2008年10月9日木曜日

自発的対称性の破れ

ある国際会議に出席したときのこと。ランチの時間、各国の人たちが思い思いに丸テーブルに座って、世間話をしていました。さて、食事が始まると、パンを手に取ります。私の左隣の人が、彼の右手のパンを手に取りました。それに倣って、時計回りに「右手パン」が伝播して行きます。

一方、私の右隣の人は、彼の左手のパンを手に取ります。こうして、私のパンは無くなってしまいました・・・。

マナーで言うと、私の右隣の人だけが正解で、自発的対称性の破れを起こした他の人は間違っていたわけですが、位相欠陥を起こされた私は大きな迷惑。右隣氏には2皿のパンがあったので、「私に下さいな」と一応丁寧にフランス語で言ったら、「パンは左手のを取るのがマナーだ!」と言われました。
そりゃそうなんだけど・・・。

ノーベル物理学賞で思い出した、つまらない話です。

0 件のコメント:

コメントを投稿