発表した。
※5月30日、怪我の田中に代えて茂庭が召集された。

MotionCam

Mac用の周辺機器メーカーとしては、一時期隆盛を誇っていたインタウェア(2000年に倒産)のMotionCamというWEBカメラがあります。当時iMacと一緒に購入したのですが、会社は倒産し、OSはMacOS Xに移行してドライバーも無いのでがらくた入れにしまわれていました。

思い立ってMac用のWEBカメラを検索してみたのですが、今ひとつベストな物がありません。Windows用はたくさんあるんですが・・・。しかしいろいろ検索してみると、IOXpertsという会社が汎用ドライバーを出しています。これで、Windows用に買ったCreative Technology社のWebCamが使えるかと思ったのですが、NG。そこで、上記のがらくたカメラを繋いでみた訳です。見事復活しました。ちゃんと映像が出ます。

後で分かりましたが、インタウェアのドライバー(当時)を配布しているサイトも見つかりました。それにしても、MotionCamは当時26,000円もしたんですね。今ではあり得ない・・・。

IOXperts
http://ioxperts.com/index.html

Web YDO INTERWARE
http://www6.airnet.ne.jp/ydo-yama/interware/index.html

2006年5月14日日曜日

第28話 助け船

ハン最高尚宮の亡骸を前に、チェングムは泣き崩れる。先を急がせようとする兵士たち。兵士はその場に遺体を埋葬し、出立させる。チャングムは、ハン最高尚宮をこんな目に遭わせた者を絶対に許さないと心に誓うのだった。
ミン・ジョンホは、内禁衛の長官の屋敷から解放され、宮中に向かう。しかし、チャングムたちは済州島に送られていた。馬を奪って追いかけるチョンホ。しかし一足遅く、船は出立した後だった。
ハン最高尚宮が亡くなった知らせが、内侍府の長官からヨンシン女官長たちにもたらされる。チェ尚宮はチャングムがどうなったか尋ねると、チャングムは済州島に渡ったらしいと聞かされる。クミョンとヨンノがハン最高尚宮が亡くなったことを話しているところに、ヨンセンがやって来る。自分も謀反に加担したので済州島に行きたいと言う。それを女官長に伝えてほしいと頼む。それをたしなめるクミョン。その後ヨンセンは女官長に直訴する。激怒する女官長。ミン尚宮がやって来て、ヨンセンを連れ出す。
一方カン・ドックは、ナジュテクのへそくりを探し出し、済州島に向かおうとする。ナジュテクに見つかり、謀反の罪は風向きが変われば許されることもあると諭される。それでも出て行こうとしたところに、チョンホがやって来る。チョンホを非難するナジュテク。チョンホは、自分が密偵に襲われて倒れたのを手当てしてくれたのは、チャングムだったことを知る。愕然とするチョンホ。

済州島にやってきたばかりのチャングムは、何度も脱走を試みていた。見張りの水軍の兵士クマンも手を焼いていた。チャングムが物置に閉じ込められると、そこに一人の女がいた。どうしても島から抜け出したいと言うと、何やら知恵を授けてくれる。翌朝、その女がクマンを呼び出す。何事かとやってきたクマンたちに、チャングムが水痘にかかったと言う。クマンたちはチャングムを納屋に隔離する。しかし、見張りの兵士が居眠りした隙に、チャングムは逃げ出す。そして、女に言われた通りに海岸を通って辿り着いたのは水軍の見張り小屋だった。慌てて逃げ出すチャングム。チョンホは済州島にやってきていて、その様子をチャングムと知らず眺めている。
つかまったチャングムは役人に鞭打ちの罰を言い渡される。また、もう一度脱走を試みたら、牛島(ウド)の放牧場に送るとも言われる。チョンホが役所でチャングムの消息を尋ねると、チャングムは何度も脱走を試みていて、やがて死んでしまうだろうと言われる。驚くチョンホ。鞭打ちの罰を受けたチャングムは、嘘を言われた女を見かける。丁重に扱われている様子だ。周りの奴婢からチャンドクという名前を知り、両班からも慕われているという話を聞く。不思議に思うチャングム。
チョンホが辞表を出して出て行ったことを知った内禁衛の長官は、自分の落ち度だと言う。そして、何らかの手を打たねばと考える。水刺間では、予想通りチェ尚宮が最高尚宮に就任する。祝いの席でミン尚宮は、自分を手足のように使ってほしいと申し出る。チェ尚宮は、これからは水刺間をチェ一族の伝統通りに運営すると宣言する。チャンイと二人になったミン尚宮は、チャンイからチェ尚宮に反抗するはずではなかったかと責められる。しかし、ミン尚宮にも限界があった。面従腹背で生きていくと言うミン尚宮。チャンイも、ミン尚宮についていくと言う。
チェ一族の屋敷では、チェ尚宮の最高尚宮就任の宴が催されている。その場にオ・ギョモも招かれており、これで安泰だと高笑いする。チェ最高尚宮は、水刺間をチェ一族のやり方で運営し、手始めに出納係を廃止すると言う。一方クミョンは、チョンホが役所を辞したことを知る。そして、クミョンは何かに思い当たる。
チャングムたちは馬の世話をすることになった。何度も脱走を試みたため、足かせをはめられるチャングム。その足は傷だらけだった。チョンホはチャングムを尋ねて来るが、馬の世話に出たことを知らされる。後を追うチョンホ。その頃チャングムは、馬を放してその隙に逃げ出していた。あわやつかまる寸前にチョンホに助けられる。
隠れ場所でチャングムは、怪我をしたチョンホを手当てする。その手の温かさを覚えていると言うチョンホ。そして、脱走の手筈を整えていると伝える。しかしチョンホは、いつまでも逃げている訳にはいかない、いつか自分が汚名を晴らすまで待ってほしいとも言う。チャングムは、ハン最高尚宮が「先に宮中に戻る」と言って死んでいったので、自分も宮中に戻らなければならないと言う。
翌朝、脱走を手伝う船頭がやって来る。チャングムは船頭に付いて行く。しかしその足取りはだんだん重くなる。そして、ハン最高尚宮の幻を見る。ハン最高尚宮は、チャングムに生き抜くように言うのだった。
結局チャングムは、チョンホとともに役所に自首する。役人は、チャングムを牛島の放牧場送りにすると言う。チョンホは何とかそれは勘弁してほしいと言う。何者だと訝しがる役人のもとに、チョンホの部下がやって来る。チョンホが水軍の武官に就任したというのだ。驚く役人。慌てて縄を解かせる。しかし、牛島の放牧場送りの撤回はできないと言う。仕事をやらせる者もいないとも言う。そこに、チャンドクがやってきて、自分に任せてほしいと言う。
   ☆
ハン最高尚宮の汚名を晴らすため宮中に戻ろうとするチャングムですが、チョンホの説得にあって考えを改めます。また、今後大きく運命を変えるチャンドクと出会います。チャングムが死罪にならなかったのはチョンホの働きがあったからですが、ナジュテクはそれを知るすべもなく、チョンホに冷たくあたります。トックを諭すナジュテクも、チャングムを思う気持ちは同じだったのですね。
   ☆
今週の名言
「何の力もない庶民は、時が一番の薬」
宮中でヨンセンに出会ったカン・ドックが言った言葉。ヨンセンがチャングムに手紙を渡してほしいと頼んだとき、チャングムのことは忘れてくれと言った時の台詞です。この時トックは、ヨンセンに何か薬らしき物を渡していますが、トックの怪しさは別にしても、友を失った辛さは時間しか癒せないと言うことでしょうか。でも、ヨンセンの思いはやがて通じます(第35話)。

