2006年7月31日月曜日

第37話 母・皇太后

皇太后は、昭格署廃止以来自分の意見を取り入れず、遠縁であるイ・ヒョヌクを罷免して粗末な医務官をよこしたのは自分を軽んじているからだと非難する。それを聞いてほくそ笑むチェ女官長。王は、何故皇太后がそのようなことを言い出したのか、オ・ギョモとチェ女官長に尋ねるが、二人はしらばくれる。王は、原因を探るよう命じるのだった。
今回の騒ぎで、功臣田の返上どころではなくなったと憂慮する左賛成とミン・ジョンホ。一方医女たちも、皇太后の態度を訝しがる。オ・ギョモは内医院でシン・イクピルたちを叱咤する。そして、皇太后に治療を受けさせるよう厳命する。
王は皇太后に治療を受けるよう説得している。薬を用意したシン・イクピルが皇太后殿を訪ねてくるが、やはり治療を拒否する。

イ・ヒョヌクは皇太后に、シン・イクピルが過去に誤診で高官を死なせたものの、チョ・グァンジョの揉み消しでうやむやになったと糾弾する。功臣田の件も、左賛成らのチョ・グァンジョ派の巻き返し工作であると信じた皇太后は、それを食い止めると決心する。
チャングムはチョン・ウンベクに、今回の件には裏があると言う。左賛成らへの攻撃ではないかというのだ。その話はチョンホにも伝えられる。
一方チェ女官長は、王に皇太后が治療を拒否している理由を知らせる。担当の医務官であるシン・イクピルが過去に犯した誤診を理由に、粗末な医務官だと思っていると言うのだ。
左賛成は王に、功臣田の返上は国防を第一に考えたのであって、他意は無いと言う。そこに、皇后とオ・ギョモがやって来る。皇太后の具合が悪いというのだ。それを聞いた王は、シン・イクピルの職を剥奪すると言う。それでも治療を受けない場合は、昭格署を復活し、それでもダメなら功臣田の返上を取りやめると言う。
チャングムは、シン・イクピルが免職になったことを知る。しかし、シン・イクピルは皇太后に治療を受けるよう説得している。あくまでも拒否する皇太后。見かねたチャングムは、自分と賭けをするように言う。皇太后と賭けをして、自分が勝ったら治療を受けてもらう、自分が負けたら命を差し出すというのだ。無礼を咎めるチミル尚宮を制した皇太后は、賭けを受け入れることにする。その賭けとは、謎かけであった。「人を当てる問い。その人は、古くから食医であり 一家の僕であり 家族全員の師匠でもある。生きている時は山であり 亡くなると水に沈んだ」。チャグムは、自分が必ず勝つと言う。そして、1日の猶予を設けるので、答えを待つと言う。
チャングムの謎解きの話は宮中に広がる。皇后はその一件を王に報告し、経過を待つと言う。また、医女たちはチャングムの思い切った行動に驚いていた。しかし、ウンビはチャングムをかばう。
宮中の外でも、この件が話題になる。チョン・ウンベクが、カン・ドックやチャンドク達に話をする。トックは、チャングムは聡明さにかけては随一だが、無謀さにかけても天下一だと言う。
チェ女官長とクミョンは、チャングムの邪魔が入ったことを苦々しく思っている。オ・ギョモはチェ・パンスルに、左賛成たちの息の根を止めると言う。
トックとナジュテクは、チャングムの謎について話している。しかし一向に要領を得ない。チェ女官長やクミョンも考えている。
宮殿に、チョドンとチョボクが恵民署からやって来る。チョン・ユンスからの命令で、チャングムたちの代わりらしい。水刺間と内侍府の会議に、ヨリがチャングム達を連れて行く。会議では、翌日からの王族の食事について話し合われた。クミョンは、五種粥とアワビの肝粥を出してはどうかと言う。この品は、ハン尚宮とチェ尚宮の競い合いの時の献立だった。それを思い出すチャングムとクミョン。
翌日、クミョンはチャングムの謎が解ける。チェ女官長に報告に行くクミョン。やがて、時間が来る。チェ女官長は皇太后に、どうするか促す。皇太后は、医務官の治療を受けると言う。驚くチェ女官長。一方、内侍府の長官から皇太后が治療を受けると報告を受けた王は喜ぶ。
オ・ギョモは、皇太后がチェ女官長からチャングムの謎の答を聞かされていたにも関わらず、治療を受けたのは何故か訝しがる。
王が皇太后を見舞っている。皇太后は、チャングムは実にけしからんと言う。皇太后は、答えは女官長から聞かされて知っていたと言う。王は、チャングムに答えを説明するように言う。その答えとは「母」であった。皇太后は、答えが分かったとき、自分が王を苦しめていることに気づき、治療を受けることにしたのだった。最初から、チャングムがこの賭けに勝つことは決まっていた。
ヨンセンがチャングムを訪ねてくる。無事に解決して喜ぶヨンセン。しかし、シンビから、皇太后が薬を飲めないという知らせが来る。治療が遅れたため、症状が悪化したというのだ。
内医院では、鍼は危険過ぎるとして、適切な処方を探すことになる。
   ☆
皇太后の気まぐれ(?)が今後もチャングムを困らせます。また、皇后もそれに絡んできます。医女たちの立場が微妙に変化していて面白い。医女長はチャングムに批判的ですが、ウンビはどことなくチャングムの味方です。医女の仲間の中で、信頼を失い、信頼を回復するチャングムのジェットコースター的展開の序章と言ったところでしょうか。
それにしても、シン・イクピルの唇が印象的です。実際には付け髭の糊に負けたためだそうですが、彼の窮地を物語っているようです。
   ☆
今週の名言
「無謀さにかけても天下一」
チャングムが命を賭して謎掛けをしたのを聞いたトックが、チャングムを評して言った台詞。この無謀さがアヒル事件の解明につながっていくのではありますが・・・。

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