2006年4月17日月曜日

第24話 危機迫る

帳簿の中に日記を見つけたチェ尚宮は、ハン最高尚宮の日記だろうと推測する。他の帳簿と一緒に返すようヨンノに指示する。その頃帳簿を探していたチャングムは、ヨンセンやチャンイに尋ねるが、知らないと言う。ヨンセンはヨンノが怪しいと言う。そこにハン最高尚宮がやって来る。帳簿が無くなったと報告するチャングム。ハン最高尚宮は、出納係を設けて都合が悪くなった者が隠したのだろうと言う。その後、ヨンノはこっそり帳簿をもとの場所に戻しに来る。部屋を出ようとした所をチャングムとばったり出くわす。シラを切るヨンノ。ヨンノは退膳間で、ミョンイの日記(飲食抜記)が料理の秘伝が書かれた記録だと思い込み、密かに盗み見していた。それをヨンセンに見咎められる。その場にハン最高尚宮がやって来て、飲食抜記を取り上げる。ミョンイの日記と気づくハン最高尚宮。ヨンノは飲食抜記をハン最高尚宮に取り上げられたことをチェ尚宮に報告する。チェ尚宮はヨンノを叱責するが、ハン最高尚宮とチャングムがお互いに飲食抜記のことを口にしないなど、奇妙な行動に気がつく。クミョンは、チェ尚宮と同じ頃に宮中に上がった女官の物ではないかと言う。チェ尚宮は、ヨンノに日記の最後の日付がいつになっていたかを確認し、またチャングムの退膳間での行動や、幼い頃の土雨の知恵、ピルドゥの証言などを思い起こし、日記がミョンイのものであり、チャングムがミョンイの娘だと気づく。チェ尚宮は、クミョンにミョンイのことを打ち明ける。そして、最高尚宮に自分の犯した罪を知られれば、チェ一族は窮地に陥ると言う。クミョンはその前に対策を立てるべきと主張する。

チャングムは、飲食抜記が盗まれたことをハン最高尚宮に相談するか迷うが、甘酢の事を知るまだ会えないミョンイの親友に相談することにする。しかし、甘酢の瓶の蓋に入れた手紙は、読まれた形跡が無かった。チャングムは厨房の調味料を調べて、親友を捜そうとするが見つからない。
チェ・パンスルとオ・ギョモらは、ミン・ジョンホらの追求に手を焼いていた。宮中での横領の件は王に報告され、司䈎院の仕入れがチェ・パンスル商会に独占されていることも問題とされる。料亭で対策を練るオ・ギョモらは、まずは追求が誰の指示で行われているか探ることにする。
チャングムが東屋の軒下に隠していたミョンイの手紙をヨンノが盗み出す。そして、それをクミョンに渡す。クミョンはチェ尚宮に手紙を見せる。チャングムがミョンイの娘である決定的な証拠を手に入れた二人。
一方パク・プギョムは、チョンホが追求の第一人者であることを掴む。そして、チョンホとハン最高尚宮やチャングムの関係を調べる。オ・ギョモは、チョンホの弱みを握って追求をかわすよう指示する。チェ・パンスルは、チェ尚宮からチャングムがミョンイの娘であることを知らされる。しかし、ハン最高尚宮を亡き者にすることもできず、苦悩する。クミョンは、チョンホの立場が危ないことを知り、オ・ギョモへの追求を止めるように言う。しかし、チョンホは自分の立場を曲げない。そして、「クミョンさんはそんな人では無いと思っていた」と言う。クミョンは、苦しい時に苦しみを分かち合える人がおらず、自分の居場所はチェ一族しか無かったと弁明する。「人のせいにするのですか」と反論するチョンホに、クミョンは、ウナム寺に行ったときチョンホがチャングムのために筆を買い与えたことを知っていると言い、そのことを公言すればチョンホとチャングムは只では済まないと脅迫する。
翌日プギョムはオ・ギョモに、チョンホが内禁衛に戻り、国の防衛のため地方に派遣されることになったと報告する。そして、地方に行くからにはこれ以上の追求は不要だろうと進言する。
一方チョンホの上司は、オ・ギョモを追求するには確実な証拠が必要だとチョンホに言う。チョンホは「証拠を見つける」と言う。そして、そのために非番の部下を使う許可を得る。
チャングムは、チョンホが地方に派遣されると聞いて左遷ではないかと心配する。その様子を見ていたクミョンは何かの決心をする。
ハン最高尚宮は尚宮たちを集めて、横領の件では厳しく対処すると言う。しかし、今回に限って不問にするとも言う。但し、今後は不正を一切認めないと言う。その言葉に安堵する尚宮たち。
クミョンはチェ尚宮の元を訪ね、ハン最高尚宮とチャングムの件は自分に任せてほしいと言う。「お前にできるのか」というチェ尚宮に、「いつかは通らねばならない道」と答える。そして、ヨンノに何やら耳打ちする。「そこまでするのか」と、驚くヨンノ。
チャングムは、ハン最高尚宮の対処が甘いと言う。自分がウナム寺に出されたことと比較したのだ。そして、出納係よりは料理に関わりたいと言う。「ダメ」と答えるハン最高尚宮。何故なら「2ヶ月に3日足りないから」。元々出納係は2ヶ月だけのつもりだったと悪戯っぽく笑うハン最高尚宮。そして水刺間に戻ることを許す。
チャングムは、まだミョンイの親友を見つけられないでいた。しかし、水刺間で見慣れない容器を見つける。その容器の中身の匂いと味は、あの甘酢のものに間違いなかった。退膳間に急ぐチャングム。その頃、ハン最高尚宮は王に食事を出していた。甘酢の酢の物を褒める王。水刺間に戻ったハン最高尚宮は、甘酢が無くなったので補充のために瓶を埋めている場所に向かう。入れ違いに水刺間に戻ったチャングムは、甘酢の容器の持ち主がハン最高尚宮であることを知る。瓶を埋めている場所に走るチャングム。その頃、瓶の蓋に置いてあった手紙を見つけたハン最高尚宮は、チャングムがミョンイの娘であることを知る。チャングムのもとに走るハン最高尚宮。そして、二人は宮中で出会う。涙を浮かべる二人。
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チョンホの追求は一段落します。しかし、追求の手を緩めた訳では無いようです。ハン最高尚宮は今回に限り横領を不問にする、と言いますが、ミン尚宮はハン最高尚宮を褒めて「威厳がある」と批評します。そして、「自分が最高尚宮になったら『今回だけは許す』と言う」と宣言します。呆れるチャンイたちですが・・・。(第41話)
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今週の名言
「苦しい時に苦しみを分かち合える人がいなかった」
ミン・ジョンホに危険が迫ったとき、クミョンの警告に反論したチョンホに言った時の言葉。クミョンが悪者になって行きますが、このドラマでは悪者は最初から悪者ではなく、悪くなって行くという経過を比較的丁寧に描いています。

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