2006年5月13日土曜日

水原華城

連休中、韓国に行ってきました。滞在中、ソウルの近くの世界遺産・水原華城の城壁を約3時間かけて、歩いて一周しました。最初の上り坂がきついのですが、あとは何とかなる感じ。でも、行った日はとても暑かったので水分補給が欠かせません。
また、ガイドブックでは無料で入れることになっていますが、チケット売り場ができていて、おじさんに「チケットを買って下さい!」と言われました(と、思います。韓国語で言われたのではっきりしません)。1,000ウォンを払ってチケットと地図をもらいました。

それにしても、あんなに広い城壁でチケット売り場は3箇所のみ。別にフェンスで囲っている訳でもなく、自由に出入りできます。どうやって入場者全員にチケットを買わせるのか疑問。しかも、地元の人は犬の散歩をしていたりします。地元民はもちろん無料なのでしょうね・・・?

しかし、最も標高の高いところにある西将台(ソジャンデ)が、5月1日に放火に遭い焼失。私が行った時は修復工事中でした。世界遺産に火を点けるってどーゆーこと!

流石に一周した後はくたびれましたが、八達門(パルダルムン)に戻った時はちょっとした達成感でした。近くのロッテリアで喉を潤しつつ、撮った写真をデジカメ画面で確認しました。



修復工事中の西将台(2006/5/8)

2006年5月12日金曜日

第27話 偽りの自白

内禁衛の長官の働きかけにより、ハン最高尚宮とチャングムの取り調べが中止になった。チョン・ユンス医務官はチェ・パンスルを訪ね、形勢が不利になっていることを告げる。焦るパンスル。内禁衛の長官は、王が高熱を出して倒れた原因が硫黄アヒルのせいではないことを示すため、もう一度ハン最高尚宮たちに同じ食材を使って料理を作らせる。その場にはオ・ギョモをはじめ、関係者が集められていた。衆人環視の中で調理するハン最高尚宮たち。
その頃、ヨンノはホンイに女官長に手紙を届けるよう言いつけていた。水刺間への立ち入りが禁じられているので嫌がるホンイ。ヨンノは言葉巧みにホンイをそそのかす。そして、ホンイが前から食べたかったと言っていたアワビの甘露煮を差し出す。ホンイは、引き換えに水刺間を訪ねることを承知するのだった。
水刺間では出来上がったアヒル料理を誰が試食するかでもめていた。関係者には試食させる訳にはいかない。ユン・マッケが指名されたが、ヨンセンが「駄目!」と叫ぶ。オ・ギョモは理由を尋ねるが、答えられない。しかし、内禁衛の長官はユン・マッケは止めると言う。そこにホンイがやって来る。何事か女官長に耳打ちする。ホンイを見つけたオ・ギョモは、ホンイに試食させると言う。恐る恐るアヒル料理を食べるホンイ。一同はそれを見守る。

