2006年10月6日金曜日

第47話 口封じ

深夜、チャングムのもとにヨンノが尋ねてくる。ヨンノは、チェ女官長から約定をもらい宮中を出るよう命じられたこと、同じくオ・ギョモの部下からも約定をもらい、翌朝役所に行ってチェ一族を告発するよう言われたことを話す。そして、チェングムに、皇后に取りなして自分を女官長にするよう要求する。チャングムはそれをきっぱり断る。事実を話し、罪を償えというのだ。
その頃、チェ女官長とチェ・パンスルは、医局長の遺書の存在を心配していた。もし遺書が存在すれば、自分たちが不利になる。策を考える二人。

チャングムは一晩中考え事をしている。夜が空け始めた頃、ナジュテクが声をかける。何と、女官長が訪ねて来ていた。女官長はチャングムに詫びを言い、母ミョンイの墓に案内するよう言う。チャングムはチェ女官長を案内する。チェ女官長は、幼かった頃のミョンイやハン尚宮との思い出話をする。そして、ミョンイ殺害の経緯を話す。チャングムは、チェ女官長の謝罪を受け入れると言うが、同時に、役所に行って事実を話すように要求する。チェ女官長は、それはできないと断る。話し合いが決裂して戻ってくるチャングムを、心配して追いかけてきたカン・ドックとナジュテクが迎える。チャングムは思い詰めた様子で立ち去る。
ヨンノが失踪したとチェ・パンスルに報告が入る。しかも、前夜、オ・ギョモの側近と会っていたというのだ。パンスルは直ちに探すよう命じる。ヨンノは役所に向かっていた。門で待つパク・プギョム。しかし、寸でのところでチェ一族に捕らえられてしまう。取り調べで、オ・ギョモの約定が見つかる。チェ女官長から何かを言い含められたヨンノは、役所に出頭する。そして、オ・ギョモが試験で不正を働いた件を告発する。オ・ギョモは、取りなしてもらおうと皇太后に会おうとするが、先回りしていたチェ女官長の入れ知恵で、追い返されてしまう。
また、ヨンノはチェ一族の手で宮中から追放されてしまう。ミン・ジョンホから、ヨンノがオ・ギョモを告発した件を聞いたチャングムは、ヨンノの身が危ないと言う。チョンホは部下にヨンノの捜索を命じる。
取り調べでオ・ギョモが反論している。自分を告発した人物を連れてこいというのだ。そこにチョンホが入ってくる。ヨンノが死んでしまったという知らせだった。
女官長は、皇太后にオ・ギョモと縁を切るよう説得する。また、チャングムが医局長の遺書を持っている件も話す。
一方、ヨンセンはヨンノの死を聞いて、悲しんでいる。仲が悪かったとは言え、幼い頃から水刺間で共に学んだ仲だった。
クミョンはチェ女官長に、自分たちに尽くしてくれたヨンノを殺害してしまったことを非難する。しかしチェ女官長は、それはクミョンを守るためだと言う。クミョンは硫黄アヒル事件に関与していないので、万が一チェ女官長が罪に問われても、クミョンは女官として残り、再起を図るように言う。そして、やるからには完璧にやるべきだと言った伯母は正しかったと言う。クミョンにも、ヨンノに見せた情けはきっぱり捨てるように説得するのだった。
ヨンセンと王が話している。ヨンセンは、チャングムのハン尚宮の名誉を回復してほしいという願いを、話題にする。そして、チョン・ユンス医局長の遺書の話をしてしまう。
医局にいるチャングムに、皇太后が呼んでいるという知らせが来る。皇太后殿に行くと、無理矢理身体検査をされる。中に入ると、チェ女官長がいた。皇太后はチャングムに、チョン・ユンス医局長の遺書を差し出すよう命じる。しかしチャングムは、遺書は無いと答える。訝しがる皇太后。
一方、王も内侍府の長官に命じて、チャングムの持っているという遺書を回収するように言う。長官はチャングムに、遺書を出すように言うが、遺書は無いと答える。
チェ女官長は、ヨリを呼び出し、手紙を役所に届けさせる。それは、ねつ造された医局長の遺書だった。偽の遺書が提出されたことを知ったチャングムとチョンホは、前の女官長に会いに行く。
王はオ・ギョモを激しく非難している。職を剥奪し、屋敷で謹慎するよう命じる。王殿から出てきたオ・ギョモに、パク・プギョムが偽の遺書が出されたことを伝える。オ・ギョモらは、皇太后に取りなしてもらおうと、皇太后殿に向かう。しかし、一緒にいるチェ女官長の差し金で、門前払いされる。そこに役人がやって来て、オ・ギョモを連行する。
オ・ギョモは取り調べで、チェ一族の罪とハン尚宮やチャングムの関係を話す。司憲府の長官はその話に驚く。そこに内侍府の長官がやって来て、硫黄アヒル事件に関わった者を招集して取り調べると言う。
ユン・マッケがチェ女官長に、硫黄アヒル事件の調査のために招集がかかったことを伝えにくる。チェ女官長はマッケに、素直に宮中から出て行けば命を落とさずに済んだのにとヨンノのことを話す。唇を噛み締めるマッケ。
ヨンセン、ミン尚宮、チャンイが話をしているところにクミョンがやって来る。招集の件を知らせに来たのだ。ミン尚宮も同行する。内医院からはチョン・ウンベクが出席することになった。また、内侍府の長官も出席する。
いよいよ取り調べが始まる。オ・ギョモはチェ女官長らを非難するが、女官長の反撃は凄まじい。また、硫黄アヒル事件の時、チェ女官長らは太平館にいて、アリバイがあると言う。形勢不利なオ・ギョモ。
その時、扉を開けて入ってくる人物がいる。何と、死んだと思われていたチョン・ユンス医局長本人だった。
   ☆
最もドラマティックな回です。チャングムとチョンホの作戦で、チョン・ユンス医局長が匿われていました。遺言というよりは、本人の証言が得られるわけです。それにしても、取り調べの時にオ・ギョモが話したチェ一族の罪状とハン尚宮、チャングムの関係は、戸板に水のごとく完結明瞭にこの物語をまとめていました。
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今週の名言
「反省とは自らの行動に責任を取ること」
チェ女官長がミョンイの墓の前で泣いてチャングムに詫びながらも、チェ一族は温存させて欲しいと言った時のチャングムの台詞。当然ですが、チャングムは容赦ないです。また、チェ女官長の涙も“作戦”という感じもします。(100%“作戦”では無いと思いますが)

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