2009年12月30日水曜日

「JIN -仁-」と「官僚たちの夏」

『JIN -仁-』と『官僚たちの夏』、どちらもTBSのテレビドラマです。視聴率的には、『JIN -仁-』の圧勝でした。

「そりゃ、そうだ」と思います。

いまの日本は、医療や介護、子育てなど、命に関わる現場の問題が次々に明るみになっています。一方で、これからの日本を支える産業政策がどうなのか、未だにはっきり見えない状況。

通商産業省(当時)の産業政策で、うまく行ったのはIBM互換コンピュータの開発ぐらいではないでしょうか。その後の、国産OS、第5世代コンピューター、国産検索エンジン、全てうまく行っていません。そもそも、「官」が産業を率いるという発想が時代錯誤。

民間の活動をむしろ規制しないで、自由にやらせた方がよっぽどいい。「官」は、税制面での優遇や、低利融資などで後方支援した方が良いのです。

脳外科医が江戸時代にタイムスリップするという、荒唐無稽な設定でも、そこで語られる「命」に対するひたむきな取り組みは、こんな時代からこそ、よけいに心に響きます。

いっけん真実味のある時代錯誤の「官」礼賛の物語と、荒唐無稽な設定の「命」に向き合う物語とでは、最初から勝負が決まっているのです。

いや、実は、私はどちらのドラマも見ていません。原作も読んでいません。
なぜこの記事を書いているかというと、MISIAの『JUST BALLADE』と、コブクロの『CALLING』が最近リリースされ、それぞれにこのドラマの主題歌が収録されているから。私は、どちらも初回限定版(DVD付き)を手に入れました。

MISIA JUST BALLADE

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