牢に戻されたチャングムはハン最高尚宮に熱があることに気がつく。牢番に薬を工面するよう頼むが、聞き入れられない。ハン最高尚宮は、「大丈夫」と言う。
翌日、ホンイが高熱を出した。医女は王の病状と同じだと言う。ミン尚宮たちは不思議がるが、原因が分かるはずも無い。
オ・ギョモは、硫黄アヒルが健康に良いと主張した町医者を問いつめる。そして、その町医者が昔チョ・グァンジョの治療をしたことが発覚する。今回の件とは何の関係もないと主張するが、オ・ギョモは聞き入れない。そして、チョ・グァンジョを紹介したのがミン・ジョンホであったことまで明らかになる。内禁衛の長官は、このままではチョンホにまで累が及ぶと判断し、話をそこで遮り、硫黄アヒルに問題が無いと言ったのは自分の誤りであったと言ってその場を退出する。
チョンホが潜んでいるところに部下から知らせが来る。内禁衛の長官が至急屋敷に来るようにと言うのだ。しかし、屋敷に駆けつけたチョンホはその場で縛られ、拘束されてしまう。「なぜそのようなことをするのか」と抗議するが、内禁衛の長官は、このままではチョンホの身が危ないと言う。
オ・ギョモはチェ・パンスルに、チョンホが地方に派遣されてるのは確かかと尋ねる。パンスルは、部下が確かめたので間違いないと言う。またパンスルは、チョ・グァンジョらを陥れる格好の人物を見つけたと言う。
取り調べのために連れてこられたハン最高尚宮たちは、その場にチョンホの副官がいるのに気づく。厳しい拷問を受けた様子だ。
クミョンはチェ尚宮に、ハン最高尚宮たちがどうなるか尋ねる。チェ尚宮は冷たく「死んでもらう」と答える。そして、火種は必ず消し止めなければならないと、自分に言い聞かせるように言うのだった。
あまりにも厳しい拷問に耐えかねたアヒル商人は、ついに偽りの自白をする。ハン最高尚宮に頼まれてアヒルに硫黄を食べさせたというのだ。また、それを伝えたのはチョンホの副官だとも言う。ハン最高尚宮は、チャングムを助けるために「チャングムは知らなかった」と申し立てる。そして、ハン最高尚宮も偽りの自白をするのだった。
牢に戻されたハン最高尚宮のもとに、チェ尚宮が尋ねて来る。チェ尚宮の差し金だろうと厳しく問いただすが、チェ尚宮は否定する。「このようなことになったのは自らが招いた結果だ」と言うのだ。ハン最高尚宮は「チャングムだけは助けてくれ」と懇願するが、チェ尚宮は何も答えない。チェ尚宮は、牢に戻されるチャングムとすれ違うが、そのまま立ち去る。
牢に戻ったチャングムは、ハン最高尚宮になぜ偽りを言ったのかと問いただす。ハン最高尚宮は、このままでは二人とも殺されてしまう、チャングムだけでも生き延びなければ、と答える。チャングムは、もうこれ以上重荷を背負って生きるのは辛過ぎると言うが、ハン最高尚宮は、チャングムは自分の娘であり、娘を死に追いやる母はいないと言う。
チェ・パンスルは、パク・プギョムにハン最高尚宮たちを死罪にするよう頼む。同席したチェ尚宮はそれを遮るが、その後の言葉が続かない。
内禁衛の長官の屋敷に監禁されているチョンホが暴れている。部下がやって来ておとなしくしてほしいと言う。チョンホは、内禁衛の長官に会わせてほしいと言う。内禁衛の長官に会ったチョンホは、ここまま無実の者が処刑されるのは忍びないと言う。そして、自らが掴んだオ・ギョモとチェ・パンスルの関係をネタに、取り引きしてほしいと頼む。内禁衛の長官は深く悩む。
翌朝、宮中で内禁衛の長官はオ・ギョモを呼び止め、何かを伝える。その後、オ・ギョモは王に関係者を全員死罪にするべきと主張する。皇后は「ハン最高尚宮が自白したのは本当か?」と尋ねるが、オ・ギョモはその通りと答える。王は、死罪にするよう命じる。
処罰が決まったので、ハン最高尚宮たちは牢から出される。流刑中のチョ・グァンジョは死罪、チョンホの副官は取調中に死亡したが家族を奴婢にするという決定が伝えられる。一方、ハン最高尚宮とチャングムは奴婢の身分にし、済州島(チェジュド)に追放となる。胸を撫で下ろすハン最高尚宮たち。
女官長は、チェ尚宮に邪魔者はいなくなったと言う。しかし、浮かない表情のチェ尚宮。その場にヨンセンがやって来て、自分も済州島に行くと言う。それを聞いてヨンセンを叱りつける女官長。同行したミン尚宮は、何とか見送りに行く許可を与えてほしいと言う。女官長は取り合わないが、チェ尚宮が「私からもお願いします」と言う。それを聞いて、女官長は渋々認める。
済州島に送られるハン最高尚宮たちを涙ながらに見送るミン尚宮、ヨンセンそしてチャンイ。ハン最高尚宮はミン尚宮に、みんなの面倒を見るように言う。また、チャンイにつまみ食いをせずに仕事に励むように言う。その場にカン・ドック夫妻も駆けつける。また、人知れずチェ尚宮とクミョンも来ていた。涙ぐむクミョン。
体調を崩していたハン最高尚宮は、港への道のりでとうとう倒れてしまう。チャングムはハン最高尚宮を背負って歩く。チャングムとハン最高尚宮は、今までのことをいろいろと語り合う。しかし、意識が薄れていくハン最高尚宮。そして息を引き取ってしまった。
   ☆
とうとうハン最高尚宮が亡くなってしまいます。この物語の前半が終了し、チャングムが汚名を晴らすための戦いが始まります。それにしても、ハン最高尚宮を死に追いやったチェ尚宮ではありますが、憎めないんです。チャングムたちを見送りたいという申し出に、自分からも女官長に頼んだり、次期最高尚宮就任が決定的になっても浮かない顔をしていたり、チェ・パンスルがハン最高尚宮たちを死罪にするよう依頼しているのを思わず遮ったり。
   ☆
今週の名言
「お前の良さは人より秀でていることではなく、何があっても怯まず前に進むこと」
チャングムに背負われたハン最高尚宮が、チャングムを評して言った言葉。チャングムを、才能よりも努力の人と判断しているとも受け取れます。
「私は先に宮中に戻る」という台詞も印象的ですが、名言としてこちらを採りました。

2006年5月11日木曜日

ジャーゴン

あるMCが、「竹馬の友」を“たけうまのとも”と読んでいました。年齢的にそういう言葉を普段使わないのかなぁと思いましたが、職業柄それくらい知っておいてほしいもの。
と言いつつ、ITの業界には略語・ジャーゴンが溢れています。CPUやHDDは一般に理解されていると思うのですが、FSBとかリトルエンディアンとかになると認知度は怪しいものです。また、ビジネスの分野でCRMとかERM、SCMなど、門外漢には何のことか(元の言葉を知っても)意味不明となりかねない状況です。
ここで思ったのは、この種のジャーゴンを知っていれば知っているほど“偉い”と錯覚しがちなこと。用語を知っていることはそれなりに価値がありますが、内容を知ることはもっと価値があり、一般の人にわかりやすく説明できることは最も価値がある、ということです。

2006年4月30日日曜日

第26話 罠

王が倒れたという知らせを受けた水刺間の一同は驚くが、とにかく事態を把握するべきとチャングムに促され、ハン最高尚宮は王のもとに向かう。高熱を出して意識の無い王を診察した侍医は、皇后や皇太后に説明を求められるが答える事が出来ない。オ・ギョモから王の病気が回復しなければ命は無いと脅かされる侍医とチョン・ユンス医務官。別の医務官からも、診断と処方に誤りが無いのなら王の病状が悪化するのはおかしいと指摘される。窮地に立つチョン医務官たち。
王が倒れたという知らせはチェ尚宮たちにももたらされる。チェ尚宮は千載一遇のチャンスと捉える。チェ・パンスルに手紙を書き、ハン最高尚宮に責任をなすり付ける工作を始める。パンスルはチョン医務官を見つけ、力になると言う。ハン最高尚宮が食べ物に毒を入れた事にするというのだ。自分の身が危ないチョン医務官は、その工作に同意する。まずチョン医務官は武官を連れてハン最高尚宮を連れ出す。ハン最高尚宮はオ・ギョモらから、食材に問題があったのではないかと指摘される。そして、現地で新鮮な野菜、魚介類、そしてアヒルを調達した事が明らかになる。ハン最高尚宮は調査が行われる間は監察房に入れられる事になった。
チェ・パンスルは、医務官たちの食材調査の際、「毒キノコを渡した」と偽りの証言をする者を手配したという話をチョン医務官にする。

