2009年1月24日土曜日

宣誓のやり直し

オバマ大統領の就任に際して、ロバーツ最高裁判所長官が文言を間違えたせいでホワイトハウス内で宣誓を「やり直した」と報道されました。
オバマ大統領のこれからの職務の成果しだいですが、ひょっとすると「そんなこともあったなぁ」と懐かしく思い出されるのかもしれません。

ところで、宣誓の際に文言を間違えたのは今回が最初ではなくて、前回は第31代のフーバー大統領のとき(1929年)もありました。1929年と言えば、ニューヨーク証券取引所の株大暴落があり、それをきっかけに世界恐慌に発展した最初の年で、フーバー大統領は適切な対応が取れなかったと批判されています。経済を立て直すには、次のルーズベルト大統領の登場を待たねばなりませんでした。

2009年の今年は、昨年発生した金融不況が世界的に深刻な事態になっています。歴史の偶然というか、オバマ大統領は経済を立て直す役割を求められています。

アメリカ合衆国憲法第2条第1節の8に規定された宣誓の文言は下記の通り。
I do solemnly swear (or affirm) that I will faithfully execute the Office of President of the United States[1], and will to the best of my ability, preserve, protect and defend the Constitution of the United States[2].
私は合衆国大統領の職務を忠実に遂行し、全力を尽して合衆国憲法を維持、保護、擁護することを厳粛に誓う(あるいは確約する)

オバマ大統領の時は下記の文言になってしまった。
[1]I will execute the Office of President of the United States faithfully
私は忠実に合衆国大統領の職務を遂行し

フーバー大統領の時は、下記の通り。
[2]preserve, maintain and defend the Constitution of the United States
合衆国憲法を維持、保持、擁護する

※間違いの日本語訳はニュアンス

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