一方、カン・ドックはヨンセンから王が倒れた話を聞き、何かの陰謀だと言う。そして、王子が倒れた時にチャングムが助けてくれたお礼に、自分が事実を明らかにしてチャングムと王を助けると言う。家の前でアヒル料理を作って実験するトック。ナジュテクはそれを非難するが、チャングムを助けたいと言う話に渋々納得する。そこにミン・ジョンホがやって来て、王が倒れた話とハン最高尚宮が取調中である事を知る。チョンホも事態を把握するために調査すると言う。
その頃、チョン医務官は現地での食材調査の際、アヒルが猛毒の硫黄の混じった水を飲んでいる事実を掴む。これが王が倒れた原因と早合点する。その知らせを聞いたチェ・パンスルも、毒キノコの手筈は必要無かったと喜ぶ。
硫黄アヒルの件を取り調べで尋ねられたハン最高尚宮は、それを知らなかったと弁解する。しかし、ハン最高尚宮は役所に連行される事になった。途中チェングムに出会い、アヒルの件を調べてほしいと頼む。チャングムは菜園のチョン・ウンベクに相談しようとするが、ウンベクは出て行った後だった。チャングムはカン・ドックに助けを求める。トックはチョンホと、チョンホの知り合いの医者を連れてアヒルを売った商人に会いに行く。
チェ・パンスルはハン最高尚宮とチャングムを陥れようとオ・ギョモに手を回す。オ・ギョモは、チョ・グァンジョ一派の排斥を狙ってこの事件を利用する事をもくろむ。
現地についたチョンホ一行は、アヒル商人からアヒルに問題は無いと言う説明を受ける。同行した医者も、アヒルが硫黄を解毒するので人間が食べても問題ないどころか、かえって健康に良いと言う。これで助かると思ったのもつかの間、その場に役人が到着し、大逆罪の疑いで商人を役所に連行してしまう。さらに宮中では、チャングムも大逆罪の疑いで連行されてしまった。尋問官に任命されたオ・ギョモは、ハン最高尚宮らを厳しく取り調べる。アヒルを使ったのは誰の差し金かとハン最高尚宮に問いただすが、誰の指示でもないと答える。
チョンホは、ハン最高尚宮らが窮地に陥っている事態を打開するため、宮中に行き、内禁衛の長官にアヒルに問題は無い事を説明する。しかし、オ・ギョモらの不正の十分な証拠を掴んでいない間は、うかつに追求できないと説得され、ひとまず宮中を去る。だが、その姿をパク・プギョムに目撃されてしまう。
その後、内禁衛の長官は侍医らを訪ね、アヒルに問題は無いはずだと指摘する。硫黄を取り除く処方をしても王が快復しない事から、実はアヒルに問題が無い事を知っている侍医たちは狼狽える。また、内禁衛の長官はオ・ギョモの取り調べの現場に向かい、取り調べを中止するように言う。アヒルに問題が無い事が判明したので、しばらく取り調べが中止になったというのだ。
チェ・パンスルたちは、ハン最高尚宮たちへの追求が止まってしまった事態を憂慮する。そして自分たちを妨害しているのがチョンホらしいことを掴み、部下に動きを探らせる。
ナジュテクがチョンホの使いで牢にやって来る。チョンホからの手紙をチャングムに渡す。そして、返事を書けるようノリゲを差し出す。それを見て驚くチャングム。それは父親の形見だった。錦鶏の調達に行ったとき助けた武官はチョンホだったのだ。驚くナジュテクとチャングム。
ミン尚宮、ヨンセン、そしてチャンイは女官長の執務室に、ハン最高尚宮が放免されるように働きかけてほしいと直訴に来る。そんなに簡単ではないと一喝され、引き下がる三人。
パンスルの部下は、チョンホがオ・ギョモらの不正とチェ・パンスルとの結びつきを掴んでいることを知る。ピルドゥはそれをパンスルに報告する。パンスルとチェ尚宮は、チョンホをチョ・グァンジョと結びつけ、ハン最高尚宮やチャングムとまとめて片付けようと言う。それを聞いて動揺するクミョン。打ち合わせのため料亭に向かったパンスルの前にクミョンが姿を現す。クミョンは「チョンホだけは駄目だ」と言う。訝しがるチェ尚宮たち。しかし、クミョンにチョンホを慕っていると打ち明けられ、驚く。クミョンが去った後、チェ尚宮とパンスルは、事態をどう収めるか苦悩する。
牢の中でハン最高尚宮とチャングムが話している。チャングムは、母親に出来なかった事をハン最高尚宮にしてあげたいと言う。その時武官がやって来て、牢から出るように命じる。
   ☆
後に言う「硫黄アヒル事件」です。ハン最高尚宮の失態(食材の調べを十分にしなかった事)と偶然(王が倒れた事)を千載一遇のチャンスと捉えたチェ一族とオ・ギョモが、ハン最高尚宮たちに攻撃を仕掛けます。また、立場が危ういチョン・ユンス医務官たちもそれに加担します。しかし、因果は巡ります(第43話)。そして、王の病気が判明するのはかなり後になってからです(第45話)。
   ☆
今週の名言
「女官として生きる辛さは、お兄様には分かりません」
クミョンがミン・ジョンホを慕っていると打ち明けたとき、チェ・パンスルがクミョンを批判したのをチェ尚宮がかばった台詞。この直前チェ尚宮はクミョンに、ミョンイの死に関わった事を話した時の涙は、最高尚宮になれなかった時に流した涙よりずっと辛そうだった、と指摘されています。チェ尚宮はクミョンを非難する立場にありますが、女官として、またチェ一族を支える歯車として生きてこなければならなかった自分の境遇と合わせて、クミョンを思わずかばってしまったという場面です。

2006年4月28日金曜日

愛※心

日本人なら米を食べるべきであろう。最近米を食べなくなったのは教育が悪いからだ。押し付けられた憲法のもとで、間違った教育をする教師も問題だ。そうだ、法律で「米を愛する心」を教える事にしよう。米を食べない奴は非国民だ。断罪されるべきだ・・・。

「でもセンセイ、食料統制をする訳には行きませんが」
なるほど、では「米を育む田畑を愛する心」にするか。

   ★

私が日本が好きなのは、お米と漬け物が食べれて、かつ、イタリアンもフレンチも、インドカレーも、中華も、タイ料理も、スペイン料理も、いろんな物が食べられるからなんですが・・・。

2006年4月26日水曜日

Canon EOS-3

いつの間にか、キヤノンのWWWページの製品一覧からEOS-3が消えています。しかし、これに関する発表は特に無いようです(ひっそりとフェードアウト?)。これで、プロ用の1V、アマチュア用の7sの二機種になりました。また、普及機のKiss7とKiss Liteを加えると四機種のラインアップになります。ニコンが銀塩からの事実上の撤退と騒がれましたが、キヤノンもラインアップを見る限り大して違いは無くなりました。

ニコンのWWWページではF6、U2、FM10が残っていますが、F6がプロ用、FM10がアマチュア用、U2が普及機という位置づけで、キヤノンのラインアップにそっくりです。ただ、このうち残存が発表されたのはF6とFM10の二機種です。FM10はOEMなので、ニコン製はF6のみという事になります。
しかしこの関係で行くと、EOS 7sは台湾製のはずなので、“純粋の”キヤノン製は1Vのみという事になるのかも知れません。


仕事で使ったカメラは、FD時代はT-90、EOS(銀塩)時代は1Nと3だったのですが、T-90と3は耐久寿命が尽きるまで使い込みました。それだけに、寂しい想いです。

キヤノン・製品ラインアップ
http://cweb.canon.jp/camera/eos/index.html

ニコン・フィルムカメラ
http://www.nikon-image.com/jpn/products/camera/film/index.htm

2006年4月25日火曜日

星に名前を・・・ PartII

以前書いたブログ記事「☆に名前を・・・」で、企業が勝手に星に名前をつけて“売りさばく”商売の話を紹介しましたが、IAU(国際天文連合)やIPS(国際プラネタリウム協会)などが「それには公的な意味は無い」と警告しているにも関わらず、相変わらず商売として成り立っているようです。そんな意味の無いものに日本円で数万円も出す人がいるのですが、例えばそのお金をユニセフに寄付してはどうでしょうか?
「星に名前を付ける」というのは確かに夢のあるお話ですし、それを叶えたいという希望も理解できます。(またその方法は皆無ではありません)
でも、世界で困っている子どもたちを陰ながら救うことも、それ以上に意味のあることですし、同じ夢を見るなら、その子どもたちの将来の夢をいっしょに見ることの方がはるかに意義深いと思うのです。

日本ユニセフ協会
0120-88-1052

IPS Official Statement on Star Naming
http://www.ips-planetarium.org/pubs/ips-starnaming.html

2006年4月24日月曜日

第25話 母の敵(かたき)

チャングムは、母の親友がハン最高尚宮であることを知り、また、ハン最高尚宮は親友だったミョンイの娘がチャングムであったことを知る。チャングムの女官身見習いの頃の行動を思い出して、合点するハン最高尚宮。そして、二人は固く抱き合うのだった。ハン最高尚宮は、ミョンイとの思い出の場所をチャングムに案内して回る。また、ハン最高尚宮は、なぜミョンイが死ぬことになったのか、チャングムに尋ねる。チャングムがその経緯を説明すると、ハン最高尚宮は、ミョンイが無実の罪で追求され、罠にはめられたと言う。それを確かめるため、母の手紙を隠している東屋に向かう二人。しかし、チャングムが手紙を入れた箱を開けてみると、手紙が消え失せていた。
部屋に戻った二人は、ミョンイの日記(飲食抜記)をヨンノが持っていたことから、手紙もヨンノが盗んだのではないかと推測する。そしてハン最高尚宮は、ヨンノの後ろにいるのは、チェ尚宮しかないと言うのだった。

ハン最高尚宮は、ヨンノを蔵に呼び出し、ミョンイの日記のことを問いつめる。しかし、ヨンノはあくまでもシラを切る。「失敗だった」と後悔するハン最高尚宮。ヨンノがシラを切り通すつもりであれば事態を明らかにできないばかりか、かえってハン最高尚宮が事実を掴んだことをチェ尚宮側に知られてしまう結果になるからだ。ミョンイの手紙もチェ尚宮側に読まれてるはずということから、ハン最高尚宮はチャングムの身が危険だと言う。
クミョンが尚宮の食事の器に何かを入れようとした時、「ハン最高尚宮が呼んでいる」と言われる。最高尚宮の部屋に行くと、チェ尚宮とヨンノも呼ばれていた。ハン最高尚宮は、三人に太平館に行くよう命令する。「理由は?」と聞くチェ尚宮に「理由など無い」と素っ気ない。直ちに出立するように、と言うのだった。チェ尚宮は女官長に相談しに行こうとするが、ハン最高尚宮に止められる。この件は既に女官長には報告済みと言う。否応無しに宮殿から出される三人だった。
しかし、ハン最高尚宮は、当面チェ尚宮たちを追い出しても、チェ一族がこのまま引き下がるとは思えないと言う。そしてチャングムに、このことを相談できる人、すなわちミン・ジョンホに連絡するように言う。
チョンホは地方に派遣されたと聞いているチャングムは、所在が分からず宮中に来たカン・ドックに話をする。するとトックは居場所を知っていると言う。ハン最高尚宮にそのことを報告し、チョンホに会いに行く許可を得る。トックの家にやって来たチャングム。何と、チョンホはトックの家にいた。隠密に行動しているというのだ。
チャングムはその夜、今までのいきさつを説明する。憤慨するチョンホ。そして、「あなたの痛みを分かち合わせてほしい」と言う。一方、チョンホとチャングムの微妙な関係に気づいたナジュテクは、チャングムに女官であることを忘れないようにと言う。
同じ頃、トックは売り物の酒をくすねてチョンホと飲む。チョンホは、密偵に襲われた時治療してくれた人物のノリゲの持ち主がまだ見つからないと言う。トックは、自分が探すと申し出る。チョンホはノリゲをトックに預ける。
翌日、チョンホはチャングムに、チャングムの父親の消息を調査したが、記録が無かったと報告する。残念がるチャングム。チョンホはチャングムを励ますのだった。
ヨンセンとチャンイが太平館に食材を届けに来る。すっかり落ち込んでいるヨンノ。ヨンセンは、王が温泉に行くので水刺間の女官も同行すると言う。それを聞いて何か思いつくクミョン。クミョンがチェ尚宮にそのことを報告する。チェ尚宮も何か気づく。このことはチェ・パンスルにも報告され、ピルドゥが呼ばれる。ハン最高尚宮とチャングムの暗殺を狙うらしい。
ハン最高尚宮は、水刺間に帰ってきたチャングムに、王の温泉での療養の件を話す。そして、行き先はチャングムにとって嬉しい場所だと言う。
王と一行は、温泉に向かう。現地では、尚宮や女官たちが食材の調達と調理にいそしむ。チャングムはアヒルの調達を担当する。アヒル料理をことさら褒める王であった。その後、ハン最高尚宮はチャングムを連れて外出する。行き先はミョンイの生家だった。3年前までミョンイの父親、つまりチャングムの祖父が住んでいたと言う。そして、ミョンイの昔話や、祖父がミョンイやハン最高尚宮が米を送っても受け取らなかったという話をする。
その帰り、ハン最高尚宮とチャングムはピルドゥたちに襲われる。しかし、チョンホの部下が間に入り、助けてくれる。チャングムたちが襲われる危険があると、チョンホが護衛に差し向けていたのだ。ピルドゥは、内禁衛の妨害により襲撃が失敗したことを報告する。チェ尚宮は、内禁衛が動いていることを知り、危機感を募らせる。
ミン尚宮とヨンセンは、ハン最高尚宮たちが温泉に浸かりに行ったと勘違いし、夜中にこっそり温泉場に行く。お湯をお土産に持って行くヨンセン。ミン尚宮は苦労して片足だけお湯に浸かることができた。
王がもう一度アヒルの料理を食べたいと所望したため、療養の最後の日、ハン最高尚宮たちはアヒル料理を作る。しかし翌日、宮殿に帰った王が高熱を出して倒れたという知らせが届く。
   ☆
チェ尚宮役のキョン・ミリさんが唯一「ハン尚宮役がうらやましい」と言った、チェングムとハン最高尚宮のシーンの登場です。お互いの情報を交換することにより、チェ一族の悪行が明らかにされて行きます。先手を打ってチェ尚宮たちを追い出したものの、それで収まるはずも無く、逆襲が始まります。
   ☆
今週の名言
「私にはそういう生き方しかなかった」
チョンホがチャングムから経緯を聞いた後、チャングムに「強く生きてきたのですね」と言ったときのチャングムの答え。チャングムがそうなら、クミョンもそうなのか、という疑問が生じます。尚宮の料理の器に何かを入れようとしたクミョンも「なぜこんなことをしなければならないのか」と自問しています。
人は環境(運命)にどう対抗できるのか、これはこの物語の裏テーマだと思っています。

2006年4月21日金曜日

今度はマミヤ

マミヤと言えば中判カメラのメーカーとして有名ですが、一般には余り知られていないかも知れません。今度はそのマミヤがカメラ事業から撤退するという発表がありました。京セラ(コンタックス)の撤退、ニコンの事実上の銀塩撤退、コニカミノルタの撤退と続いてきただけに、もうそれほど驚かなくなりましたが、この流れは止まりません。

さて、新規参入組の松下電器、ソニーはどうでしょう。ソニーは先般、αブランドでデジタル一眼レフカメラを発売すると発表しました。期待しましょう。

マミヤ・オーピー株式会社
http://www.mamiya-op.co.jp/home/index.htm

SONY α
http://www.sony.jp/products/di-world/alpha/

2006年4月17日月曜日

第24話 危機迫る

帳簿の中に日記を見つけたチェ尚宮は、ハン最高尚宮の日記だろうと推測する。他の帳簿と一緒に返すようヨンノに指示する。その頃帳簿を探していたチャングムは、ヨンセンやチャンイに尋ねるが、知らないと言う。ヨンセンはヨンノが怪しいと言う。そこにハン最高尚宮がやって来る。帳簿が無くなったと報告するチャングム。ハン最高尚宮は、出納係を設けて都合が悪くなった者が隠したのだろうと言う。その後、ヨンノはこっそり帳簿をもとの場所に戻しに来る。部屋を出ようとした所をチャングムとばったり出くわす。シラを切るヨンノ。ヨンノは退膳間で、ミョンイの日記(飲食抜記)が料理の秘伝が書かれた記録だと思い込み、密かに盗み見していた。それをヨンセンに見咎められる。その場にハン最高尚宮がやって来て、飲食抜記を取り上げる。ミョンイの日記と気づくハン最高尚宮。ヨンノは飲食抜記をハン最高尚宮に取り上げられたことをチェ尚宮に報告する。チェ尚宮はヨンノを叱責するが、ハン最高尚宮とチャングムがお互いに飲食抜記のことを口にしないなど、奇妙な行動に気がつく。クミョンは、チェ尚宮と同じ頃に宮中に上がった女官の物ではないかと言う。チェ尚宮は、ヨンノに日記の最後の日付がいつになっていたかを確認し、またチャングムの退膳間での行動や、幼い頃の土雨の知恵、ピルドゥの証言などを思い起こし、日記がミョンイのものであり、チャングムがミョンイの娘だと気づく。チェ尚宮は、クミョンにミョンイのことを打ち明ける。そして、最高尚宮に自分の犯した罪を知られれば、チェ一族は窮地に陥ると言う。クミョンはその前に対策を立てるべきと主張する。

チャングムは、飲食抜記が盗まれたことをハン最高尚宮に相談するか迷うが、甘酢の事を知るまだ会えないミョンイの親友に相談することにする。しかし、甘酢の瓶の蓋に入れた手紙は、読まれた形跡が無かった。チャングムは厨房の調味料を調べて、親友を捜そうとするが見つからない。
チェ・パンスルとオ・ギョモらは、ミン・ジョンホらの追求に手を焼いていた。宮中での横領の件は王に報告され、司䈎院の仕入れがチェ・パンスル商会に独占されていることも問題とされる。料亭で対策を練るオ・ギョモらは、まずは追求が誰の指示で行われているか探ることにする。
チャングムが東屋の軒下に隠していたミョンイの手紙をヨンノが盗み出す。そして、それをクミョンに渡す。クミョンはチェ尚宮に手紙を見せる。チャングムがミョンイの娘である決定的な証拠を手に入れた二人。
一方パク・プギョムは、チョンホが追求の第一人者であることを掴む。そして、チョンホとハン最高尚宮やチャングムの関係を調べる。オ・ギョモは、チョンホの弱みを握って追求をかわすよう指示する。チェ・パンスルは、チェ尚宮からチャングムがミョンイの娘であることを知らされる。しかし、ハン最高尚宮を亡き者にすることもできず、苦悩する。クミョンは、チョンホの立場が危ないことを知り、オ・ギョモへの追求を止めるように言う。しかし、チョンホは自分の立場を曲げない。そして、「クミョンさんはそんな人では無いと思っていた」と言う。クミョンは、苦しい時に苦しみを分かち合える人がおらず、自分の居場所はチェ一族しか無かったと弁明する。「人のせいにするのですか」と反論するチョンホに、クミョンは、ウナム寺に行ったときチョンホがチャングムのために筆を買い与えたことを知っていると言い、そのことを公言すればチョンホとチャングムは只では済まないと脅迫する。
翌日プギョムはオ・ギョモに、チョンホが内禁衛に戻り、国の防衛のため地方に派遣されることになったと報告する。そして、地方に行くからにはこれ以上の追求は不要だろうと進言する。
一方チョンホの上司は、オ・ギョモを追求するには確実な証拠が必要だとチョンホに言う。チョンホは「証拠を見つける」と言う。そして、そのために非番の部下を使う許可を得る。
チャングムは、チョンホが地方に派遣されると聞いて左遷ではないかと心配する。その様子を見ていたクミョンは何かの決心をする。
ハン最高尚宮は尚宮たちを集めて、横領の件では厳しく対処すると言う。しかし、今回に限って不問にするとも言う。但し、今後は不正を一切認めないと言う。その言葉に安堵する尚宮たち。
クミョンはチェ尚宮の元を訪ね、ハン最高尚宮とチャングムの件は自分に任せてほしいと言う。「お前にできるのか」というチェ尚宮に、「いつかは通らねばならない道」と答える。そして、ヨンノに何やら耳打ちする。「そこまでするのか」と、驚くヨンノ。
チャングムは、ハン最高尚宮の対処が甘いと言う。自分がウナム寺に出されたことと比較したのだ。そして、出納係よりは料理に関わりたいと言う。「ダメ」と答えるハン最高尚宮。何故なら「2ヶ月に3日足りないから」。元々出納係は2ヶ月だけのつもりだったと悪戯っぽく笑うハン最高尚宮。そして水刺間に戻ることを許す。
チャングムは、まだミョンイの親友を見つけられないでいた。しかし、水刺間で見慣れない容器を見つける。その容器の中身の匂いと味は、あの甘酢のものに間違いなかった。退膳間に急ぐチャングム。その頃、ハン最高尚宮は王に食事を出していた。甘酢の酢の物を褒める王。水刺間に戻ったハン最高尚宮は、甘酢が無くなったので補充のために瓶を埋めている場所に向かう。入れ違いに水刺間に戻ったチャングムは、甘酢の容器の持ち主がハン最高尚宮であることを知る。瓶を埋めている場所に走るチャングム。その頃、瓶の蓋に置いてあった手紙を見つけたハン最高尚宮は、チャングムがミョンイの娘であることを知る。チャングムのもとに走るハン最高尚宮。そして、二人は宮中で出会う。涙を浮かべる二人。
   ☆
チョンホの追求は一段落します。しかし、追求の手を緩めた訳では無いようです。ハン最高尚宮は今回に限り横領を不問にする、と言いますが、ミン尚宮はハン最高尚宮を褒めて「威厳がある」と批評します。そして、「自分が最高尚宮になったら『今回だけは許す』と言う」と宣言します。呆れるチャンイたちですが・・・。(第41話)
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今週の名言
「苦しい時に苦しみを分かち合える人がいなかった」
ミン・ジョンホに危険が迫ったとき、クミョンの警告に反論したチョンホに言った時の言葉。クミョンが悪者になって行きますが、このドラマでは悪者は最初から悪者ではなく、悪くなって行くという経過を比較的丁寧に描いています。

2006年4月16日日曜日

イタリア

初めてイタリアに行きました。同じラテンの国・スペインとは趣が違っています。クラクションを激しく鳴らして走る自動車(含タクシー)、粗相をしても決して謝らないレストランの給仕とフライトアテンダント(アリタリア航空)、態度の悪い5つ☆ホテルのフロントスタッフ。いや、カルチャーショックでした。良い/悪いでは無くて、自己主張の激しさです。粗相をされたら大声で抗議しないとそのままになってしまう、車に割り込まれたくなければ激しくクラクションを鳴らす、横断歩道を渡るなら自動車の前を果敢に通り過ぎる、そういう国民なんですね。

食べ物の方は、やはりパスタがおいしかったですが、とうとう一度もスパゲティを食べる機会がありませんでした。また、ピザも食べれなかった。そう言えば、イタリア滞在中は総選挙。街中に選挙ポスターが貼られていました。また、文化週間で文化施設の入場料が無料になっていました。何だか慌ただしかったような、ゆったりしたような、奇妙な感覚の初イタリアでした。



Castel dell'Ovo, Napoli, Italia

因に、アリタリア航空の座席では読書灯が故障、イヤホン端子故障(折れたジャックが入っていてプラグが入らない)、フライトアテンダントに飲み物をかけられる、パーサーに抗議するもけんもほろろの対応・・・という状況でした。普通の日本人なら二度と乗らないでしょうね。
イタリアの人の名誉のために付け加えますが、お店の普通の店員、5つ☆ホテルのハウスキーピングの人、荷物を運んでくれたおじさん、道ですれ違って「こんにちは」と日本語で声をかけてくれた人々など、良い人がたくさんいる国です。
また、駅でホームが分からずうろうろしていたら、「携帯電話は内側に隠して、荷物は前に持って・・・」と注意を促し、親切に行き先を教えてくれた係の人も記憶に残っています。

2006年4月9日日曜日

第23話 横領発覚

「全権を与えてほしい」というハン最高尚宮の申し出に皇太后は驚くが、側の皇后はそれに賛成する。他の尚宮たちがハン最高尚宮に従わないのは、競い合いにハン最高尚宮が直接関わっていないからではなく、身分が低いことが本当の理由であることを見抜いていた。そして、もう一度競い合いでハン最高尚宮が勝ったとしても、全権を与えなければ同じことの繰り返しになると言う。それを聞いて皇太后も納得し、競い合いの実施と全権の委任に同意する。また皇太后は、しっかりした意見を持つ皇后に、今後は後宮のことを任せると言う。
そして、尚宮と女官たちに招集がかかった。ハン最高尚宮の解任要求が通ったものと期待しながら集まるチェ尚宮たち。しかし、皇后から予想外の言葉が発せられた。皇太后の決定に従わない尚宮はけしからんと言い、罰を受けるべきと言う。しかし、ハン最高尚宮が競い合いに直接関わっていない点を考慮し、もう一度競い合いを行うと言う。そして、その課題は「ごはん」だった。ハン最高尚宮とチェ尚宮をその場に残し、ご飯を炊くように命じる。他の尚宮と女官を連れて皇后は立ち去る。どちらが勝つか噂する女官たち。クミョンはホンイに、チェ尚宮に届け物を託す。何かの秘策のようだ。

別室で待つ尚宮たちの側に、ハン最高尚宮とチェ尚宮の炊いたご飯が届く。白磁の器と真鍮の器に盛られたご飯は、直前にどちらの炊いたご飯が入れられるか決められていた。皇后は尚宮たちに味見をさせ、どちらの味が良いか紙に書かせる。紙を回収した後、尚宮たちに意見を求める皇后。尚宮たちは、味が良いのは白磁の器の方だと口々にいう。白磁の器に盛ったご飯はチェ尚宮のものだった。ほくそ笑むチェ尚宮。そして、紙に書かれた投票結果が発表される。白磁の器が5票、真鍮の器が9票だった。ハン最高尚宮の勝ちが決まる。不思議がる皇太后。しかし、尚宮たちが真鍮の器に投票した理由を述べる。それぞれが「固めのご飯が好み」だったり、「柔らかめのご飯が好み」だったりしており、各々に好みのご飯に炊けているというのだ。ハン最高尚宮がその理由を説明する。ご飯を炊く時、釜の中に器を入れ、固めのご飯と柔らかめのご飯を同時に作っていた。感心する皇后。また、女官見習いの頃から過ごした他の尚宮たちの好みを知るハン最高尚宮に、他の尚宮たちも驚く。
皇后は改めてハン最高尚宮を最高尚宮に任命し、また全権をハン最高尚宮に与えることを宣言する。また、女官長が水刺間に関わることを当分の間禁止する。チェ尚宮は悔し涙を流す。また、チェ・パンスルやオ・ギョモも事態を憂慮する。
皇后はハン最高尚宮に、当面の間全権を与えることはできても、いつまでもそうするわけにはいかない、早く人心を掌握するように言う。ハン最高尚宮は任命の儀式を受け、正式に最高尚宮に就任した。喜ぶチャングム。チャングムとハン最高尚宮は、チョン最高尚宮を葬った山に行き、最高尚宮就任を報告する。また、帰りにチャングムの母の墓にお参りする。
正式に最高尚宮に就任したハン最高尚宮は、王の最初の料理にパルガタンを選ぶ。競い合いで作れなかった料理だ。王の前で、胃腸の調子が悪いという王にその効能を説明する。また、口下手だと謙遜するハン最高尚宮に、王は十分に口達者ではないかという。
チャングムは、母の作った甘酢の瓶に手紙を書いて置く。母の親友宛の手紙だった。そこにミン・ジョンホが現れる。そして内禁衛から司憲府(サホンブ)に異動になったと知らせる。宮中の不正を暴く目的があったのだ。チャングムにも協力を要請する。また、ハン最高尚宮にも協力を要請した。ハン最高尚宮は「一つ方法がある」と言う。
女官たちは、ハン最高尚宮が尚宮たちの配置換えで報復するのではないかと噂していた。ミン尚宮は誰がハン最高尚宮に敵対的だったか報告する。呆れるハン最高尚宮。またチェ尚宮は、ハン最高尚宮に水刺間を出ると申し出る。
ハン最高尚宮が尚宮たちの配置換えを発表する日が来た。その場でハン最高尚宮は、チョン最高尚宮の志を継ぐと宣言する。そして配置換えを発表する。チェ尚宮の醤庫への異動があったものの、他の尚宮たちはほとんどが留任になった。胸を撫で下ろす尚宮たち。また、出納係の復活を決定し、その役にチャングムを指名する。
チャングムは、出納係は楽しそうでは無いと不満そうだが、ハン最高尚宮は「あなたを信じている」という。仕事に励むチャングム。また、クミョンはチェ尚宮に再起のために時を待つように言い、チェ・パンスルも「苦しい時は苦しみを受け止めるしか無い」と諭す。
皇太后の兄の誕生祝いに水刺間から調理人を派遣することになり、ハン最高尚宮は責任者にミン尚宮を指名する。おどおどするミン尚宮に「あなたなら大丈夫」という。戸惑いながらも大役を果たしたミン尚宮であった。その頃、チョンホやチャングムの調査によって、宮中で大規模な横領が行われていることが発覚した。ハン最高尚宮は、尚宮たちを集めて叱責する。内侍府の長官も上に報告すると言う。
その話を聞いた女官長は、尚宮たちの横領を非難するが、自分への貢ぎ物も横領が出所だったことを知り、事態の収拾に乗り出す。チェ尚宮の元に行き協力を求める。チェ尚宮は、ヨンノに命じてチャングムの動きを探らせる。ヨンノはチャングムが読んでいた書類を盗み出し、チェ尚宮の元に届ける。それらはただの帳簿だったが、その中にミョンイの日記(飲食抜記)を見つける。チャングムは飲食抜記とともに帳簿が盗まれていることに気づき、狼狽する。
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皇后が大活躍します。競い合いの実施の手際の良いこと。そして、やはり今回も「美味しいご飯」より「心のこもったご飯」が勝利します。しかし、ハン最高尚宮の勝利は、ミン・ジョンホの不正追及と合わせて敵側を追いつめ、結果的に反転攻勢のきっかけを与えるのかも知れません。
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今週の名言
「苦しい時は苦しみを受け止めるしか無い」
今回は敵側のチェ・パンスルが、競い合いに敗れて醤庫尚宮になったチェ尚宮を慰めて言った言葉。